本仮屋ユイカ舞台初主演、J-WAVE30周年×ゴジゲン10周年 企画公演 舞台「みみばしる」

J-WAVE(81.3FM)は、開局 30 周年プロジェクトとして、創立 10 周年を迎える松居大悟率いる劇団ゴジゲンとコラボレートし、 ラジオと舞台の越境を越えるプロジェクトを開始。松居がナビゲーターを務める、J-WAVE の番組「JUMP OVER(毎週日曜 23:00 ~23:54)」を、“稽古場ラジオ”と題し、創作の様子をリスナーに発信。リスナーの声を創作に反映させたり、舞台作品のロゴマーク選 定からオーディション、デザイン打ちなど、普段は参加することの叶わない舞台制作の過程を公開しながら、リスナーと共に本多劇場の ステージを目指すという無謀なチャレンジをしてきた。
作・演出は、劇団ゴジゲンの作家・演出家・主宰者であり、ドラマ「バイプレイヤーズ」 シリーズのメイン監督など数多くの作品を世に 送り出す新進気鋭のクリエイター、松居大悟。音楽監督は同番組のオリジナルテーマ曲も担当し、俳優やアーティストにも人気の高 いシンガーソングライター石崎ひゅーい。そして、台本もまだない中で出演を引き受けていただいた本仮屋ユイカは、なんと本作で舞台初主演!

多くの話題を振りまいたこの「みみばしる」のフォトコールと囲み会見が執り行われた。
最初はフォトコール、冒頭の部分、この物語の主人公である妙子(本仮屋ユイカ)、客席からステージに上がり前説を行う。「携帯電話・・・・・」よく聞く、あのフレーズがうまく言えない、スタッフの石井(日高ボブ美)に突っ込まれてうなだれる。劇団の稽古場ではアップの最中、興味はあるが、引っ込み思案な妙子はその中に入れない、臆して断ってしまう。

場面変わって妙子の家、妹の菜絵子(祷キララ)と夕食をとっているところへ酔っ払った父(市川しんぺー)が帰ってくる。そんなこんなのありふれた日常、妙子は妹が聞いていたラジオ番組にふと耳を傾ける。ラジオを持ってベランダへ。ラジオの声の主はダッシュ(玉置玲央)、リスナーと電話で会話しているのだが、その会話に共感する「妙子、独り言のように話しているとダッシュと会話しているような感じに。ここで曲をかける。舞台上ではワタナベシンゴが弾き語り。雰囲気もどこかふんわりと、舞台上のほのかな灯、キャストたちが次々と舞台に上がる、皆、自分の居場所で聞いているのだが、その空気感がどこか優しい。妙子はふと空を見上げる、星が瞬く・・・・。ここでフォトコールは終了したが、優しさとちょっとした切なさが同居しているようなフィーリングに共感を覚える。

それから囲み会見が行われた。フォトセッションのあとは質疑応答。登壇したのは脚本・演出 : 松居大悟、音楽監督の石崎ひゅーい、出演の本仮屋ユイカ、玉置玲央、前田航基、ゆうたろう。

松居大悟は「昨日はバタバタしてましたが、プレビューで多くの方にきていただきまして、興奮していただきましてラジオに込めたものが伝わったのかな?」と挨拶。「ラジオを信じた気持ちとかが伝わればいいなと緊張しています」とコメント。そしてタイトルになっている「みみばしる」の意味合いについては「耳は自分から発信することはできない、でも受信鹿できない耳が発信できるように、という思いを込めて『口走る』のように『耳走って耳から聞いたことから自分から行動を起こす』という意味を込めました」と語る。また石崎ひゅーいは初の音楽監督、「プロットをいただいて、家にきていただきまして鍋作りながら『このシーンは』と話し合い『こんな感じじゃないかな』というやり取り、そのあと、作ったものを何度か投げて、そのキャッチボールを何度かありました。それが面白くって僕の歌が反映されてシーンが作られたりしてシーンの中に僕の歌詞が反映されたり、クロスオーバーっていうんでしょうか、楽しかったです」と語る。実際に観て「満足です!自分の音楽がこんなに尊く感じるなんて!演劇と合わさると音楽の力は倍増するんだなと。稽古では涙が止まらない、どんどんよくなっていく、何度観ても楽しい舞台だと思います」と感無量な様子。初主演の本仮屋ユイカは「あんまりピンときてなくって・・・・・というのはキャスト一人一人が主役で私のセリフがたまたま多かっただけ。すべてのキャストが主役で、それだけ熱くて、輝いて皆、重要な使命を感じて立っているのをひしひしと感じました。熱くなることは恥ずかしいことではない、どうしたらより良いものができるか、そこに参加していることに喜びであり、幸せ。ひゅーごさんが作ってくれた音楽をシンゴさんが奏でる、音楽を歌うのですが、流れながら芝居をする、っていうのが普通の芝居とは違う感覚。自分の感情、相手のセリフもありながら音に聞こえるのでより背中を押してもらって気持ちが上がっていく。また初舞台の方が多くリスナーで自分自身を体現している方たちは本物なので引っ張ってもらいながらただただ、このチームでいられる幸せを噛み締めています」と語った。玉置玲央は「バラバラな人たちがこうして集まっているのが演劇の素晴らしいところ。役も超えてお祭りができれば」とコメント。実にバックボーンも様々なキャストたちが奏でる舞台、そこが唯一無二。前田航基は、今年成人式。「稽古が重なって成人式にはいけなかった」とコメントしたが、この作品に参加することで「稽古で悩んだりして成長できた、より『成人』を感じさせていただいた、千秋楽が僕の『成人式』になれば」と語る。ゆうたろうは「僕も去年、二十歳になりました。節目としてこれが初仕事で・・・・・成人式って特別なものではなくって誰でも成人になる。でもお祝いしてもらって、そういうのはどうでもいい自分だったのですが『こういうことだったんだ』と気づけた。新しい発見があった、新しい自分が見れたような気がしました」とコメント。

最後に

「初めての挑戦です。舞台で見にきてくれたお客様が劇を観て心が動いて誰かに何かを自分も発信したいというきっかけになってくれれば」(松居大悟)

「やったことのない、観たことのない表現をしようとしていますので、『耳走って』いるところを観ていただきたい、何回も観にきてください」(石崎ひゅーい)

「ラジオがテーマになっています。妙子もいろんなことを超えていきます。ぜひご自身の物語として観ていただければ」(本仮屋ユイカ)

「企画は1年前ぐらいから始まっていて・・・・でもそこに差はなく・・・・・みなさんにとって尊い作品になっています、それを目指して千秋楽まで駆け抜けます」(玉置玲央)

「僕自身は発信できないタイプで親が養成所に入れてくれて、それが変わるきっかけになった。今回、この劇を観て一人でもそういうきっかけになってくれれば」(前田航基)

「僕も学校に行けてなかった、でも洋服が人生が変わるきっかけになった。発信する側になれた。新しい挑戦があって・・・・・受信者が発信者になれれば、今を生きる子達に観ていただきたい、自分から発信するようになってくだされば」(ゆうたろう)

【公演概要】
舞台「みみばしる」
作・演出:松居大悟
音楽監督:石崎ひゅーい
出演:本仮屋ユイカ、玉置玲央、前田航基、ゆうたろう ほか
日程:2019年 2 月7日(木)〜17日(日)
場所:下北沢 本多劇場
WEB:https://www.j-wave.co.jp/original/jumpover/
制作:ゴーチ・ブラザーズ
主催:J-WAVE/ゴーチ・ブラザーズ
お問い合わせ:ゴーチ・ブラザーズ 03-6809-7125(平日 10~18 時)