井上音生,那須雄登,生田智子,横山だいすけ,藤原一裕,白羽ゆり出演!ミュージカル「魔女の宅急便」キキは今日も元気です!!

ミュージカル「魔女の宅急便」が開幕する。原作は角野栄子による児童書(児童文学)であるが宮崎駿監督によって1989年に同名でアニメ映画化されたものが有名、何度もテレビ放映燃され、多くの人々に親しまれている作品。また2014年、清水崇監督により実写映画化もされた(主演・小芝風花)。ミュージカル版は1993年に横内謙介脚本、蜷川幸雄演出、宇崎竜童音楽、キキ役は工藤夕貴、トンボ役は赤坂晃。トンボ役は森且行で年内続演。その後もキャストを変えて上演。2016年には劇場アニメ「魔女の宅急便」の舞台化作品が、イギリスのサザーク・プレイハウスで12月8日から2017年1月8日まで上演。そして、こちらはは岸本功喜の脚本・演出による新たなミュージカル版で、2017年、2018年と上演、今年、2021年で3回目となる。ストーリーはキキが生まれ、魔女として生きる決意をし、親元を離れて旅立ち、やがて独り立ちできるようになるまでの成長物語。
基本的に物語の流れは、2017年、2018年版と変化はないが、よりテンポ感も増して、王道ミュージカルらしい構成で楽曲も途切れない印象。キャストはキキ役とトンボ役は初役で、大人キャストは続投。キキとトンボは実はいつも初役、そのフレッシュな存在と役柄がシンクロする。出だしは大きな樹の下、キキが座っている。それだけで絵になるし、観客はすぐに作品に思いをはせることができる。

キキが生まれ、喜ぶ両親。
旅立ちの決意をするキキ。
娘を見送る2人。
パン屋さんで電話を待つキキ。

そこからはスピード感を持って展開、ダンスシーンもスキルアップ、両親の元を離れ、海の見える街に着いたキキ。しかし、魔女に対して恐れを抱く人々、少々凹むキキであったが、持ち前の元気さと健気さを発揮、キキの唯一の取り柄である”空を飛ぶこと”で宅急便を始めることを思いつく。「ありがとう」の言葉でキキは達成感を覚えていき、様々な出会いや出来事を通じて成長していく。

「これを届けて欲しいの」とお仕事の依頼。このあと、アクシデントが!
キキの視線の先には…。
キップの良いオソノさん。
「イェイ!」トラボルタポーズでキメる町長さん。

前のシリーズを観ていれば、流れもオチもわかっているが、それでも観入ってしまう。町長さんは前回よりイケイケ度が高くなり、トラボルタ風なポーズを取り、思わず笑いが。トンボはキキとの初対面では超積極的でキキにドン引きされてしまう下りなど、演じる俳優が変われば、そこのテイストも少し異なる。トンボ役の那須雄登は、これが本格的なミュージカルは初めてということだが、その”初めて感”が勢いとなって好感が持てる。キキ役の井上音生も舞台経験は少ないが、その溌剌さがキャラクターとシンクロ、また会見でもフライングは楽しいと語っていたが、ほうきに乗ってワイヤーで飛ぶシーンは本当にうれしそう!また、リアルフライングシーンはプロジェクション・マッピングで空を疾走してるかのような絵作りで、ここは21世紀の舞台芸術!!大人チーム、生田智子&横山だいすけの夫婦のやり取りも年季が入った感じで!また白羽ゆり&藤原一裕の夫婦も!藤原一裕の唯一のセリフ(??)の咳払いももはやお約束!
登場する町長さん、人気取りに余念がなく、立ち位置はヒール役的、キキの人気が出るにしたがって気になり、ちょっと嫉妬するところは人間臭く、共感もできる。しかし、そんな”大人の思惑”なんて関係ないキキやトンボ、今を生きることに全力。そんな姿を見てるオソノの懐の大きさ、また、そんなオソノを見つめる旦那さん(フクオという名前だが、原作でも4巻まで名前は出てこない)もまた、温かい。キキはパン屋に居候するが、自分の家のような居心地の良さで次第にオソノとは母と娘のような空気感になっていく。

フライング!
キキからの手紙がキター!

 

頑張りすぎて発熱。実の子供のように心配するオソノ。

桜も咲き、季節は春、幼い自分から旅立つキキと季節がシンクロ、このまま春の風物詩的なミュージカルになればいいのに、と思わせる作品。甘酸っぱさにちょっとスパイスを振りかけた内容、観たことがなければ、一度は観て欲しい作品だ。

<2018年公演>

ミュージカル「魔女の宅急便」もうすぐ開幕!

<井上音生インタビュー>

《インタビュー》ミュージカル「魔女の宅急便」キキ役 井上音生

<会見の様子>

井上音生,那須雄登,生田智子,横山だいすけ,藤原一裕,白羽ゆり出演!ミュージカル「魔女の宅急便」会見レポ 「私も成長できたら。初ミュージカル、大切に!」(井上音生)

<概要>
公演名:ミュージカル「魔女の宅急便」
出演:
キキ役:井上音生 (第8回「東宝シンデレラ」審査員特別賞&りぼん賞(集英社賞)W受賞)
トンボ役:那須雄登(美少年/ジャニーズJr.)
生田智子・横山だいすけ・藤原一裕(ライセンス)/白羽ゆり 他
原作・監修:角野栄子 (『魔女の宅急便』福音館書店刊)
脚本・演出・振付:岸本功喜
作曲・音楽監督;小島良太

〈東京公演〉
期間:2021年3月25日(木)~28日(日)
会場:新国立劇場 中劇場

〈名古屋公演〉
期間:2021年4月10日(土)~11日(日)
会場:愛知県芸術劇場 大ホール

〈大阪公演〉
期間:2021年4月15日(木)~18日(日)
会場:メルパルクホール大阪

主催:フジテレビジョン/アークスインターナショナル(東京・大阪公演)
フジテレビジョン/アークスインターナショナル/サンライズプロモーション東京/サンデーフォークプロモーション(名古屋公演)
企画製作:アークスインターナショナル/フジテレビジョン
お問合せ:サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(平日12:00~15:00)  (東京・名古屋公演)
キョードーインフォメーション 0570-200-888 (月~土11:00~16:00 日曜・祝日は休み)  (大阪公演)
公式 HP:http://www.musical-majotaku.jp