「ディズニー・オン・クラシック ~夢とまほうの贈りもの 2023」HAPPYなまほうにかけられて

「ディズニー・オン・クラシック ~夢とまほうの贈りもの 2023」が好評上演中だ。
まさに夢とまほうのディズニー音楽を、映像とともに、 そして日本人ヴォーカリストとオーケストラの生演奏、贅沢で至福の時を過ごせるエンターテイメント、それが「ディズニー・オン・クラシック ~夢とまほうの贈りもの 2023」だ。この公演の特徴は、何よりもヴォーカリストたちやオーケストラの演奏者、指揮者、皆が楽しそうにしていること。観ているこちらまでHAPPYな気分にさせてくれるのだ。
公演も折り返しを過ぎた、6月16日金曜の東京国際フォーラムでの公演をリポート。

時間になり、「ディズニー・オン・クラシック」初出演の指揮者、辻博之とTHE ORCHESTRA JAPAN、二期会のヴォーカリストたちが舞台上に登場、大きな拍手。

1曲目は『ズートピア』より「オリジナル組曲」。
ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオの映画制作陣が編曲、特別に編集した映像を日本初披露。
様々な動物たちが人間のように暮らす“ズートピア”が舞台の本作。それぞれの動物たちの特徴や、暮らす地域の特色などが、色々なジャンルの音楽によって表現された組曲。映像がテンポよく、それに合わせて音楽、ここでグッと「ディズニー・オン・クラシック」の世界に引き込まれる。

ここでプレゼンターのささきフランチェスコが登場、『ズートピア』についての解説。今回は貴重なキャラクターデザインやコンセプトアートなどの秘蔵画像を用いた映画制作秘話、随所で解説が入るので、ここは必見。

2曲目は、人を癒すケアロボットのベイマックスと天才少年ヒロとの“心の絆”を描いた物語、『ベイマックス』より「オリジナル組曲」。サンフランシスコと東京を融合させた架空都市、サンフランソウキョウが舞台。最愛の兄を事故で失い、心荒んだヒロを、献身的にサポートしようとするベイマックス。近代的でありながら、電子的な音とオーケストラが融合し、その世界観が会場いっぱいに広がる。
さらに、牧野元美による日本版エンドソング「Story (English Version)」は、珠玉の曲。ベイマックスのように温かく、会場全体を包み込んでくれる。

その次は1942年アメリカ公開/1951年日本公開の『バンビ』。森の王子“バンビ”が愛らしい動物たちとの友情・恋・別れをとおして成長する物語。クラシック作品ならではの音楽、その完成度の高さ、芸術性を改めて認識させられる。
「メイン・タイトル(愛のうたごえ)」で森の中に誘われ、「4月の雨」ではヴォーカリストたちと雨の中を散歩し、春の訪れを喜び合う「春のしらべ」では一緒に口ずさみたくなる楽曲。

成長したバンビとファリーンが愛を確かめ合う「ルッキング・フォー・ロマンス(あなたに歌を)」は、新堂由暁と田谷野 望の甘い歌声のデュエット、会場は静まり返り、歌声が会場いっぱいに響く。

雨や風といった自然の音や、鳥のさえずりなどの動物が奏でる音を、オーケストラが繊細に演奏。音楽とシンクロするスクリーンの映像や、照明演出が秀逸。二期会のヴォーカリストたちによる日本語歌唱。美しいハーモニーに聞き惚れる。

第1部最後は、『ファンタジア/2000』より「火の鳥」(1919年版)。20世紀を代表する作曲家の一人であるストラヴィンスキー作曲のバレエ音楽をモチーフに、大自然の「死と再生」を描く。クラシック音楽とアニメーションが融合した『ファンタジア』(1940年)から60年が経過。当時の最新デジタル方式によって製作・再現。壮大なオーケストレーション、そして映像、フィナーレはドラマチック。

第2部は<Bittersweet Selection ~想い>の3曲。
実写映画『魔法にかけられて』より「そばにいて」を鹿野浩史、『トイ・ストーリー2』より「ホエン・シー・ラヴド・ミー」を牧野元美、実写版『美女と野獣』より「ひそかな夢」を菅原洋平が歌い上げる。

「そばにいて」は互いに惹かれあっているのに想いを伝えられない、ロマンチックで切ない歌詞。「ホエン・シー・ラヴド・ミー」は明るいジェシーの切ない過去、楽しかった日々に思いを馳せる感涙必至の曲。

「ひそかな夢」はアニメーション版では歌われなかった野獣の想いをハワード・アシュマンの作詞とアラン・メンケンの作曲で新たに追加された楽曲。ベルを父親の元へ返すことにした野獣が城を去っていくベルを見つめながら歌い上げる曲。

どの曲もまさに「Bittersweet」、歌い手の甘く切ない歌唱で会場全体がしんみり。

第2部最後は、アニメーション映画『ライオン・キング』より8曲。
アフリカの大地へと誘う「サークル・オブ・ライフ」。印象的なズールー語のオープニングは、鹿野・新堂・菅原から1名が、日替わりで担当。続く牧野元美のソロでは、大迫力の演奏にのせて。温かみのあるパワフルな歌唱に注目。

「王様になるのが待ちきれない」では、無邪気な子供シンバを重田 栞が歌い、ザズーの鹿野浩史と子供ナラの田谷野 望とのコミカルな掛け合いも楽しく、会場全体がウキウキ。

スカーが歌う「準備をしておけ」では、後藤春馬の圧倒的な存在感のある重低音。ここでファンシーカラー★ダイヤモンド・ライトを緑色に。ハイエナの一員に!

「ハクナ・マタタ」では、新堂由暁が伸びやかに。そしてリプライズでは、オーケストラとゲストのオールスタンディングが復活!久しぶりの光景、クラップ、ペンライト、歌唱もOKな時間。会場は明るく、ノリノリに。

新堂由暁と松原典子のデュオで歌う、シンバとナラのラブバラード「愛を感じて」、久しぶりに再会したシンバとナラの楽しそうで愛に満ちたシーン、それから物語は進んでいき、迫力満点の「時は来た」。スクリーンの映像で脳内にあの感動が蘇る。親子の絆・友情・愛・勇気、名曲揃い、数々の賞に輝いた名作。

今回披露された曲はなんと23曲。最後に、「3年ぶり」というアナウンス、会場入り口で受け取った「星に願いを」の歌詞が描かれたブルーの紙を取り出し、舞台と客席が一体になって歌唱。また、最後に撮影タイムもあり、大いに盛り上がった「ディズニー・オン・クラシック ~夢とまほうの贈りもの 2023」、千秋楽は6月25日。

9月から「ディズニー・オン・クラシック ~まほうの夜の音楽会 2023」が始まる。8年ぶりに『美女と野獣』をフューチャーするとのこと。コンダクターはリチャード・ガーシー、そしてNYのブロードウェイで活躍するヴォーカリストが来日。こちらも楽しみ、詳しくは公式サイトで。

コンサートグッズはWEBサイトでも販売中!
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https://www.harmonyjapan.com/docd2023/goods.html

公演概要
ディズニー・オン・クラシック ~夢とまほうの贈りもの 2023
5月13日(土)~6月25日(日) 全国16都市18公演
公式サイト:https://www.harmonyjapan.com/docd2023/
主管:Disney Concerts
協賛:シチズン時計株式会社/ローム株式会社
後援:ユニバーサル ミュージック合同会社
協力:月刊「ディズニーファン」
制作:Harmony JAPAN
公演時間:約2時間30分(休憩含む)

ディズニー・オン・クラシック 公式サイト https://www.harmonyjapan.com/doc2023/
ディズニー・オン・クラシック 公式Twitter:@onClassicDisney
ハーモニージャパン 公式Instagram:@harmony_japan
お問い合わせ:ハーモニージャパン/Disney on CLASSIC公演事務局
https://www.harmonyjapan.com/contact

Presentation licensed by Disney Concerts (C)Disney