舞台『おそ松さん on STAGE ~SIX MEN’S SHOW TIME 2~』レポート

 

 アニメも破壊的に超絶な面白さで大人気、舞台版も好評、大阪のファンを抱腹絶倒に陥れた第2弾、東京公演の幕が開いた。主要キャストは全員続投、 “びっくりするほどかっこいい”F6 、もちろんそのかっこよさに磨きがかかる。

 

 セットは初演と同じ、音楽が鳴り、早くも観客席から拍手、最初に登場したのは、なんとはた坊。声が聞こえる、この声は……イヤミ、なんとはた坊に「全身整形」を勧める。そのサンプルを務めるのはF6、観客席は「フムフム」と納得するが、最後に登場したのはチビ太、はた坊は「これで!」、F6は「うっそー!!!」、もうここでつかみはOKで、おなじみの楽曲がかかり、オープニング。それから【本編】という趣向。出だしは、もちろん松野家の2階、6 つ子が寝ているが、結局、皆起きる。夜中にしょうもない会話にあり得ない“出来事”、このグダグダな会話のやり取りがアニメ以上に可笑しい!ところどころ、F6の場面が挿入されるのだが、この落差!トト子は夢心地でうっとり。ミュージカル風な場面もあって、なかなかの変化球。そして、また6つ子のシーン、とにかく会話がシュールでオチもあるのか、ないのか、ぐらいなしょうもない会話の応酬、これがまさに「おそ松さん」の世界、お約束の台詞にリアクション、話題の“インスタ映え”もあり、上手く時事ネタも取り入れる。トト子の激しい妄想、かなり振り切った演技でトト子らしさ全開。イヤミも相当に作り込んでおり、壊れっぷりが激しく、ここはヤンヤの喝采。頻繁に客席通路を使う演出、通路側に座ったら、色々とあるのでここはお楽しみ。恒例のティッシュ配り、初演よりパワーアップな配り方でここは必見、もらったら素直に受け取りたい。しかし、オバカなシーンだけでなく、6つ子の優しさも感じる場面もあり、ここは要チェックポイント。

 

 

 全員に見せ場があり、とにかく全力でバカをやるのは、実は難しいこと。全員がキャラクターになりきって「おそ松さん」の世界をリアルに展開、6つ子とF6は初演に引き続きの続投で息もぴったり。初役のトト子とイヤミ、MVPもので、続投組に負けないくらいのインパクト!とにかく、何も考えないで楽しく観劇するのがコツ。チケットが取れなかったファンも運良くチケットが取れたファンも千秋楽はライブビューイングもあるので、映画館で気楽に楽しく観たい。

 

 本編の後はミニライブ、おおよそ20分程度、歌ったり踊ったり、ここはペンライトや団扇もOK、一緒に歌って大いに盛り上がりたい。もちろん、キャストも客席に降りてきます!

 ゲネプロ前に囲み会見があった。登壇したのは6 つ子役、そして 6 つ子のイケメン ver”F6”役を務めるメインキャスト12名。東京公演に向けての意気込みや第 2 弾でパワーアップしたポイン トなどを語る。“びっくりするほどかっこいい”F6 もキービジュアルで解禁となった新衣装で登場。TV アニメ「おそ松さん」のキャラクターデザインを手掛ける浅野直之氏が、本舞台のために描き下ろした舞台キャスト陣 のイラストをここで初お披露目する。

 おそ松役の高崎は、大阪公演について「大阪では、前回以上に何回も何回も稽古してしっかり作り上げてきたものを披露したんですけど、お客様の『待ってました感』をひしひしと感じました」と語る。大阪と言えば特にお笑いには厳しい土地柄、ここでの手応えは大きい。続けて「キャパが2倍になったということで心配はあったのですが、大阪公演を経て、一番後ろのお客さんやスタッフさえも楽しんでくれているのを感じることができました。東京でも大阪のお客様からいただいたパワーを僕たちの力強い芝居で跳ね返したいと思います。」とコメント。また、チョロ松役の植田は、「前回より、更にはちゃめちゃなことに挑戦しています。ただ◎◎するだけでなく、作り手全員がパワーアップ」と自信をのぞかせる。「前回はみんなの個性を前面に押し出していましたが、今回はキャラクターの新しい側面を見せることに挑戦しています。予想の斜め上を目指してやっているのでぜひ注目してください」とPR。小野は「パワーアップするのは当たり前」と気を引き締める。そして「何よりもお客様がパワーアップしたのが嬉しかった」と笑顔。中山は「団結力はどの舞台にも負けません」と自信に満ちたコメント。赤澤はさらに「天下を取れる舞台!」と豪語。柏木は「最高のエンターテイメントを!」と語り、「かっこいいだけじゃないカラ松!」と宣言。時折、ツッコミ合う場面もあり、仲の良さをアピール。

 

 会見の最後に東京公演に向けて、高崎は「東京公演は距離も近いし、すごく良い環境の舞台に立たせてもらえるんだなと思っております。観に来た人、1人1人が満足してくれるようなそんな作品にしたいと思います。第3弾、第4弾といわず第10弾につなげていける作品にしたい」と意気込んだ。まさに「おそ松さん」FOREVERな発言、流石の長男!で会見は終了した。

 それからフォトセッション、そこへ舞台キャスト陣の描きおろしアニメ化イラストが登場、TVアニメの世界観にデフォルメされたキャストのイラストにキャスト陣はテンションアップ!楽しそうに撮影に応じる姿が印象的であった。

 

【公演データ】

舞台『おそ松さん on STAGE ~SIX MEN’S SHOW TIME 2~』

 

日程:2 月 23 日(金)~26 日(月)

会場:梅田芸術劇場 (大阪)

 

日程:3 月 1 日(木)~11 日(日)

会場:TOKYO DOME CITY HALL (東京)

 

主催:「おそ松さん」 on STAGE 製作委員会 2018

原作: 赤塚不二夫「おそ松くん」

演出:小野真一

脚本: 伊勢直弘、鹿目由紀、小峯裕之

音楽: 橋本由香利

劇中歌プロデュース: TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND

 

出演:

高崎翔太(おそ松)、柏木祐介(カラ松)、植田圭輔(チョロ松)、北村諒(一松)、小澤廉(十四松)、赤澤遼太郎(トド松)

井澤勇貴(F6:おそ松)、和田雅成(F6:カラ松)、小野健斗(F6:チョロ松)、安里勇哉(F6:一松)、和合真一 (F6:十四松)、中山優貴(F6:トド松)

出口亜梨沙(トト子)、窪寺昭(イヤミ)、KIMERU(チビ太)、原勇弥(ハタ坊)

 

■DVD&Blu-ray/CD&DVD  2018年7月27日発売決定!

□本編の他、舞台裏等特典映像満載!

 ・Blu-ray 8800円+税  ・DVD 7800円+税

□本公演で登場する挿入歌全てを収録

 ・CD&DVD 3300円+税 ・CD only 2800円+税

※舞台キャスト陣の描きおろしアニメ化イラスト

オフィシャルサイト :http://osomatsusan-stage.com
オフィシャル Twitter: 
https://twitter.com/osomatsu_stage

 

©赤塚不二夫/「おそ松さん」 製作委員会 2018 ©赤塚不二夫/「おそ松さん」on STAGE 製作委員会 2018

 

文:Hiromi Koh