《対談》 「ミュージカル封神演義-目覚めの刻-」演出 吉谷光太郎 X 太公望役 橋本祥平

藤崎竜の漫画作品『封神演義』がミュージカル化する。原作は安能務の講談社文庫版の『封神演義』。この漫画をテレビアニメ化『仙界伝 封神演義』、またバンダイよりゲーム化もされている。2018年にテレビアニメ『覇穹 封神演義』と、この漫画の続編および外伝『封神演義 外伝』が製作されている。元々の原作ができた時代、悠久の時をへて、こうして漫画になり、アニメになり、ゲームになり、そして今回のミュージカル化を考えると作品に力があれば、そのような『時』も軽々と超えてしまえるのだろう。そもそもの作者は誰なのかについては諸説あり、定説はない。『封神演義』の直接の前身となった作品は元の時代の至治年間 (1321 – 1323) に成立したとされる歴史小説『武王伐紂平話』とされる。また『封神演義』の作者は明代の余邵魚の小説『春秋列国志伝』第一巻も同時に参照していたようである。だが『武王伐紂平話』と『春秋列国志伝』があくまで歴史小説であるのに対し、『封神演義』は神怪的要素が大量に挿入された怪奇小説となっている。よって今回の作品は漫画を原作としているが、元々の原作は神怪的要素が強いので、ミュージカルもそういった要素が多くなる。

ストーリーの面白さもさることながら、この神怪的な部分はどう表現するのか、ここは要注目ポイント。12月某日、演出の吉谷光太郎と主演の橋本翔平の対談が実現。面白くも手強い作品相手に絶賛稽古中だ。

「どんどん作品に出ているし、成長しているよ、祥平は」(吉谷光太郎)

「光栄だなと」(橋本祥平)

橋本:僕と吉谷さんって意外と付き合いは長いんですよ。最初に出会ったのは僕がまだ、19ぐらい頃で吉谷さんが劇団、プレイヤーをやっていらした時ですね。

吉谷:ど新人だったね!

橋本:ど新人もど新人!

吉谷:なんかやれたらなってね(笑)

橋本:ははははは!

吉谷;そういうノリで。でもどんどん作品に出ているし、成長しているよ、祥平は。

橋本:いやいやいや(笑)

吉谷:本当に成長している。

橋本:光栄だなと。

――本当に長いご縁なんですね。

橋本:はい。

――出会ってから何年ぐらい経っているんですか?

橋本:あれは・・・・・6、7年前?5年前ぐらいかな?

吉谷:もっと昔のように思える。

橋本:そうですね。

吉谷:そこから、1年に8回ぐらい会っている。

橋本:そうですね。

――今回の主人公・太公望は、キャラクターとしては、ちょっと飄々としたところがあって、なぜか出会うキャラクターは彼を慕っていますよね。今回はキャスティングもなかなか面白い感じになっていますね。敵役が女性で、このキャラクターがはっきりしている。太公望っていうキャラクターがふんわりしているので、敵役が、非常に色が濃いっていうんでしょうか、この対比がアクセントかな?という感じですが。

吉谷:そうですね。お互いの頭脳戦っていう部分があり、敵役の妲己は自分の手は極力汚さない。いかに人にやらせるかで、ちょっと政治的な戦略に長けた人間ですが、この原作の面白い部分が知能戦っていうんでしょうか、少年漫画ではありますが、いわゆるヒロイックな作品の作り方じゃない。原作に沿った形での頭脳戦が魅力なんですが、見せ方としては太公望があんまり、強く見えすぎてもダメだし、頭がいいっていうものを全面にだしすぎてもダメ。そのお互いに手の内を出してない状態でいかに状況を進めていく、この二人の戦いがポイントになっている。

「太公望が何か教えを伝えていく、なんとなく周囲は影響されていく、その影響された人たちが仲間になっていく」(吉谷光太郎)

「太公望がみんなのツボをうまく突くじゃないですけど、なんかやってくれると思えるのかな?って」(橋本祥平)

――太公望っていうキャラクター、みんながついていきますね。例えば桃太郎がきび団子あげて犬と猿と雉がついていきますが、桃太郎っていうキャラクターに魅力がなければ、団子もらってもついていかないんじゃないかと。そういう意味で太公望はつかみどころがないけれど、ついて行きたくなる魅力っていうんでしょうか、そんなところがあるように思えますね。

橋本:そうですね。太公望はきび団子もなしにみんなを仲間にしていきますね。何かを変えるかもしれない、そういうものを持っている、そこをみんな好いている、、、のかな?太公望がみんなのツボをうまく突くじゃないですけど、なんかやってくれると思えるのかな?って。

吉谷:太公望の魅力を言おうとするときに、『こういうヒーローですよ』っていうイメージ、描いていない部分がたくさんあって、逆にそこが魅力なんだろうなって思いますね。

橋本:例えば、異性に対しても意外とミステリアスな人が気になる傾向ってあるじゃないですか。それとなんか似ているような。

――太公望って歴史的には殷の時代の次の時代の周の時代の礎を築いた人で、非常に頭の良い軍師であったっていうことと、釣りが好きだっていうこと、太公望の歴史的なキャラクターが多少は反映されている。例えば太公望が軍師として頭角をあらわし始めたタイミングでは、まだ、『この人、なんかやるかもしれない』ぐらいな感じだったかもしれないですね。

橋本:そうですね〜。うまい具合に考えますよね、ストーリー。すごいな〜。

吉谷:藤崎竜さんが漫画で『封神演義』を認知させた、それまでは『西遊記』とか『三国志』とかぐらいしか知られていなかった。それまでは『封神演義』はそんなに認知されていなかった。

――中国の話っていうと『三国志』『西遊記』、始皇帝とか、あとは楊貴妃にまつわる話、現代に近くなると中国革命、ラストエンペラー、中国を題材にした物語ってそこらへんはメジャーですが、殷は中国最古の国ですよね。この漫画が発表される前はそんなに周知されていなかった作品で、仙人や道士、妖怪が人間界と仙界を二分して大戦争、もういろんな伝説が織り混ざっている。

吉谷:その混沌とした時代、そこでどう生きていくのか、思想みたいなこともおそらく入っていて、その人々が進むべき道、どこへ行くのかみたいなところが、はっきりと『こうです』っていう教育じみたものではないけど、これを読めばなんとなく、『こういうこと、大事なんだよ』とか、経典みたいな感じがありますよね。原作ではなく昔のテレビドラマの『西遊記』が好きでこれもちょっと似ているかな?太公望がいろんなキャラクターと出会ってく中で太公望が何か教えを伝えていく、なんとなく周囲は影響されていく、その影響された人たちが仲間になっていく。

橋本:そうですね。

――『西遊記』も三蔵法師がいて孫悟空がいて、それでみんながついていく。パターンとしては似ていますね。

橋本:似ていますね。

吉谷:旅で出会っていく人間、彼らの行動、それがどう影響していくか、出会った人によって彼らがどう変わっていくのか、本当に中国の世界は大きいから(笑)。やっぱ、旅する話っていうのは原点として脈々とあると思う。この物語も相当な距離感を走っているし、相当な時間を費やしている。

――確かに中国のそういう話はすごく時間が長い。それと主人公がどこかに行くパターン。実は中国のマイナーな東北部に旅行に行ったことがありまして。京劇は有名ですが、京劇っていうのは実は北京の劇。中国にはそれぞれの地方にそれぞれの劇があって東北地方、昔の満州ですが、『満劇』っていうのを見たんです。貧しい男がいて、親が病気でよく効く朝鮮人参があり、それが超山奥にある。取りに行ったら、朝鮮人参の精が出てくる。それがありがちの絶世の美女(笑)。

橋本:ああ〜。

――台本読んで、本場の中国の芝居を思い出します。

橋本:今の話を聞くと本当にいろんなそういう要素が入っているんだって思いますね!

――原作にはすごくいろんな要素が入っていますね。九龍、紫禁城の扉に描かれているんですが縁起の良いもの。中国では9というのは無限っていう意味、要するに「たくさん」っていう意味らしいです、その時の通訳さんから教わりました。

橋本:おお。

――中国のいろんな言い伝えが入っていますね。

橋本:おお〜。

――殷の時代って大昔、黄河文明が起こって、それから中国最古の国ができて、それが殷。

吉谷:四不象(※)っていうキャラクターが殷の時代の、空を飛べるっていうキャラクター。やっぱり大陸思想かなと思いますね(笑)。

日本人とは違う観点でスタートしていますね。歴史的な構造も違うし、でもちょっとは、やっぱ血を引いているのかな?

――日本だと『古事記』『日本書紀』とかも神様が出てくる、天照大神とか(『古事記では』天照大御神)。日本は文化的にも中国の影響が強いので、だから日本人が読んでも面白いのかもしれませんね。

吉谷:うん、うん。

橋本:ありますよね。

「演劇の良さ、いかにど真ん中に橋本祥平が立っているように見せる、見えるようにする、いるようにするか、です」(吉谷光太郎)

「僕らも表現者として血の通ったものをお客様に見せたい」(橋本祥平)

――ところで台本を最後まで読むとこれは続きがあるような気が・・・・・(笑)。

吉谷:あるような(笑)。

――ですよね。

橋本:(笑)

吉谷:どこまでやるのかは最初の作品作りで議論するんです。難しい部分はあるんですが、太公望が出会っていく構成なので、続いていくっていう・・・・。

――いろんなキャラクターと順番に出会って。

吉谷:どーんと一度に出会っちゃったら着地できるんですけど(笑)。一人一人きちんと出会っていかないとね。どアタマからそこまでをね、最後はどうするのか・・・・・。

橋本:キャラクターが一人一人、そして太公望との出会いをすごく丁寧に描いてくださっていますよね。

吉谷:そうそう。

橋本:原作のストーリーが好きで読んでいるファンの方々もたくさんいらっしゃるので、そういう人たちにも『面白い!』って思わせてくれる脚本だと思うんです。ただ、いかにもこのもどかしいところで終わっているので続きを見たい!っていう声を!ね!いただけたらね!

吉谷:そうね、そうね。どうしても続いていく話だから。今回も作品の中でカタルシスを作っていかなきゃなんないんだけど、太公望は「これが大事だ!」って言うキャラクターじゃない。はっきりと『ここです!』みたいに全体通をしてのテーマ的なものっていうのははっきり言ってしまっていいのかどうかっていうところもありまして、冒険譚ということで割り切ってしまえば、もはやテーマ性っていうのはそこまではっきりしなくてもいいと思っています。『続く』っていうこと、それと今回は第1章っていうこと、まだ最後の方はお稽古は出来てないんですが、ここがなかなかの悩みどころではある。

――見所、全体がふんわりしているからよくある『最後のバトルが!』ではないですね。ただ、観る側としては『見所はどこなんだろう』っていうのはあると思うんです。演出家としては?

吉谷:原作に忠実にするんですが、少しヒロイックなところに持っていく、それは演劇の良さ、いかにど真ん中に橋本祥平が立っているように見せる、見えるようにする、いるようにするか、です。物語は流れていくんですけど、見せ方としてははっきりと『こいつがヒーローなんだ』っていう風には見せていきたいんです。作品の飄々としたキャラクターのイメージはそのまま踏襲するからこそ、そういう風にしていかないとちょっとつかみどころがなさすぎるというか、逆にそうであるから、はっきりと見せてやろうかな、と思っています。真正面!みたいな見せ方とかね!そこらへんは祥平を信じて!

橋本:いやいや(笑)

吉谷:センターで

橋本:(笑)

――お客様は普通に華やかな場面とかを期待すると思います。でもキャラクターの特性、ふわっとしたキャラだからエンターテイメントとしてどう見せるかっていうところが難しいところになってきますね。

吉谷:一番最初にこの作品をやるって言った時に、まずミュージカルにするのか、そうじゃないものにするのか・・・・・ミュージカルでよかったなと。そこが華を添える要素にはなる。壮大な作品の中で音楽が流れている間に時間が経っていたりとか、その間に見えない光景も見せることができたりとか、ミュージカルなら可能。音楽の力を借りて、歌のパワーも借りて見せていこうという風にはしています。

――みんな術を使いますが、そういうところも。

吉谷:使っていくんですよ。

――結構多いですよね。

吉谷・橋本:そうそう(笑)

吉谷:主人公の風がね。結構難しい。

橋本:あれは難しいですよね。

吉谷:絶妙というか、なかなかいい感じですよ(笑)。

橋本:へへへへ。

吉谷:風は吹かせますよ。

――吹かせるんですね。

橋本:吉谷さんはマッピングとかは使わないじゃないですか。表現が演劇的、アナログっていうんでしょうか。僕らも表現者として血の通ったものをお客様に見せたいので、その表現が素晴らしいなと思いますし、しかもちゃんとそう見えますしね。

吉谷:昔の作品をやる時、その時代は映像がないから出来るだけ演劇的にやる、いや演劇だからこそ、みたいな部分がある。

橋本:そうですよね。

――確かにあんまり使わないですね、プロジェクション・マッピング。

吉谷:うん・・・・苦手!やり方を知らない(笑)。スイッチの入れかたを知らないんで(笑)。

橋本:いやいや、素晴らしいですよ(笑)。

吉谷:でも、映像を使おうかは迷いましたよ(笑)。

――映像はなしで!

吉谷:映像はなしで!照明で!

橋本:光があれば!

――光があれば!

吉谷:照明技術はすごいです。

――舞台テクノロジーって進歩が早いですよね。

吉谷:音響技術もすごい!

――新しいテクノロジーを出すのでお楽しみにってことですね!

吉谷:そうそう(笑)。

橋本:今の時代だからできますよね。

――30年ぐらい前だったら、そもそもこういう世界観や設定の舞台化は無理!

吉谷:原作ができて20年後の今、やれる幸せ。技術の素晴らしさをうまく混ぜる。それが今の演劇の作り方、楽しいですよ。やれることがどんどん増えている。『これを使ってみたらこう見えるか』っていう、そこの面白さ。

橋本:間違いないですね(笑)

吉谷:後、俳優の技術も!

橋本:いやいやいやいや(笑)

吉谷:俳優のスペック、高いから!

橋本:いやいや。本当に今は何でもできちゃいますからね。

――確かに今は何でもできちゃいますからね、やろうと思えば。

吉谷:人間って空飛べないんですよ、空が飛べたらね〜(笑)。水、出そうと思えばこれは出せる。でも空は飛べない。

橋本:一生の課題じゃないですか。

吉谷:そうしたら売れるのにね。

橋本:ははははは、そうですね(笑)。飛びたい!(笑)

吉谷:はははは。

「勢いだけじゃなくて腰を据えて来てもらうような作品に作っていかないといけないな」(吉谷光太郎)

「原作好きで舞台を初めて見るお客様たちに『演劇、歌の力、どうですか!素晴らしいです!』ってアピールできたらいいな」(橋本祥平)

――絶賛稽古中ではありますが、最後の締めで。

橋本:漫画は20年ぐらい前の作品なんですよね。今の30代後半、40代ぐらいの人が若い時に見ていた作品、その熱量が今でもすごくって、若い人も、もちろん知っている作品なのですが。今回の舞台は舞台慣れしていないお客様も多く来るのかな?って思うんですが、原作好きで舞台を初めて見るお客様たちに『演劇、歌の力、どうですか!素晴らしいです!』ってアピールできたらいいなって思っています。表現がなかなか難しい作品ですが、吉谷さんのアナログな表現方法!見せ方がめちゃくちゃうまくって!僕の中では信頼している演出家さんの一人なので稽古は大変ですが、でもいいものが作れるなら!そんなのド〜ンと来い!って感じで!これからも稽古を頑張って皆様に!是非、新年楽しんで頂けたらなと思います!

吉谷:キラキラした世界観ではなく、重厚な物語です。単純にいいミュージカルを作りたいな。登場するキャラクターが突出しているからこそ、そこに負けないものを、音楽劇としての質の高さ、これはミュージカルとしても面白い作品なんだと、素晴らしいということを見てもらうために音楽も・・・・・・実は音楽はパッとわかりやすいものではなく、かなり技術の高いものになっています。この作品が想起される音楽だよねっていう風に上がってきていますし、そこを実現させていかないといけない。だから肉厚で長尺にもなると思うんです。勢いだけじゃなくて腰を据えて来てもらうような作品に作っていかないといけないなって。祥平くんも稽古場で引っ張って、引っ張ってっていう一人なので!

橋本:そのまま、お返ししますよ!

吉谷:またお返ししないといけない(笑)。

橋本:はははは。

吉谷:橋本くんは僕の中では一番、気をつかわなくっていい(笑)。

橋本:(笑)

吉谷:気をつかうところがない。

橋本:確かに!間違いないっすね!わかります!

吉谷:まあ、楽しみにしていてください!

――ありがとうございます。楽しみにしています!

<あらすじ>
そのむかし―仙人は天空の仙人界に、人間は地上の人間界で暮らしていた。
殷の第30代皇帝、若き紂王(ちゅうおう)は文武両道に長けた名君であった。 彼こそは殷を更に発展させるであろうと誰もが思っていた。絶世の美女・妲己(だっき)を娶るまでは…。 妲己は邪心を持つ仙女だった。紂王に術をかけ己の操り人形にしてしまう。さらに仲間を王宮に呼び寄せ、悪しき仙人たちによって王朝の支配を始めたのだった。事態を重くみた仙人界は妲己を人間界から追い出す為、道士・太公望に「封神計画」を命じる。 「封神計画」とは人間界に蔓延る、悪しき仙人妖怪たちの魂魄を仙人界と人間界の間に新たに作った<神界(しんかい)>に封印し、人間界に平和 を戻す計画であった。 命を受けた太公望は旅路の途中で苦しむ多くの民の姿を見て真の平和のためには悪しき仙人・道士たちの魂魄を封印するだけでなく、殷に代わる新 たな王朝をつくる必要があると決意する。殷に攻め入る準備を進める太公望の元に『殷の武成王・黄飛虎窮地』の報せが届く。妲己の策略により、 飛虎は愛する妻と妹を殺され失意のなか殷を捨て、西岐へ向かっているとのことだった。
一方、殷では飛虎の裏切りを知り静かに怒りの炎を燃やす男の姿が…。 彼こそは金鰲三強の一人であり、殷の太師である聞仲である。飛虎とは殷の繁栄と安寧のために苦楽を共に過ごした親友であった。自らのけじめと して九竜島の四聖(しせい)を追手に放つ聞仲。
西岐の地を目前に太公望たちと聞仲らの激しい一戦が始まろうとしていた。

(※)四不象:中国音はスープシャン。シカのような角をもちながらシカでない。ウシのような蹄をもちながらウシでない。ウマのような顔をもちながらウマでない。ロバのような尾をもちながらロバでない。このように四つの動物に似た特徴をもちながら、そのいずれとも異なるためにこう呼ばれる。中国明代の原作では神獣として描かれており太公望が騎乗した。この漫画原作でも太公望の乗り物で気のいい相棒。太公望の苦労や心に秘めた決意を知り、尊敬するようになり、太公望の良き理解者。お人好しでおとなしい性格。

<封神演義とは>能務氏が翻訳した中国に伝わる怪奇小説を原作に、1996年から2000年まで「週刊 少年ジャンプ」(集英社)にて連載された、藤崎竜氏による漫画作品。1999年に「仙界伝 封神演義」と題してアニメ化され、2018年には再び「覇穹 封神演義」として再アニメ化。2019年1月からはスマートフォン向けゲーム「覇穹 封神演義 ~センカイクロニクル~」が配信中。

【公演概要】
タイトル:「ミュージカル封神演義-目覚めの刻-」
日程・場所: 2019年1月13日(日)~1月20日(日) EX THEATER ROPPONGI
チケット価格: 全席指定/8,500円(税込)
キャスト: 太公望役:橋本祥平、楊戩役:安里勇哉、哪吒役:輝山立、黄天化役:陳内将、 武吉役:宮本弘佑、四不象役:吉原秀幸、黄飛虎役:高松潤、太乙真人役:荒木健太朗、 妲己役:石田安奈、紂王役:瀬戸祐介、王魔役:青木一馬、高友乾役:武藤賢人、 申公豹役:大平峻也、聞仲役:畠中洋
アンサンブルキャスト
佐藤優次 澤邊寧央 多田滉 光永蓮 飯嶋あやめ さいとうえりな 熊田愛里 三宅妃那
原作:藤崎竜(集英社文庫コミック版)
安能務訳「封神演義」より
脚本:丸尾丸一郎
作詞・演出:吉谷光太郎
音楽:tak
振付: MAMORU
公式サイト:http://musical-houshin-engi.com
公式Twitter: https://twitter.com/musical_houshin
主催:「ミュージカル封神演義-目覚めの刻-」製作委員会
コピーライト表記:©安能務・藤崎竜/集英社 ©「ミュージカル封神演義-目覚めの刻-」製作委員会

文:Hiromi Koh