2019年7月12日(金)に少女☆歌劇 レヴュースタァライト -The LIVE-#2 revivalが千葉・舞浜アンフィシアターにて開幕した。2017年9月の初演からテレビアニメの放送など全国各地で旋風を巻き起こしているスタァライト。今回は、2018年10月に上演された#2 Transitionの再演となる。
本作は“二層展開式少女歌劇”というミュージカルとアニメーションの双方を同じキャストが演じるというコンセプトを持ったプロジェクト。1部はスタァを目指す9人の舞台少女の物語を描くミュージカル、2部はペンライトを振って舞台少女たちと一緒に盛り上がるライブステージという2.5次元ミュージカル＆ライブとなっている。
#2 Transitionに引き続き、出演は小山百代（愛城華恋）、三森すずこ（神楽ひかり）、富田麻帆（天堂真矢）、佐藤日向（星見純那）、岩田陽葵（露崎まひる）、小泉萌香（大場なな）、相羽あいな（西條クロディーヌ）、生田輝（石動双葉）、伊藤彩沙（花柳香子）の“スタァライト九九組”9人と、椎名へきる（走駝紗羽）ほかが出演。脚本・三浦香、演出・児玉明子も引き続き務める。
物語も再演ということ#2 Transitionと同様。アニメ版のラストとなる第100回聖翔祭「スタァライト」から続くストーリーとして、第100回聖翔祭で上演された「スタァライト」の劇中劇からスタート。華恋とひかりが主役となり、“スタァライト九九組”の9人で「スタァライト」を演じたことで、9人の舞台少女はさらなる絆を深める。そして、来年の「スタァライト」の主役を目指し、新たな気持ちで学園生活に励む9人。
そんな中、その「スタァライト」の上演を見て刺激を受けた青嵐総合芸術院の七木奏音（柳小春）、佃井皆美（南風涼）、門山葉子（穂波氷雨）の3人の生徒が、青嵐の教師・八雲響子（小林由佳）の提案によって交流プログラムにより聖翔音楽学園へと訪れるのだった……。
再演ではあるものの、劇場が天王洲 銀河劇場から舞浜アンフィシアターへと変わったことで演出面は大きく変化しており、ほぼ新作と言っていいぐらいの作品となっている。
半円形のオープンステージにステージ中央の円形リフトという舞浜アンフィシアターの様々な機構を駆使した演出の数々は圧巻で迫力満点。ステージの横幅だけでなく奥行きの広がりも増し、ミュージカルシーンやライブシーン、殺陣などで縦横無尽に動き回るキャストたちの躍動感がさらに増している。
さらに音楽ライブの会場としても使用される舞浜アンフィシアターだけに、ステージ上のレーザーなどのライティングがミュージカルとライブの興奮をさらに高め、天井の円形トラスからの吊物機構を使用したライトなどが幻想的な美しさを作り上げていた。
今までのステージやライブ、アニメ放送などで、さらに絆を深めた“スタァライト九九組”のメンバーと、青嵐総合芸術院の生徒3人による総勢12名の舞台少女、物語を大きく動かしていく大人組である走駝と八雲、それにアンサンブルたちによって、芝居とアクションとレヴューの表現がよりパワーアップし、キラめきがあふれて止まらない再演となっている。
なお、ゲネプロ前の囲み会見には小山、三森、富田、佐藤、岩田、小泉、相羽、伊藤の8名（※生田はゲネプロのみ出演）が登壇し、挨拶などを行った。
小山百代：
ついに再演の幕が上がるんですけど、初日となるこの日のちょうど1年前がテレビアニメ第1話の放送日だったんです。私たち9人にとっても一つの記念日でもある日にこうやって再演の初日を迎えられてうれしく思っております。再演ということで、脚本は前回の銀河劇場で行わせて頂いたものと同じではあるんですけど、再演だけど全く同じじゃないと感じております。新たに舞浜アンフィシアターで行われる幕開けがキラめきがあふれて止まらない、そんな4日間になるのではないかと思っております。
三森すずこ：
今回の舞浜アンフィシアターは私たちが今までやってきた劇場のどこよりも大きくて、しかも円形に近い特殊な形のステージなので、前回と同じ脚本ではありますが、本当に違うものとして楽しめて頂けるんじゃないかと思います。そして、キャストとスタッフのみんなの絆も#1の初演と再演より、#2より深まっていて、より一致団結して頑張れているんじゃないかなと思います。
小泉萌香：
初日となる今日はアニメが始まって一周年なんですけど、さらに私の演じる大場ななちゃんの誕生日でもあるんです！ 私にとっても、ななちゃんにとっても記念すべき1日になるんじゃないかと思うので、いろんな思いを心に留めて、みなと一つになって、きらめきを振りまいて、舞浜アンフィシアターで見て下さるみなさんに楽しんで帰って頂けたらと思います。
佐藤日向
#2 Transitionという物語をお客様が知った状態でいるとは思いますが、会場が違うだけで見え方も全然違いますし、円形に近いステージでどの角度からも違った感覚で演劇がすごく楽しめます。何より、現在アニメが再放送中なんですけど、第1話に出てくる地下劇場とすごく似た形のステージなので、アニメとリンクしているとすごく感じています。#2初演の時は19歳だった私が20歳になって初めてやるものなので、そういうものを体力勝負で頑張っていきたいです。
岩田陽葵：
今回は再演ですが、会場もさらに大きくなって、また新しいモノを一から作るような気持ちで、みんなでここまで力を合わせて稽古をしてきました。今回は、アニメにも出てきたトワイライトシアターがそのまま目の前で体感できるような演出・作品になっていると思います。
富田麻帆：
本シリーズは全キャストが女性で、女性キャストだけでこんなに迫力が出るのかというぐらい私たちはすごく頑張って動いていますし、前回よりも会場が広くなったことによって体を動かす大きさもさらに大きくなっています。だから、「舞浜アンフィシアターで！ 女の子だけなのに！ こんなに輝いている！」と思って頂けると思います。
相羽あいな：
今回、再演ということで物語は前回と一緒なんですが、すべてがスケールアップしています。私たちだけじゃなくて、B組と呼んでいるスタッフのみなさん、音響さん、照明さんとかいろいろなスタッフのみなさんも本当に汗水垂らしてやって頂いている舞台です。今回、照明や音響というものも見て頂ければというのと、舞浜アンフィシアターだからこそという演出がたくさんあるので、ぜひ生で体感して頂きたいなと思います。
伊藤彩沙：
舞浜アンフィシアターに初めて見に行ったのが、実は三森さんのライブだったんです。お隣にも夢の国がありますが（笑）、本当に夢の国みたいなライブでした。それがすごく印象に残っているステージだったので、まさかこうやって“スタァライト九九組”で三森さんとステージに立てるというのが個人的にも感慨深く思っています。場当たりでも、一瞬ごとに、そしてシーンごとに絵になり、光も音もセットもすごく大迫力で、見て下さるみなさんに楽しんで頂けるんじゃないかなと思います。
＜出演＞
小山百代 三森すずこ 富田麻帆 佐藤日向 岩田陽葵
小泉萌香 相羽あいな 生田 輝 伊藤彩沙 ／
小林由佳 七木奏音 佃井皆美 門山葉子 ／
大胡愛恵 菊永あかり 木原実優 倉持聖菜 後藤早紀 甚古 萌 馬場莉乃 保野優奈 ／
椎名へきる
スペシャルゲスト 本間朋晃選手(新日本プロレス)
【公演概要】
2019年7月12日(金)~7月15日(月・祝)千葉県・舞浜アンフィシアター
演出：児玉明子
脚本：三浦 香
協力：一般社団法人 日本2.5次元ミュージカル協会
主催：「少女☆歌劇 レヴュースタァライト -The LIVE-」プロジェクト
公式HP：https://revuestarlight.com
(C)Project Revue Starlight
取材・文：櫻井宏充
