矢花 黎 舞台初主演,豊田陸人出演 モボ朗読劇『二十面相』~遠藤平吉って誰?~ 開幕!ミステリアスな二十面相を言葉で紡いでいく。

矢花 黎 舞台初主演,豊田陸人出演 モボ朗読劇『二十面相』~遠藤平吉って誰?~が始まった。

主演のアマチュア推理作家(明智小五郎)役には、矢花 黎(7 MEN 侍/ジャニーズJr.)、ジャニーズ公演以外の作品に初出演・初主演となり、また、推理小説ファン(小林芳雄少年)役に豊田陸人(少年忍者/ジャニーズJr.)、文芸評論家(江戸川乱歩)役にカズマ・スパーキン、江戸川乱歩研究家(怪人二十面相)役に栗原英雄がキャスティング。
“怪人二十面相”の過去が語られた作品『サーカスの怪人』で明かされた、彼の本名「遠藤平吉」とは・・?奇想天外なストーリー展開とモダニズムに覆われた世界の謎に迫る。当時、少年向けに書かれた推理小説として発行されるも、多くの大人をも熱狂させた名作。

舞台はいたってシンプル。生演奏、ドラム、ギターなどがあり、中央には俳優が座るスペース、中央に椅子、そこには首のないマネキンを座らせている。

まずは明智小五郎が登場し、「明智は二十面相、二十面相は明智…」と繰り返しながら、マネキンを移動させる。そして「あの男には数え切れないほどの名前がある…彼であり、彼女であり…」。ミステリアスな二十面相。とびきり変装が上手で、、老人にも若者にも、富豪にも乞食にも、学者にも無頼漢にも、女にさえも、まったくその人になりきってしまうことが出来る大怪盗。
朗読と音楽。1936年に始まり、1962年まで続いた長寿シリーズ。様々なエピソードがあり、それらを紡いでいく、というスタイル。朗読劇ではなく、もしもセットを使ったら、どういうセットにしたら良いのか、多分、迷ってしまうであろう。それよりも二十面相と明智小五郎との会話は想像力をかきたてる。ミュージカルでもなく、大掛かりなイリュージョンを使うよりも、言葉で紡ぐ、言葉でその心理を見せていく方がふさわしい。また、生演奏と朗読の阿吽の呼吸も聴きどころ。

矢花黎は舞台経験が浅いということだが、ベテラン相手に健闘、またベース演奏も披露する。小林少年役の豊田陸人は風貌が少年ぽく、初々しさが役とシンクロ。矢花黎と中央で二人で踊るところは見どころ。両脇でカズマ・スパーキンと栗原英雄も踊る!二人のダンスが可愛いので、よ〜く見て欲しい!
進行するに従って、二十面相の不気味さも。「明智は二十面相、小林は明智…」、怪人二十面相の正体は?原作でも怪人二十面相は何度も死んでいる(そういう描写)。だが、本当に死んだのだろうか?『虎の牙』で明智は二十面相を「二度も三度も死んだ男だ。死んだと見せかけて、生きていた男だ」、「不死身の男だ」と語る。怪人二十面相は永久にミステリアスで生死も定かでない方が面白い。ラストの不気味さはそういった余韻を残してくれる。
ゲネプロ終了後、順番に簡単な挨拶。

カズマ:普通に公演ができるということが奇跡的な今の世の中で、無事初日を迎えることができました。本当にいろんな方のおかげだと思っております。その感謝の心を、気合に変えて、最後まで走り抜けようと思います。皆さんよろしくお願いします。

栗原:今言おうとしたことを、言われてしまったのですが・・・、無事に開幕を迎えられるといったことができない状況で、今日を迎えられたことを本当に感謝しております。そして、今日この舞台技術を最後ピースであるお客様を迎え入れることができることをとてもうれしく思っております。今日から、矢花くん、豊田くん、カズマさん、吾郎さん、まりさんと毎日フレッシュなセッションをしていけたらと思います。よろしくお願いします。

豊田:僕は、二人みたいに面白いことは言えないですけど・・・(笑)、今回、朗読劇というのが、僕にとって初めてで、練習で声の色を変えたら、全く違うイメージっていうのが浮かんできてて、本当に奥が深いなぁって思いました。矢花くんは明智(役)で、僕は小林(少年の役)なんですね、だから僕は全公演、矢花くんの足を引っ張って、千秋楽までずっと焦られてしまおうと(笑)、そんな感じの公演にしたいと思っています(笑)。よろしくお願いします。

矢花:ここまでいろいろな台詞をしゃべるという舞台は、ほぼ初めての感じでして挑ませてもらいました。ついこの前まで、同じメンバーの本髙と今野が、同じような朗読劇で、スズカツさんと吾郎さんのタッグのもとでやってたんで、そのプレッシャーはすごく大きかったですけど、カズマさん、栗原さん、そして心強い豊田陸人といった仲間がいて、それから、あさいまりさん、大嶋吾郎さんと、皆さんとても優しいかたで、すごくリラックスして、稽古にのぞめました。カズマさん、栗原さんが、おっしゃってましたけど、本当にこういう時世の中、こうして無事に幕を開けられるということに、本当に幸せなことなんだと思いますし、お客さんの中でもチケットを持っていても来るのをためらおうかなぁなど、いろいろな決断をなさってご来場いただいていると思います。僕はこれなかった人が、ほんとうに悔しい思いをしているのは十分承知しているので、そうした選択をした人のためにも気を抜かずに、最後まで突っ走りたいと思います。どうかよろしくお願いいたします。

“レトロモダン”でありながらも、ギターとバイオリンの生演奏で、ちょっと今風にアレンジした音楽、上演台本・演出は、鈴木勝秀。

<配役>
◆矢花 黎(7 MEN 侍/ジャニーズJr. ):アマチュア推理作家(明智小五郎)役
◆豊田陸人(少年忍者/ジャニーズJr.):推理小説ファン(小林芳雄少年)役
◆カズマ・スパーキン:文芸評論家(江戸川乱歩)役
◆栗原英雄:江戸川乱歩研究家(怪人二十面相)役

<モボ朗読劇『二十面相』~遠藤平吉って誰?~ 公演概要>
【タイトル】 モボ朗読劇『二十面相』~遠藤平吉って誰?~
【出演】 矢花 黎(7 MEN 侍/ジャニーズJr.)/ 豊田陸人(少年忍者/ジャニーズJr.) カズマ・スパーキン  栗原英雄
【原作】 江戸川乱歩
【上演台本・演出】 鈴木勝秀
【音楽】 大嶋吾郎

【東京公演】 2021年6月19日(土)~6月27日(日)
会場:品川プリンスホテル ステラボール
【公式HP】 https://20faces.jp
【公式twitter】 @20faces_jp
(C)モボ朗読劇『二十面相』製作委員会
撮影:伊藤智美