オペラの華、ベルカント・オペラの傑作喜劇『ドン・パスクワーレ』上演@新国立劇場

ベルカントを代表する作曲家ドニゼッティ晩年のオペラ・ブッファ 『ドン・パスクワーレ』が登場。
優美な音楽、華やかな声の饗宴にのせ、大金持ちの老ドン・パスクワーレが甥っ子エルネストの恋人ノリーナと医師のマラテスタに一泡ふかされるドタバタ劇が繰り広げられる。ヴィツィオーリ演出の名舞台は、 “魔法の箱”のような精巧な舞台美術が舞台ファンの心をくすぐり、美しくこだわり抜いた衣裳も魅力の決定版。イタリア伝統の叡智が凝縮され、登場人物が実に活き活きと動く、小気味よい喜劇。


世界随一のバス歌手ペルトゥージ、待望の登場!喜劇は役者が揃ってこそ!
題名役には、世界随一の人気バス歌手ミケーレ・ペルトゥージがついに新国立劇場デビュー。名歌手の艶やかな声で、得意役とする名キャラクター、ドン・パスクワーレを演じる。そのほか甘美な美声で世界を席巻するテノール、フランシスコ・ガテル、国際舞台に躍り出た新星ラヴィニア・ビーニ、そして日本随一のベルカントの名手・上江隼人と圧倒的豪華歌手陣が揃った。

快演が続く新国立劇場のベルカント・オペラ、今回も極上の『ドン・パスクワーレ』でオペラの楽しみいっぱいの舞台を。

あらすじ
大金持ちの老人ドン・パスクワーレは、跡継ぎである甥のエルネストに縁談を断わられたため、自分 が結婚して子供を作り財産を譲ると宣言する。エルネストは若い未亡人ノリーナと愛し合っているの だ。医者でエルネストの友人マラテスタは、若い二人のために一計を案じる。自分の妹と偽り、ノリ ーナをパスクワーレに紹介。清純な娘を演じるノリーナにパスクワーレはまんまと一目惚れし、結婚 契約書に署名するが、その途端ノリーナはわがままで贅沢三昧の悪妻に豹変。パスクワーレは困り 果ててしまい……。

概要
新国立劇場 2023/2024 シーズン オペラ
ガエターノ・ドニゼッティ 『ドン・パスクワーレ』 全3幕
日程・会場:2024年2月4日〜2月10日 新国立劇場オペラパレス
指揮:レナート・バルサドンナ
演出:ステファノ・ヴィツィオーリ
出演
ドン・パスクワーレ:ミケーレ・ペルトゥージ
マラテスタ:上江隼人
エルネスト:フアン・フランシスコ・ガテル
ノリーナ:ラヴィニア・ビーニ
公証人:千葉裕一

美術:スザンナ・ロッシ・ヨスト
衣裳:ロベルタ・グイディ・ディ・バーニョ
照明:フランコ・マッリ

合唱指揮:冨平恭平
合唱:新国立劇場合唱団
管弦楽:東京交響楽団
芸術監督:大野和士
公演情報WEBサイト:https://www.nntt.jac.go.jp/opera/donpasquale/

新国立劇場「ドン・パスクワーレ」より 撮影:寺司正彦