Bunkamura 30 周年記念 シアターコクーン・オンレパートリー2018 DISCOVER WORLD THEATRE Vol.4 『民衆の敵』全キャスト発表

ーー「シアターコクーンが海外の才能と出会い、新たな視点で挑む演劇シリーズ」第 4 弾!
才気みなぎる英国人演出家ジョナサン・マンビィがシアターコクーンに再登場。 魅力あふれる実力派キャストが集結、イプセンの社会派ドラマの傑作を上演 !!ーー

“近代演劇の父”とも称されるノルウェーの劇作家ヘンリック・イプセンの代表作の一つ『民衆の敵』。『ペール・ギュ ント』『人形の家』『ヘッダ・ガブラー』など、日本でも馴染み深い代表作を持つイプセンですが、その中でも 1882 年 に発表されたこの『民衆の敵』は社会問題を扱った唯一の作品で、当時の社会に一石を投じた。ノルウェーから アメリカへ渡った本作は、アーサー・ミラーによって翻案され、ブロードウェイでの上演も高く評価されており、1978 年 にはスティーブ・マックイーン製作・主演によって映画化、2005 年にはノルウェーで設定を現代に置き換え映画化されるなど、根強い支持を得ている。息もつかせぬセリフの応酬とスリリングな人間模様。 自分の正義を貫き真実を追求する男と、 己の利益や野心に固執する人間たちとの確執、駆け引き、裏切り……。 現代社会にも通じるテーマを鮮烈に描いた問題作であり、名作。
この『民衆の敵』を、Bunkamura30 周年記念、シアターコクーン公演の第 1 弾として上演。さら に、今公演では、新たに戯曲を翻訳し、新訳での上演となる。
2016 年に絶賛を浴びた『るつぼ』の演出・ジョナサン・マンビィ×主演・堤真一のタッグが再び!
演出を手掛けるのは、シアターコクーンには 2016 年の『るつぼ』以来 2 年ぶりの登場となるジョナサン・マンビィ。 ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー(RSC)出身で古典から現代劇まで幅広く精通し、2009 年には『The Dog in the Manger』にてヘレン・ヘイズ賞最優秀演出賞候補にノミネートされ、常に世界中で作品を発表し続けており、日本でも『るつぼ』での演出が 各方面で絶賛され、その実力は折り紙つき。
そしてジョナサンとの 2 度目のタッグで主演を務めるのは、堤真一。「真実の告白」を志すばかりに、次第に「民衆の敵」であると憎悪され、やが ては家族との幸せも危うくしてしまう孤高の男トマス・ストックマンをどのように演じるのかが期待される。そんなトマスの味方となり支え続ける 妻カトリーネに安蘭けい、新聞「民報」の編集者でご都合主義のホヴスタに谷原章介、トマスとカトリーネの娘で教師のペトラに大西礼芳、ホヴスタと同じ「民報」の若き記者ビリングに赤楚衛二、カトリーネの養父 で水質汚染の原因である製革工場の主モルテン・ヒールに外山誠二、 住宅所有組合の会長で印刷屋のアスラクセンに大鷹明良、トマスの唯 一の理解者ホルステル船長に木場勝己、そしてトマスの実兄で、市長 にして警察署長、温泉管理会会長も務める町の権力者ペテル・ストック マンに段田安則など、魅力あふれる実力派が集結。

<ストーリー>

温泉の発見に盛り上がるノルウェー南部の海岸町。 その発見の功労者となった医師トマス・ストックマン(堤真一)は、その水質が工場の廃液によって汚染されている 事実を突き止める。汚染の原因である廃液は妻カトリーネ(安蘭けい)の養父モルテン・ヒール(外山誠二)が経営 する製革工場からくるものだった。トマスは、廃液が温泉に混ざらないように水道管ルートを引き直すよう、実兄かつ市長であるペテル・ストックマン(段田安則)に提案するが、ペテルは工事にかかる莫大な費用を理由に、汚染を 隠ぺいするようトマスに持ち掛ける。一刻も早く世間に事実を知らせるべく邁進していた、新聞「民報」の編集者ホヴ スタ(谷原章介)と若き記者ビリング(赤楚衛二)、市長を快く思っておらず家主組合を率いる印刷屋アスラクセン (大鷹明良)は、当初トマスを支持していたが、補修費用が市民の税金から賄われると知り、手のひらを返す。兄弟 の意見は完全に決裂し、徐々にトマスの孤立は深まっていく。カトリーネは夫を支えつつも周囲との関係を取り持とう と努め、長女ペトラ(大西礼芳)は父の意志を擁護する。そしてトマス家に出入りするホルステル船長(木場勝己)も トマスを親身に援助するのだが……。 トマスは市民に真実を伝えるべく民衆集会を開く。しかし、そこで彼は「民衆の敵」であると烙印を押される……。

 

【概要】

公演名称:Bunkamura 30 周年記念 シアターコクーン・オンレパートリー2018 DISCOVER WORLD THEATRE Vol.4 『民衆の敵』

作:ヘンリック・イプセン
翻訳:広田敦郎(シャーロット・バースランドの英語逐語訳による)
演出:ジョナサン・マンビィ

美術・衣裳:ポール・ウィルス

出演:堤真一、安蘭けい、谷原章介、大西礼芳、赤楚衛二、外山誠二、大鷹明良、木場勝己、段田安則
内田紳一郎、西原やすあき、本折最強さとし、目次立樹、西山聖了、石綿大夢、四柳智惟、 中山侑子、木下智恵、穴田有里、安宅陽子、富山えり子 阿岐之将一、香取新一、島田惇平、竹居正武、寺本一樹、中西南央、石川佳代、滝澤多江、 田村律子、中根百合香、林田惠子
池田優斗★、大西由馬★、松本晴琉☆、溝口元太☆
企 画 ・ 製 作:Bunkamura
[東京公演]
日程:2018 年 11 月 29 日(木)~12 月 23 日(日・祝)
会場:Bunkamura シアターコクーン
[大阪公演]
日程:2018 年 12 月 27 日(木)~30 日(日)
会場:森ノ宮ピロティホール
主催:サンライズプロモーション大阪