『イケメン戦国◆時をかける恋』舞台化第五弾! イケメン戦国THE STAGE 番外編 ~はじまりの物語~ 負けられない戦い、愛と憎しみとそして欲と野望と。

人気シリーズ『イケメン戦国◆時をかける恋』舞台化の第5弾、今回は本編の主人公がタイムスリップしてくる4年前の物語。冒頭は現在、白衣をきたメガネの男性のモノローグ、彼は科学者、舞台上の机にはPCが置かれている。彼は大きな発見をする、それはワームホールリスト。ワームホールとは、時空構造の位相幾何学として考えうる構造の一つ。ワームホールが通過可能な構造であれば、そこを通ると光よりも速く時空を移動できる、と考えられている。「ワームホールに入ればタイムスリップは理論的に可能になる」という。彼は好奇心旺盛、戦国時代の武将たちがどういう行動を取り、歴史がどのようにして動いて行ったかが気になる様子。

そして白衣の彼は本能寺の変の跡地に・・・・・・そこへ!!!!!気がつくと・・・・・見たことのない光景、刀を持った人々、一人の武将が倒れていた。彼はとっさにその倒れていた武将に人工呼吸を行い、無事に蘇生させることに成功した。その武将は・・・・・・上杉謙信(橘龍丸)だった!
それからオープニング、キャラクターの紹介、そして立ち位置で関係性もわかりやすく、殺陣とダンスで魅せる。それから本格的に物語が始まる。白衣の彼はタイムスリップしてきたから当然、身寄りもない。そこで上杉謙信のそばにいることにした。名前は猿飛佐助(早乙女じょうじ)とした。しかし、彼のそばにただいるだけでは役に立たないので忍びの修行をする。生きるためには「手に職を」そして「慣れると結構楽しい」ともいう。どうにか忍びとして通用できるくらいのスキルは身についた。これが上杉謙信と猿飛佐助の出会いだ。

ゲネプロで公開されたのは『鬼と魔エンド』。鬼は顕如(中村誠治郎)のことをさし、魔は織田信長(小笠原健)のことを指している。織田信長については、大河ドラマや他の有名ゲームや小説などでもはや織田信長について知らない日本人はいないくらいな超有名人。顕如は戦国時代から安土桃山時代の浄土真宗の僧、武装した僧侶や信徒と共に、神仏の冒涜を繰り返す織田信長を敵とみなした。そして信長打倒を掲げ、天下統一を目前で阻止。織田軍相手に、信長包囲網を築き10年以上にわたって激しい攻防を繰り広げた。舞台上でもこのあたりの歴史の解説もあり、比叡山焼き討ちも出てくるので、ここで日本史の『復習』をしておきたい。
そして上杉謙信、ここでは人工呼吸で助かっている。川中島の戦いなどが有名な武将であるが、史実では1577年、遠征の準備中に春日山城内の厠で倒れ、数日後に急死、死因は脳溢血(高血圧だった)と言われている。ここでは死んでいないが、噂は広がり、今川義元(竹石悟朗)は皆にいう「謙信は死んだよ」といい「戦さ場で急に倒れた」ともいう・・・・・。

『鬼と魔エンド』なので顕如がなぜ、織田信長に対して憎しみを募らせていったのか、織田信長はどういったあゆみで戦国時代の中心人物になっていったかが描かれている。そして顕如と森蘭丸(星元裕月)との関係性、二人の出会いも描かれており、そこでよりよく森蘭丸の顕如に対する気持ちがわかる。ウルッとくるエピソード、ここはちょっと涙。

物語の中盤にはちょっとしたショータイムもあり、武将たちが客席におりてくるので!MCはサングラスをかけたキャラ『ドンペリ』・・・・え???何人????誰????といったツッコミは無しで!ここは単純に楽しめる場面。
今回、新しいキャラクター、帰蝶(秋沢健太朗)が登場するが、帰蝶は史実では濃姫のこと。濃姫とは”美濃からきた姫”という意味で本名は帰蝶と言われているが、そこは定かではない(濃姫は最近、芸能ニュースで話題だが(笑))。謎多き人物、男性が演じることによって、面白さが増す部分、そしてキーマンにもなっている。顕如は、なんだかんだいっても宗教家だ。「憎しみの連鎖を断ち切りたかった」ともいうが、時は戦国時代、皆「負けるわけにはいかない」のが現実だ。

戦国武将たちの思惑、力をつけていく織田信長、これを見ると、『本編』がよりよくわかってくるので、舞台を継続して観劇しているファンなら「そういうことだったんだ」と腑に落ちる点があり、また、知らなくても歴史の”IF”ではあるものの、本当の史実と照らし合わせて見るのも一興だ。
アクション、殺陣はこの作品の見所部分。迫力があるのはいうまでもないか、流麗かつダイナミックさと哀愁が漂う。そして武将たちの関係性や心に刺さるセリフも散りばめられて、上演時間は約2時間だが、あっという間。戦国時代なので、ハッピーエンドにはならないが、主人公の水崎舞がやってくる前の、まさにサブタイトルそのまま。史実を重視しつつも、架空の展開、初演から参加しているキャスト陣も多く、役をよく理解しており、また役に愛着があるのがよくわかる。アンサンブル陣の八面六臂の活躍も見逃せない。ラストのラストまで目が離せない!

 

またチケットは基本的に完売しているが、好評につき、急遽、追加席の販売も!チケットがゲットできなかったファンには朗報だ。また「年末だもん、いかれないよ(泣)」というファンには「auスマートパスプレミアム」「uP!!!ライブパス」にて 12月30日(月)千秋楽公演の生配信が決定しているので、そちらを!視聴チケットを12月19日(木)22:00より販売開始中。さらに本生配信チケットを購入いただくと、生配信はもちろん、その後のアーカイブ映像の視聴も2020年3月末まで可能。
詳細は(https://www.up-now.jp/articles/id/78432?refer=hp_cy_ikemen_20191230)。

なお、ゲネプロ前に会見が執り行われた。登壇したのは、顕如:中村誠治郎、猿飛佐助:早乙女じょうじ、森蘭丸:星元裕月、帰蝶:秋沢健太朗、上杉謙信:橘龍丸、織田信長:小笠原健。

自己紹介のあと、まずは今回初登場キャラクター:帰蝶を演じる秋沢健太朗は「新キャラクターとして入れさせていただくことになりました。緊張もしましたし、先輩方のチームワークに入っていけるか不安でしたが、稽古初日に誠治郎さんが殺陣の稽古をしてまして、それがめちゃくちゃ早くってうますぎて『俺、死ぬな』って(笑)。大変な現場にきてしまったと・・・・・でも知っている方もいらしててみなさんとは話しやすい環境で、助かりました。誠治郎さんに話しかけたらどうなるかな??と・・・・きっかけがあって話しかけたら『嬉しい』と言われて(笑)、チャーミグな方がいっぱいいらして、でも稽古が始まると鬼気迫る感じでギャップがあり・・・・負けないように稽古しました」とコメント。それに対して中村誠治郎は「みんな若い!僕はダントツで年上ですが、年齢に関係なく稽古場ではみんな役を愛していて、覚えるのも早いし、レベルの高い稽古ができました。2.5次元舞台でも質の高い作品になったと思います!」と語る。
また見所として小笠原健は「今までは『エンド』によって愛の形が変わっていたのですが、今回は異なったルート。僕と誠治郎さんがAルート(鬼と魔エンドのこと)を担うわけですが、圧倒的にこっちが面白いんで(そこで『オイ!』脇から(笑))、両方観ていただいてどっちが面白いか・・・・ね!」といい、それに対して早乙女じょうじが「まさに始まりの物語で、終わったあとに舞さんがくるわけで、そこにつながる話なので、なぜ、信玄が同盟を組んだかがわかるので・・・・・・B(龍と虎)の方がいいかな(笑)」といい、橘龍丸も「そうですね〜。出会いが重なって、各々の主従のあり方だったり、お互いの主従・・・・・どういった思いでその場にいるのかが描かれている。胸熱な展開が!私はBの方が面白い!」と、どっちが面白いか会見上で楽しいバトルが(笑)!ここで小笠原健がしつこく「Aでしょ(笑)」、中村誠治郎も「Aはサブタイトルに当てはまりますが、Bは・・・・・はまらない(笑)、Bも面白いですが・・・・Aの方が(笑)」といい続けて「顕如がどうやってそうなったかって言うのがわかる。今回はゲームとは違う顕如で、どうやってゲームの顕如になったかを意識して役作りをしましたので、そこが見所です」と語る。
早乙女じょうじも「猿飛佐助が戦国時代にタイムスリップしてくるところから始まります。原作では描かれていないところが描かれているので、佐助としてはなぜ、謙信と出会ったかというところを!ぜひ!」とアピールした。
森蘭丸を演じる星元裕月は「史実では織田信長のお小姓さんですが、ここでは違っていまして、顕如と一緒に行動していますが、なぜ、森蘭丸は顕如と一緒にいるのか、そこが鮮明に描かれています。歴史上では語られない特別なストーリーです、その空気感を感じていただけたら」と語るが、ここは確かに見所。秋沢健太朗は「この役が登場することによってその後、各キャラクターにどういう影響を与えたか、この帰蝶という役がいたからこそ、なぜ、例えば顕如がそうなってしまったのか、ストーリーに影響を与える役だと思っています。他のキャラクターの心情が移り変わる様が見れたら・・・・・見所です!その後を想像していただけたら、見せられたら」とコメントしたが、このキャラクターの行動には要注目。
橘龍丸は「初演から携わらせていただいてます。顕如の役は僕の中ではヒール的なポジションだったと思ったら・・・・・!なんて!根っこは!みたいな、感慨深い。顕如の今までのセリフがここに繋がっていたのか!と。過去の作品をつなげてもう一回観ても、今回は素敵な作品です!盛り上げていただければ!」といい、小笠原健も「恋愛要素がないのがチャレンジです。これが今回、どういう風にお客様の心に届くのか楽しみ。僕も初演からですが、なぜみんなから『織田信長殺したい』って言われているのか、『なるほどな』と。そういう過去があったんだなと。登場シーンのところとか、また『◎◎』かな?みたいなシーンもあります(笑)。織田軍はコメデイ担当だったのかな?というシーンがありますので(笑)。そこはぜひ!日替わりもあります!お客様を沸かせたいので、そちらもぜひ!」とコメント。
最後に中村誠治郎が「チケットが発売されてすぐに完売したと聞いています。すごく注目されている作品です。観に来てくださるお客様のためにとにかく全力で演じて役として生きて、お客様に伝わるように演じていきたいと思います」と締めて会見は終了した。

<物語>
舞台は、本編の主人公(水崎舞)がタイムスリップ をする4年前。 その時、乱世では何が起きていたのか? これまで描かれることのなかった、武将たちの過去、 本編へ繋がる前日譚ーー イケメン戦国「はじまりの物語」がついに解禁。 ——————- この「過去」があったから、「今」の彼がいる。 武将たちを愛する全てのイケメン戦国ファン必見のステージ!!

【公演概要】
2019年12月26日(木)~30日(月)
東京都 博品館劇場
原作:CYBIRD「イケメン戦国◆時をかける恋」
キャラクターデザイン / 原画:山田シロ
脚本・演出:伊藤マサミ
総合プロデュース:黒谷通生
□ キャスト
顕如:中村誠治郎
猿飛佐助:早乙女じょうじ
森蘭丸:星元裕月
帰蝶:秋沢健太朗
武田信玄:横山真史
真田幸村:荒一陽
石田三成:天野眞隆
豊臣秀吉:滝川広大
徳川家康:木原瑠生
伊達政宗:松村優
今川義元:竹石悟朗
明智光秀:橋本全一
上杉謙信:橘龍丸
織田信長:小笠原健
剣舞衆:工藤博樹、望月祐治、湯田昌次、石岡遼士、中村海人、加納義広、篠原孝文
公式HP:http://legendstage.jp/ikemen-sengoku/
原作HP:https://ikemen.cybird.ne.jp/title/sengoku/original/index.html
公式ツイッター:@LSikemensengoku
企画・制作:レジェンドステージ
主催:イケメン戦国 THE STAGE 製作委員会
©CYBIRD/イケメン戦国THE STAGE