大竹しのぶが初めて挑む 不朽の名作『女の一生』@新橋演舞場 演出,段田安則 11月2日開幕!

日本演劇界を代表する不朽の名作『女の一生』、昭和20年4月、終戦直前に森本薫が文学座に書き下ろし、杉村春子が初演した『女の一生』。杉村はその生涯に947回にわたって主人公の布引けいを演じ、観客の圧倒的な支持を得た演劇界でもまさに金字塔の作品が大竹しのぶ主演で11月2日から新橋演舞場で開幕する。
物語は、明治38年(1905)から昭和20年(1945)までを全五幕七場で綴り、天涯孤独の少女であった布引けいが、拾われた家の長男の妻となって家業を守る40年間を描いている。
けいが恩義ある女主人から託された家を守るために、各場面ごとに成長しながら明治・ 大正・昭和の時代を生き抜く姿は、正に日本が激動の三時代を歩んで来た姿と重なり、特に第三幕の幕切れの「誰が選んでくれたのでもない、自分で選んで歩きだした道ですもの・・・。」という名台詞と共に、人々の共感を呼びながら繰り返し上演されている。
同時に第一次と第二次世界大戦という戦争が市井の人々の生活をいやおうなしに巻き込んで日本が苦難へ向かっていく姿を描きだしているが、今回のラストシーンは、現在の社会状況の中、特に希望と勇気をもたらしてくれるものと確信。

★大竹しのぶが杉村春子の当たり役“布引けい”に初めて挑む★
今回、杉村春子の当たり役“布引けい”に挑むのは、舞台女優として円熟味を増している大竹しのぶ。大竹は杉村の当たり役『日の浦姫物語』の日の浦姫役を2012年に、『欲望という名の電車』のブランチ役を2017年に演じており、満を持して本作に初めて取り組む。

★豪華実力派出演者が勢揃い★
けいが拾われる“堤家”には豪華実力派の出演者が勢揃い。次男の堤栄二に 高橋克実、長男の堤伸太郎に段田安則、次女の堤ふみに宮澤エマ、ふみの夫の野村精三に 林翔太、女主人の堤しずに銀粉蝶、そして、叔父の堤章介に風間杜夫という豪華キャストが顔合わせ!演出は段田安則がつとめる。

令和の今だからこそ心に迫る、明治・大正・昭和を生き抜いた“女の一生”にぜひご期待ください。
◆キャスト
布引けい : 大竹しのぶ
堤 栄二 : 高橋克実 堤 伸太郎 : 段田安則 堤 ふみ : 宮澤エマ 職人 井上 : 森本健介 堤 総子 : 服部容子
堤 知栄 : 多岐川華子 野村 精三 : 林 翔太
堤 しず : 銀粉蝶 堤 章介 : 風間杜夫

<物語>
明治38年(1905年)日露戦争の後―日本がようやく近代的な資本主義国の姿を整え、同時にその動向が世界の国々と絶ちがたく結び合い、影響し始めた時代。戦災孤児の境涯にあった布引けい(大竹しのぶ)が、不思議な縁から拾われて堤家の人となったのは、そんな頃である。
清国との貿易で一家を成した堤家は、その当主はすでに亡く、後を継ぐべき息子たちは まだ若く、妻のしず(銀粉蝶)が義弟・章介(風間杜夫)に助けられながら、困難な時代の一日一日を処していた。甲斐甲斐しい働きぶりを見せるけいは、しずに大変重宝がられ た。同時にけいと同様に闊達な気性の次男・栄二(高橋克実)とも気性が合い、お互いに ほのかな恋心を抱くようになった。
そのけいの思慕とは裏腹に、しずは跡取りであるべき長男・伸太郎(段田安則)の気弱な性格を気がかりに思い、気丈なけいを嫁に迎えて、堤家を支えてもらう事を望んだ。しずの恩義に抗しきれなかったけいは、伸太郎の妻となった。
けいは正真正銘堤家の人となり、しずに代わって家の柱となっていく。担い切れぬほどの重みに耐えながら、けいはその「女の一生」を生きるのである。
時は流れて昭和20年・・・。二つの大戦を経る激動の時代を生きて、今、焼け跡の廃墟に佇むけいの前に、栄二が再び戻ってきた。
過ぎ去った月日の、激しさと華やかさを秘めて、二人はしみじみと語り合うのであっ た・・・。

◆大竹しのぶ―『女の一生』出演への想い―
役者にとって、一つの役を演じ続けることができるのは幸せなことです。
何度でも、何度でも、より深く、より良くなるチャンスを与えられているのですから。
が、何度もやる為には、その役が強い支持を得られなければなりません。
杉村春子さんは、そんな強い支持を受けられてきた、ただ一人の女優さんなのではないで しょうか。
そして今度、この役を大好きな演舞場で、私が演じることになりました。
杉村さんが長い間大事にしてきた、けいの魅力をきちんと理解し、表現できるように誠実 に一生懸命演じてゆきます。頑張ります。

[大竹しのぶプロフィール]
1975 年、映画「青春の門〜筑豊編」のヒロイン役で本格デビュー。以降、松竹の舞台でも 『三婆』、ミュージカル『にんじん』など、圧倒的な存在感で常に注目を集めており、第44回菊田一夫演劇賞大賞をはじめ数々の演劇賞を受賞する日本を代表する女優の一人。近年 の舞台出演は、『ピアフ』、『LIFE LIFE LIFE』、『出口なし』など。NHK 大河ドラマ「いだてん」に出演したほか、映画、テレビドラマなど数多くの作品に出演。2016 年末には NHK 紅 白歌合戦に歌手として初登場。「愛の讃歌」を収めた CD「SHINOBU avec PIAF」をリリース。 同作品が第60回日本レコード大賞優秀アルバム賞を受賞。2021年1月には舞台『フェード ル』の再演が控えている。

<スタッフ>
作:森本 薫 補綴:戌井市郎 演出:段田安則
美術:松井るみ 照明:服部 基 音響:井上正弘 衣裳:前田文子 ヘアメイク:河村陽子 演出補:郷田拓実 制作補:成瀬芳一 舞台監督:瀬尾健児 演出部:大野敏之、山内大典、佐藤たえこ、長井咲花 制作事務:中村恭子、泉野奈津子 制作:松本康男 本田景久 田村由紀子 小櫻真緒
<日程・会場> 2020年11月2日(月)初日~26日(木)千穐楽 新橋演舞場
10 月 4 日(日)午前 10 時より電話・Web 受付開始
<ご観劇料(税込)>
一等席13,000円 二等席8,500円 三階A席5,000円 三階B席3,000円
10月4日(日)午前10時より電話・Web受付開始
◯チケットホン松竹(10:00~18:00) 0570-000-489 または 03-6745-0888
窓口販売・お引き取りは10月6日(火)から。 窓口販売用別枠でのお取置きはございません。
◯チケット WEB 松竹(24 時間受付) http://www1.ticket-web-shochiku.com/t/
●チケットぴあ 0570-02-9999〔P コード 501-078〕t.pia.jp/
●ローソンチケット l-tike.com/〔Lコード34940〕
●イープラス eplus.jp/
●CNプレイガイド 0570-08-9999
チケットに関するお問合せ先:チケットホン松竹 0570-000-489
※ 新型コロナウイルス感染症対策のため、座席の間隔を空けて販売致します。
公式HP:https://www.shochiku.co.jp/play/schedules/detail/enbujyo_20201031/
新橋演舞場『女の一生』公演の新型コロナウイルス感染症対策は公演ホームページをご覧ください。 https://www.shochiku.co.jp/wp-content/uploads/2020/08/20200813_04.pdf