加藤健一事務所公演 『グッドラック、ハリウッド』コメント到着

下北沢・本多劇場にて上演の加藤健一事務所3月公演『グッドラック、ハリウッド』に出演する、キャスト3名のコメントが届いた。

アメリカの劇作家、脚本家のリー・カルチェイムによる戯曲で、映画の聖地ハリウッドを舞台に世代交代というテーマをコメディ仕立てに描いた物語。過去に大成功を収めた名監督で脚本家のボビーを加藤健一、新人作家のデニスを関口アナン、助手のメアリーを加藤忍が演じる。演出は日澤雄介が務める。
リー・カルチェイムは舞台やテレビで数多くの作品を書いている作家。演劇では『Defiled』『Friends』『The Prague Spring』『SEMINAR』『ビリーバー』などの作者として知られている。

加藤健一

最近またひと組、僕の知り合いの家族が沖縄に移住しました。東京での仕事を辞め、 新たな地で再出発をしようと決心するのはとても勇気のいる事です。それでも東京圏か ら脱出して行く人は年々増加の一途を辿っています。
『グッドラック、ハリウッド』は 1988年のハリウッドが舞台になっています。この芝居の主 人公であるボビー・ラッセルは、作・監督として映画製作に携わって 44 年。急激に変わ っていく作品の方向性や表現方法に苛立ちを覚えながら、悶々とした日々を過ごして います。 ともすれば人間性まで見失いそうになるショービジネスの戦場に生きる彼の姿は、経済 至上主義の中で押し潰されそうに生きる私たちの姿と似ている気がします。

関口アナン

「すごいの来たよ」マネージャーさんから LINE が来た、昨年の5月20日。僕は舞台 の本番期間中で、危うく台詞が全部ぶっ飛ぶかと思うほどの衝撃でした。 加藤健一事務所公演で、演出は日澤雄介さんで、3 人芝居。2 人の先輩にまざって小僧1人。宇宙人が真ん中で捕まってる写真が脳裏にパッと浮かんで、少し震えま した。
戯曲を読み終えて、また震えました。本当に3人しか出てきませんでした。 未知です。「未知との遭遇 2023」です。人はわからないものに恐怖すると言いますが、 わかっていても恐怖することもあるみたいです。ただ、こんなエキサイティングなこともないので全身全霊で飛び込もうと思います。皆様のご来場を心よりお待ちしております!

加藤 忍

心痛めるニュースの多い中、観た方の心をじんわりと温める芝居です! 笑って観ているうちに、ふと、心の中に灯りがともる、素敵なコメディです。 役者にとっては、とてもハードルの高い3人芝居に挑戦! 恵まれたカンパニーで、そして恵まれた作品で、2023 年のスタートを切れる事に感謝しかありません! 溢れる感謝の気持ちを作品に込め、劇場でお客様とかけがえの無いひとときを 過ごし、大きなエネルギー交換が出来たら幸せです。

物語
とあるオフィスのスプリンクラーから垂れ下がった、先に輪のついたロープ。そして机の上に立つ男。 偶然入って来た若い作家のデニス(関口アナン)がハリウッドに来て早々に出会った不審なその男は、過去に大成功を収めた憧れの名監督で脚本家のボビー・ラッセル(加藤健一)だった。 しかし今、ボビーの脚本を映画会社は受け入れてくれない。求めているのは質の良い脚本でも、監督の実力でもない。デニスのよう な「トレンドに乗った人間」なのだ。 この衝撃的な出会いをきっかけに、新旧の二人は詐欺まがいな共同作業をすることになる―誰も傷つかない嘘をつこうじゃないか。 何も知らない助手のメアリー(加藤忍)は、そんな二人の違和感に気付きボビーを心配し始める。 垂れ下がり続けるロープ、そしてクランクアップした映画が三人にもたらした新しい人生、待ち受ける人生とは…。

概要
日程・会場:2023年3月29日(水)~4月9日(日)  本多劇場
作:リー・カルチェイム
訳:小田島恒志
演出:日澤雄介
出演:加藤健一、関口アナン、加藤 忍
公式サイト:http://katoken.la.coocan.jp/114-index.html