舞台『銀河鉄道 999』さよならメーテル〜僕の永遠” 公開舞台稽古!仕上がり順調!

桜吹雪が舞う、快晴の4月7日、舞台『銀河鉄道 999』さよならメーテル〜僕の永遠”の公開舞台稽古が行われた。公開されたのは冒頭の部分。風の音、吹雪(外は快晴です、念のため、桜吹雪です、外は)まず、キャプテンハーロック(平方元基)の朗々とした声が響き渡る。

この物語のバックボーンを語る。ここで作品について知らない人でもわかる仕組み。民衆、しかし・・・・・惨劇が・・・・・。

そしてクイーン・エメラルダス(凰稀かなめ)が登場する・・・・そして・・・・・プロメシューム(松下由樹)と対峙する。剣を握りしめ・・・・・それでも微動だに動かないプロメシューム。稽古とは思えない緊迫した場面。

それから、999に乗るシーン、ジャージーな曲調で軽やかに、鉄郎(中川晃教)や車掌(お宮の松)らが登場する。列車の椅子を動かすことによってそのワクワク感を出していく。なかなか順調な仕上がりだ。それから会見が執り行われた。登壇したのは星野鉄郎役の中川晃教、クイーン・エメラルダス役の凰稀かなめ、機械伯爵役の前山剛久、リューズ役の矢沢洋子、メーテル役の木下晴香、クレア役の美山加恋、プロメシューム役の木下晴香、キャプテン・ハーロック役の平方元基。MCは車掌役のお宮の松が務めた。


このお宮の松の軽妙なMC、「緊張感、漂っています!」、そして「盛大な拍手で!!!!」の合図でキャストが登場、早速多くのシャッターが切られた。
まずは鉄郎役の中川晃教が挨拶「昨年もやらせていただきましたが、続編ということで、全くの新作に取り組んでいる最中です。松本先生がおっしゃっている言葉の中に『無限大に輝く大宇宙の星々、それは死んで行った孤独な勇者たちの涙の凍ったものだと。その中を999はまっすぐと進んでいく、走っていきます』と。僕は昭和生まれですが、平成、そして新たな年号、令和という年を迎える、この時に『銀河鉄道999』をやることの意味をすごく感じています。999という列車に乗ってみなさんと宇宙に旅ができるように初日に向けて頑張っていきます!」と語った。それから順番に挨拶。


「昨年に引き続き出演できて嬉しく思っています。お稽古も順調に進んでおります。みなさまの前に立ちたい気持ちで・・・・楽しんでいただけるように!」(凰稀かなめ)
「僕は今回からの参加となります。まだまだの部分もありますが、どう演じたら『銀河鉄道999』の大きなパワーが伝わるのか・・・・考えながら必死に模索して考えながら稽古にのぞんでいます。本番では素敵な機械伯爵を届けられたらと思うので、楽しみにしていてください」(前山剛久)
「前作に引き続きのリューズです。より一層の機械伯爵に対する熱い情熱を、愛情を表現できたらと思います」(矢沢洋子)
「今回からの参加です。メーテルを演じることを光栄に思っています。稽古では悩んだりもしていますが、必死に・・・・この舞台を通して作品をさらに愛していただけるように」(木下晴香)
「前作に引き続き出演できて嬉しく思います。初めて歌をいただけてすごく嬉しいですし、頑張って以下なとな・・・・と本番ではもっともっと素敵なシーンになるように稽古を重ねていきたいと思います!車掌さんと一緒に!素敵な999にできるように!」(美山加恋)
「登場人物の全ての壁になるという役柄です。舞台ならではの最後の結末を自分自身も楽しみにしています。『銀河鉄道999』はよく知ってて、楽しみにされている方も初めてご覧になる方も舞台ならではの『999』を観ていただけたら」(松下由樹)
「前回に引き続きの参加です。経験しているので、より、プラス、濃厚な稽古時間を過ごさせていただいてます。脚本も変わりまして、それぞれのキャラクターが色濃く描かれています。前回観た方も楽しめますし、今回からご覧になる方も楽しんでいただけると思います!」(平方元基)
それからお宮の松より原作者のコメントが読み上げられた。

<松本零士:コメント>
「先日、舞台の練習も拝見させていただき、浅野温子さんのプロメシュームがとても素晴らしいと思っておりましたが、急遽、交代されることになりました。
そして新しく松下由樹さんがプロメシュームを演じていただけるとのこと、楽しみであり、感謝しております。浅野温子さんと松下さんは本当に、メーテル、エメラルダスの姉妹のように全く違和感を感じさせません。お二人とも頑張ってほしいと思います。
出演者のみなさん、新しい舞台が完成するのを楽しみにしておりますので、どうか頑張ってください。
私も心から感謝しつつ、協力いたしますのでよろしくお願いいたします。
銀河鉄道999はまだ終わりません。皆さんも一緒に999で旅をしましょう」

それを受けて松下由樹は「大きな役をやらせていただく、重責を感じておりますが、皆さんとともにいい作品にしたいと思いますので、皆さんぜひ!」とコメント。MCより「稽古よりたちの悪さが出ております(笑)」とコメント、その存在感たるや圧倒的で本番が楽しみなプロメシュームぶりを見せつけた。鉄郎役の中川晃教は「実は今日、初めて観て・・・・・エメラルダスとプロメシューム、メーテルと、この家族がステージの上で集まるって、きっと『999』が好きなお客様も『999』という作品を知らないけど、このキャスティングで、この冒頭のシーンでどんなことを感じられるかな?と。すごく、今、僕はこの作品の迫力がこの冒頭のシーンで感じられ・・・松本先生が今なお描き続けていらっしゃる物語を・・・生身の人間が演じて見せるんだ、それが舞台版の『999』になるんだなっていうことをすごい感じました!」といい「やばいっすね!!!」と笑顔。それに対して凰稀かなめは「半端ない圧!」と笑いを誘った。「すごい圧なんですけど、母親の優しさがすごく含まれているのがすごく感じられるので、だから剣を下ろせない、複雑な感じが・・・私自身も感じてしまうので、不思議な感覚です」と語る。平方元基も「僕もハーロックとしてちょいちょい入らなきゃならないんですけど・・・・見入っちゃって(笑)セリフ忘れるくらい!普通に本番でお芝居観た感じです」とコメント。松下由樹のプロメシューム、本番ではどう進化するか、ここは見所。
そして、なんと松本零士先生より松下由樹にすごいプレゼントが!!!!
運ばれてきて・・・・・MCより中川晃教にリクエスト「令和みたいに出して!」と(笑)。ジャーン!!!

「スゴーーーイ」と松下由樹!あと中川晃教より、鉄郎の帽子が・・・・「実は先生からいただきました」これにも一同、びっくり!おお〜な!「『これは鉄郎の帽子だよ』って。」そこでみんな「えええええ!!!!!」。「『ぜひとも受け取ってください』って言って・・・・」、他の出演者は何ももらってないので「みんな、もらえるように頑張りましょう」と・・・・一つ大きな目標が!そして松下由樹のキャラクタービジュアルが入ったキービジュアルもここで公開!「怖い!」と出演者の感想(笑)。松下由樹も「写真撮っている間、『怖いが褒め言葉』と(笑)」とコメント。さらに「イメージされているものがみなさん、あるので、名作の人物を姿として見せなければならない、っていうことにプレッシャーもありますが、エメラルダスとメーテルの母親である思いと機械帝国の女王にならざるをえなかったっていう気持ちが出来上がった、その気持ちにさせてくれる、世界をこの扮装になった時点で作ってくれたっていうのはありました」とコメントした。

それからフォトセッション、そこから改めて囲み会見が行われた。
中川晃教は再び鉄郎役を演じることについて「16歳を36歳で演じる!前作も必死にやってましたが『またやるんか〜〜〜』って、大変だなっていう気持ちと大変だからこそ、やりがいも感じます。哲郎という役が背負っているものがすごく大きんだなって感じています。前作は機械の体を手に入れる、それが鉄郎の目的だったんですが、今回はその機械の体を手に入れるという気持ちが180度変わって、機械の体を量産しているのを破壊するんだっていう気持ちが変わる、まず、気持ちの振れ幅っていうものを芝居で見せていく、ともに旅をしているメーテルの謎に、999の切符を手にして始まる鉄郎と旅が始まってからの鉄郎、メーテルとの向き合い方が大きく変わっている、まさに子供が大人になっていく、そういうところで心の機微を丁寧に脚本から読み取っていく作業・・・・実際に体現するとなると結構、お芝居としてもやりがいのある、そんな鉄郎になっています」と語る。また中川晃教は水泳をやっているそうで体力的には「動いても息が上がらない状態をキープしています」と日々の鍛錬を語る。しかし、見た目・・・・は「本当に衣装をきて先生が求めている鉄郎像・・・・憑依するわけではないのですが、全ての力を借りて!36歳ですが16歳に、心一つで演じています!」と語る。また松本零士が「この『銀河鉄道999』に出てくる人物は全て私が出会った人物です」と本読の時に語ったそう。この作品に出会ったことに運命を感じると語る中川晃教、さらに「松本先生の人生に関わっている登場人物を演じさせていただいてるんだな・・・・とその言葉がすごく印象的でした」とかたる。
ストーリーに関しては映画版を踏襲、「劇場版公開から40年、顔に傷をおったエメラルダス、その前が描かれています。また絶対的なヒーローであるハーロックもかつては成長する過程があった、その若かりし頃のハーロックというものが描かれています。アニメとも劇場版とも違う、役者がバックボーンをしっかりと見せていくところに、今回の舞台ならではの魅力があると思います」とコメントしてくれた。ここはストーリーとしては見所ポイント。また凰稀かなめも「私も16歳ぐらい(笑)」とコメント。作品を知っていれば興味深い部分、そしてあまり作品を知らない観客にとっては原作やアニメ、劇場版を見たくなるような、そんな作品になりそうな予感。また松下由樹はこういった漫画・アニメ原作もには初めて「自分なりのプロメシュームを」と改めて語る。最後に「この作品を今、この時にやる運命を感じています。一つの旅を終えてまた次の旅が!」と中川晃教。
『銀河鉄道999』、その旅路はきっと永遠に!

<バックステージツアー実施!>
2018年に大好評だった企画、舞台『銀河鉄道999』をより深く知ってもらうためのバックステージツアーの開催が決定。
終演後、舞台スタッフの方を迎えて、舞台『銀河鉄道999』の創作秘話や稽古にまつわるお話を聞きながら、通常は見る機会のない舞台装置や小道具を間近でご紹介。めったにない貴重なチャンス!
「バックステージツアー付きチケット」
◯対象公演:
4月24日(水)13:00の回
4月26日(金)13:00の回
◯チケット販売:チケットぴあ https://w.pia.jp/t/999-40/
※バックステージツアー付と印字されたチケットをご持参の上、終演後10分以内に「バックステージツアー受付」にお集まり下さい。
※予定枚数が終了次第、販売を終了致します。予めご了承下さい。

<あらすじ>
機械の体になって永遠の命を手に入れるため、人間狩りで殺された母の仇を討つため、謎の美女メーテルから999号のパスをもらい、一緒に旅立った星野鉄郎。要塞時間城へ辿り着き、母を殺した機械伯爵への復讐を遂げた。鉄郎は、様々な出会い、生身の人間や機械化人たちとの触れ合いによって、限りある生命の美しさに気づき、機械の体をタダでくれるという星を破壊してしまいたいと、新たな想いを抱く。旅を続ける鉄郎を終着駅・惑星大アンドロメダで待っていたのは、機械帝国の女王であり、クイーン・エメラルダスとメーテルの母であるプロメシュームだった―。
<キャスト>
星野鉄郎:中川晃教
クイーン・エメラルダス:凰稀かなめ
機械伯爵:前山剛久
リューズ:矢沢洋子
メーテル:木下晴香/伊波杏樹
クレア:美山加恋
車掌:お宮の松
ドクター・バン(声):塚原大助
プロメシューム:松下由樹(特別出演)
キャプテン・ハーロック:平方元基

【公演概要】
“銀河鉄道999 劇場版公 開40周年記念作品 舞台『銀河鉄道999』さよならメーテル〜僕の永遠”
<東京公演>[日程]2019年4月20日(土)〜29日(月・祝) 明治座
<大阪公演>[日程]2019年5月10日(金)〜12日(日) 梅田芸術劇場メインホール
原作 総監修:松本零士
<スタッフ>
脚本・作詞:石丸さち子
演出:落石明憲
映像演出:ムーチョ村松
<主催> 舞台『銀河鉄道999』実行委員会2019
公式サイト: https://999-40.jp
公式twitter:@GalaxyEX999_40

(C)松本零士・東映アニメーション
(C)舞台『銀河鉄道999』実行委員会2018
(C)松本零士・東映アニメーション
取材・文:Hiromi Koh