鈴木秀美 指揮 中村蓉 演出 二期会ニューウェーブ・オペラ劇場 ヘンデル『デイダミーア』上演

東京二期会は、`24年5月25日・26日に、めぐろパーシモンホール大ホー ルにて、古楽界の世界的名匠・鈴木秀美指揮、二期会ニューウェーブ・オペラ劇場 『デイダミーア』を上演。
「二期会ニューウェーブ・オペラ劇場」は、東京二期会が3年に1度、二期会オペラ研修所を修了して3年以内のフレッシュな若手歌手を中心にキャスティングし上演するオペラ・シリーズ。

`15年からは、指揮に古楽界最高峰のチェリストで もある鈴木秀美を迎えて、オーケストラも本シリーズのために、古楽界のエキス パートを各パートのトップに揃えた「ニューウェーブ・バロック・オーケストラ・ トウキョウ(NBO)」を特別に結成し公演。
演目では、`15年『ジューリオ・チェーザレ』から始まり、『アルチーナ』『セ ルセ』と、これまで連続してゲオルク・フリードリヒ・ヘンデルのオペラを取り上げてきたが、本格的なバロック・オペラの演奏に、若手キャストならではのエネルギッシュな舞台が評判を呼び、年々その人気が高まっている。

鈴木秀美指揮となって4回目となる今回は、ヘンデル『デイダミーア』を上演。ヘンデルは、この作品を最後にオペラの筆を置き、オラトリオの作曲に向か いますが、『デイダミーア』の翌年に作曲されたのが、あの名曲「メサイア」。つまり『デイダミーア』はまさにヘンデルの全盛期に書かれた奇跡のオペラ。 国内で上演されることがほとんどないことから、今回が希少な全幕上演。

演出は、前回公演『セルセ』で大好評を得た現代ダンスの若き旗手のひとり中村蓉が引き続き担当。フレッシュな歌手とともに、躍動感にあふれる舞台を。

物語
古代ギリシア神話に登場するトロイア戦争の英雄アキッレ(アキレウス)とその恋人デイダミーア(デイダメイア)の物語。「トロイア戦争でアキッレは命を落と す」との予言を受けたアキッレの父親は、息子に女装をさせスキューロス島に匿う。 アキッレはこの島で王妃デイダミーアと出会い、恋に落ちる。しかし、戦線ではギ リシア軍の旗色悪く、ついに将軍ウリッセ(オデュッセウス)が戦況打開のためアキッレを戦場に連れ出すべく、島に到着する…

概要
二期会ニューウェーブ・オペラ劇場
ヘンデル『デイダミーア』〈新制作〉
オペラ全3幕 日本語字幕付き原語(イタリア語)上演
日程・会場:2024年5月25日(土)17:00、26日(日)14:00 めぐろパーシモンホール 大ホール
指揮:鈴木秀美
演出:中村 蓉
装置:原田 愛
衣裳:田村香織
照明:喜多村 貴
合唱指揮:根本卓也
声楽アドバイザー、原語指導:櫻田 亮
ドラマトゥルク:萩原里香
舞台監督:幸泉浩司
公演監督:大島幾雄
公演監督補:永井和子
配役
5月25日(土)      5月26日(日)
デイダミーア 七澤結   清水理沙
ネレーア 河向来実    田中沙友里
アキッレ 栗本萌     渡辺智美
ウリッセ 一條翠葉    武藤あゆみ
フェニーチェ ⻲山泰地  室岡大輝
リコメーデ 目黑知史   水島正樹
合唱:二期会合唱団
管弦楽:ニューウェーブ・バロック・オーケストラ・トウキョウ(NBO)
支援:宗次未来基金
主催:公益財団法人東京二期会
共催:公益財団法人目黑区芸術文化振興財団

舞台写真:2021年前回二期会ニューウェーブ・オペラ劇場公演(ヘンデル『セルセ』)より (C)三枝近志

情報WEB: http://www.nikikai.net/enjoy/vol336_04.html