もうすぐ「30 祭(SANJUSSAI)」開催!松尾スズキ『大人計画』旗揚げからの 30 年を語る─!

松尾スズキが『大人計画』を旗揚げして 30 年が経過したが、この記念すべき年、「30 祭(SANJUSSAI)」を企画し、多くのイベントが予定されているが、それに先駆けて青山ブックセンター本店にてトークイベントが行われた。貴重な話が聞けるとあって会場には多くのオーディエンスが集まった。松尾スズキが登場、会場からは大きな拍手が起こった。トークの最後にはお楽しみ抽選会も!非売品グッズが当たる!松尾スズキも「レア!」と言い、笑いが起こった。そのあとはサイン会という流れ。MCは演劇ジャーナリストの徳永京子。

まず、刊行されている松尾スズキの本についてのトーク。「今年は出版ラッシュです」とコメント。文藝春秋から刊行される本「大人計画ができるまで」、この本についてのトーク、これはファンにとっては必読。メルマガを出している松尾スズキ、そこで書いていた「大人計画ができるまで」、それを改めて構成し直した本、とのことで出来てからの話も盛り込まれているそう。「大人計画その全軌跡」という本も。「僕が欲しい」と笑う。

劇団員についてのトーク、実に多くの俳優陣、宮藤官九郎、阿部サダヲ他、多士済済。松尾スズキは「最近、よくトークの場所に引きずり出されているんですけど」と言い、「僕が呼ばれているはずなのに最終的には星野源、『松尾、星野源について語る』みたいにネットに拡散されていてイラッと(笑)」と言い「星野源のことは喋らない」と誓い、会場は笑いに包まれた。

本を読めば詳しく書かれてはいるが、劇団員について、まずは宮藤官九郎については「彼がいることによってここまで来た」と松尾スズキ。一つの劇団にトップが、ブレーンが2人いる状態であり、付き合いも深い2人。宮藤官九郎とは最近一緒に仕事をしていないと言いつつ「常に存在を感じて生きていますね」とコメント。阿部サダヲについてはすっかり人気役者になったためスケジュールも取りにくくなっているようであるが、「得難い才能」と松尾スズキ。

30年も経てば皆、年を重ねる。「おじさんとおばさん」と笑う松尾スズキ。話題は時間内に収まらない感のあるトーク、俳優陣に対する多くのエピソードが飛び出し、そのたびに笑いが起こった。

最後に自分自身について語ったが、大きな劇場での公演が増えたことに関しては「自分のキャパを超えているんじゃないのかな?」と思うことがあるようで「原点に立ち返ってみたい」とコメントし「小さな芝居をやりたい」とコメント。今後の活動に注目したい。

長いようで短かったトークは終始笑いで終わり、最後はお楽しみ抽選会とサイン会、盛況のうちにトークイベントは終了した。

さてこの「30祭」はいよいよ12月18日から!多くのイベントや展示が目白押し!

<話題に上がった書籍>

「大人計画」ができるまで
12月13日(木)配本、全国発売:17日(月)
定価(本体価格1400円+税)

大人計画 その全軌跡 1988→2018
2018年12月15日(土)発売
6296円+税/B5判/494P/無線とじ

「演劇の街」をつくった男 本多一夫と下北沢
本多一夫 語り/徳永京子 著
発売中
2500円+税/四六判/272ページ/上製本/帯・カバー付

公式HP:http://otonakeikaku.jp/stage/2018/30/index.html

取材・文:Hiromi Koh