オペラ「セヴィリアの理髪師の結婚」 豪華キャストで再々演決定!

演出家・田尾下哲(たおした てつ)が主宰する田尾下哲シアターカンパニーは、オペラ「セヴィリアの理髪師の結婚」を2020年4月に再上演することに。本作品は、言わずと知れた名作『セヴィリアの理髪師』(ロッシーニ作曲)と『フィガロの結婚』(モーツァルト作曲)を再構成したオリジナルオペラ。2016年、2017年と上演し、音楽はもちろん、大胆に再構築、そして三度目の上演となる今回は、コンサートホールを飛び出し、小劇場スタイルで、よりダイナミックなパフォーマンスをお届け。豪華キャストを迎え、物語としてのオペラの魅力をさらに磨き上げ、複数回公演をトリプルキャストにて上演する。
この2つのオペラの戯曲、原作者はボーマルシェ(1732年〜1799年)、「フィガロ三部作」(「セヴィリアの理髪師」「フィガロの結婚」「罪ある母」)で知られた18世紀の劇作家であるが、劇作を専門にしていた訳ではなく、音楽師や宮廷人、実業家等様々な経歴の持ち主である。そして「セヴィリアの理髪師」の3年後の物語が「フィガロの結婚」となる。つまり、2つの物語は論理的に考えれば繋がっているので、2つを一緒にすることは不可能ではない。しかし、問題はロッシーニとモーツァルト、同じキャラクターでも解釈や声が異なるので、つなげることをそう簡単に単純につなげることはできない。例えば「セヴィリアの理髪師」のフィガロはバリトンであるのに対して「フィガロの結婚」ではバスである。そういった難しさをどう乗り越えて、形にするかがポイントとなり、さらに『元ネタ』ははっきりしているものの、それをどうつなげて解釈していくか、という点においてはオリジナル作品と言える。よってオリジナルなので、手を加えようと思えば、上演のたびに新しくすることもできる。そういった意味では初演、再演と比較すると『進化』しているはずである。
今回もキャスト勢ぞろい、さて、どのくらい面白くなっているのかは、劇場で!

<2017年公演より>

舞台撮影:笛木雄樹
<出演>
フィガロ:大山大輔、村松恒矢
スザンナ:小川栞奈、今野沙知恵、全詠玉
伯爵(セヴィリアの理髪師):糸賀修平、山本康寛、髙畠伸吾
伯爵(フィガロの結婚):黒田祐貴、近藤圭
ロジーナ:青木エマ、嘉目真木子、醍醐園佳
ケルビーノ:杉山由紀、石田滉、一條翠葉
バルトロ:三戸大久
マルチェリーナ:磯地美樹、林よう子、鳥谷尚子
バジリオンズ:升島唯博・森雅史、吉田連・杉尾真吾

ピアノ演奏:髙田絢子、矢崎貴子
合唱:大澤遥、岡崎陽香、小藤恵理子、古家未希、山本夏子、依田眞虹

※トリプルキャスト/組分・出演日は未定。後日発表予定。
※出演者等、開催内容が変更になる場合がございます。ご了承ください。

【公演概要】
作品:オペラ「セヴィリアの理髪師の結婚」
作曲:ジョアキーノ・ロッシーニ/ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
歌詞:チェーザレ・ステルビーニ/ロレンツォ・ダ・ポンテ
原作:ピエール・オギュスタン・ボーマルシェ

演出:田尾下哲/家田淳
構成:田尾下哲/家田淳
台本:家田淳
音楽アドバイザー:園田隆一郎
美術: 松生紘子
照明: 稲葉直人
衣裳: 大東万理子
日時:2020年4月10日(金)~15日(水) 全6回公演/トリプルキャスト
会場:スタディオ・アマデウス(世田谷区弦巻4-7-7/東急田園都市線「桜新町」駅より徒歩7分)
料金:前売:5,000円 当日:5,500円 学生:4,000円
※2020年2月1日発売予定
主催: 田尾下哲シアターカンパニー/TETSU TAOSHITA THEATRE COMPANY
協賛: 株式会社オレンジ
助成: 公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京
◇◆詳細情報は2020年1月にウェブサイトで発表予定◇◆
http://tttc.jp