野村万作・萬斎・裕基の“狂言三代”が届ける「狂言劇場」 万作から萬斎へ、萬斎から裕基へ、初めて役が引き継がれる『法螺侍』。池澤夏樹 初の書き下ろし『鮎』。

世田谷パブリックシアタでは、芸術監督 野村萬斎により、古典芸能という枠にとどまらず「“舞台芸術=パフォーミングアーツ”としての 狂言」というコンセプトに、2004年にスタートしたシリーズ「狂言劇場」。
劇場内に特設能舞台を設け、名曲を上演するほか、舞の新作『MANSAIボレロ』を発表するなど、狂言の多角的な魅力を示しており、オリジナリティあふれる舞台美術・新演出は毎回話題に_
今回は、狂言劇場には初登場となる古典狂言『武悪』『舟渡聟』に加え、『法螺侍』と『鮎』という現代狂言2 作品が、あらたな配役、あらたな演出で公演される。
『法螺侍』では、これまで野村万作が演じてきた洞田助右衛門に野村萬斎が、野村萬斎が演じてきた太郎冠者に野村裕基が、それぞれ初めて挑みます。
また、文学と狂言の出会いとも言える、池澤夏樹が初めて書き下ろした狂言『鮎』の期待が大きい。公演は6月18日より、詳細はHPを。

野村萬斎(総合演出・出演) コメント
狂言劇場は、650 年ほどの歴史がある伝統芸術の一つである狂言を、舞台芸術(パフォーミングアー ツ)として捉え直し、みなさんに楽しんでいただくという企画です。
今回は二つの新作の狂言『法螺侍』と『鮎』が軸となります。 それぞれ土台となる原作がありますが、それを狂言というやり方で料理するとどういうことになるのか。 狂言ならではの楽しさでお届けしますので、「やっぱり狂言って普通の演劇よりぶっ飛んでるなあ」と思 っていただけると思います。 そして狂言がいかに一つの演劇であり舞台芸術であるか認識していただけると思います。
日本で長らく受け継がれてきた舞台芸術たる狂言にはいろんな知恵があり、常にアップデートを繰り返 し、他の舞台芸術と同じところもあれば違うところもある。 たくさんの刺激を受け取っていただければ幸いに存じます。

概要
狂言劇場 その九 『武悪』『法螺侍』/『舟渡聟』『鮎』
総合演出:野村萬斎
出演:
野村万作 野村萬斎 野村裕基
石田幸雄
深田博治 高野和憲 月崎晴夫 野村太一郎 岡聡史 中村修一 内藤連 飯田豪 石田淡朗

主催:公益財団法人せたがや文化財団
企画制作:世田谷パブリックシアター
後援:世田谷区
制作協力:万作の会 国立能楽堂

公式HP:https://setagaya-pt.jp