観客がアバターになって踊る超新感覚ライブエンタテインメント「NO BORDER」制作発表会見

2019年7月7日(日)より大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA SSホールにて、超新感覚ライブエンタテインメント「NO BODER」が開催される。その制作発表が4月15日(月)東京・ルミネtheよしもとで行われ、土屋敏男、千原ジュニア、矢部太郎、が〜まるちょば(HIRO-PON)らが登壇した。

会見は企画・演出・プロデュースの土屋による「NO BODER」の説明からスタート。“世界にまだないもの”を作りたい、最新のテクノロジーとクリエイティヴの出会い、世界は“境界=ボーダー”に溢れている、SNS時代のライブコンテンツというキーワードをもとに世界中から大阪に来る人たちが楽しめるエンタテインメントとして企画されたという本作。

ステージは2部構成となっており、前半はAR三兄弟とが〜まるちょばによる、ARやリアルタイム・モーションキャプチャなどを使ったアドリブ感の強いデジタルなステージ。後半は、司会のが〜まるちょばが250人の観客から40人を選び、パナソニック製最新3Dスキャナで瞬時に3Dアバターを生成。40人のほぼ等身大のアバターが登場するほどの大きなスクリーンで、40人が一斉に踊り、アバターの自分に踊ろうぜ!と煽られるというステージになるという。

40人に満たない場合などは芸人たちがピンチヒッターでアバターで出てくるという。ステージを楽しんだ後は、自分のスマートフォンにアバターをダウンロードして、それを見たり、SNSにアップしたりすることも可能。また、スキャンされなかった40名以外の観客も、ステージ終了後にロビーのスキャナーでスキャンすると、自分が踊っているアバターをダウンロードできるという。

続いて、スキャンからアバターの生成までを“踊れない芸人代表”千原ジュニアが体験する映像が公開された。千原ジュニアはスキャンが本当に一瞬で終わったことに驚き、自分のアバターの華麗でキレキレのダンスに「ユニクロのエアリズムのCMみたい」とコメントし、会場の笑いを誘った。

さらに、スペシャルデイ企画「40 Countries Special」と題して、第1回は在阪の40か国の方を招待し、40か国のアバターが踊るというオープニングになるという。そのテストとして、よしもとのインターナショナル芸人である植野行雄(デニス)、ステファン哲(不思議なタンバリン)、チャド・マレーン、リロイ太郎(コロナクラウン)らによる映像が公開された。

アバターの千原ジュニアをバックダンサーに従えてのダンス映像に、植野は「よしもとが勝負に出たなじゃないですけど、大先輩が後ろというのは気分が良かったです」と満足げな様子。リロイ太郎は「体型や服装とか全部再現されているのがすごい」とコメントした。

本作で、ステージ上に生身の人間として登場するのは、が〜まるちょばだけ。言葉なしでのMCという大役を務めることについて、「進行という立場ですが、このエンタテインメント自体の主役はアバターという形でお客さんです。アジアの方々はシャイですし、旅行者や年配の方にも本作を楽しんでもらえるように、どうするかが課題です」と語った。

そして、アバターの40人が踊る上でリードダンサーが必要ということで、森三中の黒沢かずこが演じる千手観音かずこが担当。テーマ曲「NO BORDER」の楽曲提供は森大輔、振り付けをDA PUMPのTOMOとKENZOが務める。

会見の後半では「NO BODER」のステージ前半に使われる予定のARのプロモーションが行われた。スマートフォンによって、現実の空間に千原ジュニアのアバターがバク宙をするリアルタイム映像が公開されると一同から驚きの声が上がった。その映像に、千原ジュニアは「1回バク宙してくれと頼まれたのは、これのことやったのか」とボケると、矢部から「やってないですよね」とツッコミを受けて、会場は笑いに包まれた。

また、スペシャルデイ企画には、7月4日(木)の「40 Countries Special」以外にも、赤ちゃんとママだけがステージで踊る「Mama & Baby Special」が8月10日(土)に、80歳前後の老人だけがキレキレのダンスを踊る「Around 80 Special」が9月16日(月)に予定されている。

国境ナシ! 年齢ナシ! 性別ナシ! 全ての“境界”をなくしてステージ上で一緒に踊る! それが「NO BORDER」だ。

超新感覚ライブエンタテインメント「NO BORDER」は7月7日(日)から9月16日(月)まで、大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA SSホールにて上演される。

取材・文:櫻井宏光