世界で活躍するバレリーナ倉永美沙出演「Ballet Musesーバレエの美神2021ー」にて世界初演作を披露

2021年10月開催予定の、旬を極めるダンサーたちによる夢の饗宴「Ballet Muses-バレエの美神2021-」の公演に、サンフランシスコ・バレエで活躍している日本人バレリーナ倉永美沙の出演が決まった。さらに、彼女とアンジェロ・グレコ(サンフランシスコ・バレエ)のために振り付けられた新作の一部を世界初演。

「バレエの美神」は、 1999年~2006年に開催され、 プリセツカヤ、 P.デュポン、ザハーロワほか、 時代を象徴する錚々たる世界的ダンサーたちが出演するバレエ公演として話題を博しました。 その伝説の舞台が15年ぶりに復活!今回は、 世界各国のバレエ団から “今”観ておきたい旬のダンサーや飛躍を続ける若手ダンサーたちが出演する。

Misa Kuranaga and Angelo Greco in Tomasson’s Romeo & Juliet // © Erik Tomasson

倉永美沙は、 ボストン・バレエでアジア人初のプリンシパル(最高位ダンサー)として10年に渡る活躍後、 2019年に名門サンフランシスコ・バレエに移籍、現在はプリンシパル。世界的な国際バレエコンクールで日本人初の金賞を受賞するほか、 バレエ界のアカデミー賞と言われるブノワ賞にノミネート。 マラーホフやボッレなど世界的なスターダンサーからも実力を認められて海外各地の様々な公演に出演する日本人バレリーナのひとり。スキンケアブランド化粧品SK-IIで起用され「限界を超えて運命を変える」のコピーでCM放映(2015年)され、ドキュメンタリー番組「情熱大陸」でも特集され(2019年放送)、 Instagramのフォロワー数は14万人を超える。

10月開催 「 Ballet Muses-バレエの美神2021- 」 への出演は、 倉永美沙がサンフランシスコ・バレエに移籍してから初めての来日。 さらにこの公演で、 同バレエ団の芸術監督ヘルギ・トマソンが6年ぶりに振付けた新作の一場面を披露。 倉永美沙と同バレエ団パートナーのアンジェロ・グレコのために振り付けた場面を、世界初披露。

<倉永美沙インタビュー>

ーー今回の「バレエの美神2021」に出演する意気込み

倉永:サンフランシスコ・バレエに移ってからの私を、 まだ日本の皆さまに観ていただいていないので、 現在の私を観ていただきたいと思っています。 これまでにない素晴らしいパートナーシップを築けたアンジェロ(同バレエ団プリンパルのアンジェロ・グレコ)との踊りも、 日本で初披露となります。
ガラ公演は、 異なるスタイルや文化の中で育ったダンサーたちが集まるので、 限られた交流の中でも様々なことが学べてインスピレーションが沸き、 勉強にもなります。 私にとって、 ガラ公演への出演はとても意味があることだと感じていますし、 ロシアのダンサーたちと共演出来るのも楽しみです。

ーー今回の出演で注目して観てもらいたいポイントは?

倉永:今回踊る「ハーモニー」は、 サンフランシスコ・バレエのヘルギ・トマソン芸術監督の6年ぶりの新作で世界初演となります。 私とアンジェロのために振付けてくれたパ・ド・ドゥを踊る予定で、 今まさにリハーサルをしている最中です。 来シーズンで引退するヘルギ監督が、 35年に渡るディレクター人生を詰め込んだ作品だと感じていますので、 私を認めて下さった監督を称える気持ちで大切に踊っています。 さらに2作品を披露しますが、 「ジゼル」は魂の存在を扱った物語なので、 日本のお客様に共感してもらいやすい作品だと思いますし、 「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」は、 アメリカで経験を積んできた私にとって人生の一部のような作品だと感じています。 是非、 日本の皆さまの前で踊りたいと思っています。

ーーコロナ禍で、 生活はどのように変化しましたか?

倉永:サンフランシスコはかなり厳しいロックダウンで大変でした。 家具に足をぶつけながら練習していましたが、 最近になってやっと3グループに分かれてのクラスレッスンやリハーサルも可能になりました。
コロナ禍になってから、 インターネットにいろいろな動画が流れるようになり、 別のカンパニーが今どんな事を行っているかなども、 簡単に見られるようになりました。 これまで、 なかなか出来なかったこともZoomなどで可能になり、 素晴らしい先生たちと生徒のみんなが交流できるような場もオンライン上にできたりしました。 生の舞台を観る醍醐味とはまた違いますが、 ある意味ではすごく便利になった事も多くあると、 前向きに考えています。

ーー日本ファンに向けてのメッセージ

倉永:コロナ禍で、 生の舞台を観られる機会が減ってしまいました。 海外のダンサーたちが一同に集まる公演は、 ますます貴重な機会となりますので、 ぜひご覧いただければと思っています。
動画では伝わらない劇場の空間的な広がりや雰囲気、ガラ公演で見られるそれぞれのカンパニーの特色の違いも、 生の舞台だからこそ伝わると思います。 この公演を、心から楽しんでいただければと思っています。

<概要>
「Ballet Muses -バレエの美神2021-」
日程・会場:2021/10/9~11 全4公演 東京国際フォーラム ホールC (東京都)、 東大阪市文化創造館 大ホール (大阪府)
詳細はHPにて。
光藍社公式HP:https://www.koransha.com/ballet/muses/