ミュージカル初主演岩﨑大昇 ファンタジッククリスマスミュージカル「ELF The Musical」クリスマスには奇跡が起こる!幸せが訪れる!

美少年/ジャニーズJr.のメンバーとして活躍中の岩﨑大昇が、初のジャニーズ公演以外の 舞台、そして初のミュージカル主演を務めるファンタジッククリスマスミュージカル「ELF The Musical」が、11月12日(木)~22日(日)新国立劇場 中劇場(東京/ 初台)にて開幕した。
ミュージカル「ELF The Musical」は、2003年ウィル・フェレル主演で全米大ヒットを記録した ファンタジックコメディ映画「Elf」のヒットを受け、2010年、 NYのブロードウェイでミュージカル化した作品。その後、アメリカ国内、ロンドン等で上演され、今やアメリカではクリスマスを代表する人気作品となっている。 出演は、主人公・バディ役に、初のミュージカル主演となる岩﨑大昇(美少年/ジャニーズJr.)。バディの義理の弟・ マイケル役に織山尚大(少年忍者/ジャニーズJr.)、ヒロインのジョヴィ役に柏木ひなた(私立恵比寿中学)が登場する。さらに、デビー役=花乃まりあ、マネージャ-役=エリック・フクサキ、サンタクロース/グリーンウェイ役=コング桑田、 エミリー・ホブス役=香寿たつき、そして、ウォルター・ホブス役=別所哲也という実力派俳優陣らが名を連ねている。
初日に先駆けて公開稽古が行われた。

舞台上にサンタさん(コング桑田)登場、クリスマスの話なので!やはりいの一番に登場するのはこの人でなければ!それから始まる。サンタさんの”うっかり”、プレゼントの袋に男の子の赤ちゃんが入っているとは知らずにクリスマスタウンに連れ帰ってしまう。困ったサンタさんはこの男の子を助手のエルフに託す。名前をバディ(岩﨑大昇)と名付けた。成長し、ある日、自分は人間の子供であり、母は亡くなったが、父・ウォルター・ホブス(別所哲也)が生きていること、孤児院に預けられたことを告げられる。父はニューヨークで働いていることも聞き、彼はいてもたっても入られずにニューヨークへいくことに。
テンポよく進んでいく。プロジェクション・マッピングを使ってバディはどんどん、あっという間にニューヨークの雑踏に。かの有名なエンパイアステートビルに到着!そこで父と初めて対面する。父は、もちろん目の前の若者が自分の息子とは当然認識できない。「父さん!」「君は誰?」いきなり現れ、しかも彼からみたら、やや浮世離れしたテンションの高さ、いぶかしく思うのも無理からぬこと。しかもバディはクリスマスタウンで育ったので、普通の同じ年頃の若者と比べると子供のような純真さ。

そのあと、父・ウォルターの妻であるエミリー(香寿たつき)、腹違いの弟・マイケル(織山尚大)にも出会う。いきなり家族が!嬉しさのあまりテンションは高いままだ。父・ウォルターは仕事に邁進するタイプ、いわゆる”ワーカーホリック”。家族のことよりも仕事第1主義。ちょっとピリピリしている。真逆とも言える父と息子、そして初めて様々なタイプの人々に出会うマイケル、驚きの連続だ。
周囲の人々とマイケルとの落差も面白かしく、しかも微笑ましい。サンタさんと一緒に育ってきたマイケルにとってクリスマスは特別でミラクル。そして、マイケルは子供のような純粋な気持ちで周囲を変えていくが、重大な失敗をしでかす。雪を降らせたい一心でウォルターの大事な書類を木っ端微塵に!!!「俺の人生から消え失せろ!」激怒するウォルターと自分が何をしでかしたのかわからないバディ。

テンポの良いステージング、キャッチーでHAPPYになれそうなミュージカルナンバーの数々。単純に楽しい。難しいことは考えないで観る。2幕の冒頭は中華料理店、客(6人もいる!)がサンタの格好をして呑んだくれている場面は率直にビジュアル的に笑えるし、マイケルの行動、子供じみているところもあるが、それがなんだか愛おしい。

そんなマイケルに心惹かれるヒロイン・ジョヴィ(柏木ひなた)、デートのシーンは思わず応援したくなるし、HAPPY END以外ありえないのはわかりきっているのになぜか見入ってしまう。また季節柄、スケートのシーンも楽しそう。
11月だが、気分は12月、クリスマス。「サンタは時代遅れ」というナンバーがある。そうかもしれないが、時代遅れだっていいじゃない!な気分になる。やはりクリスマスは楽しい、そして奇跡が起きる。ラストのショーの場面は宝塚歌劇団でショーの演出家、三木章雄の手腕の見せ所、キラキラとした華やかさは、見ていて気分も明るくなれる。冬の風物詩的なミュージカル、クリスマスシーズンの観劇の定番にしたい。

<ミュージカル「ELF The Musical」あらすじ>
サンタクロースって、信じる?あるクリスマスイブの晩。サンタクロース(コング桑田)は、人間の男の子の赤ちゃんが袋に紛れ込んでいるのを知らず、クリスマスタウンに連れ帰ってきてしまう。迷ったサンタは、その子をサンタの助手・エルフに託すことに。その赤ちゃんは、“バディ”と名づけられすくすくと成長していく。

ある日、バディ(岩﨑大昇)は自分が人間であることを知る。サンタは彼が、ウォルター(別所哲也)とスーザンという人間の間に生まれ、孤児院に預けられていた事実を伝えることに。母親は亡くなり、父親はニューヨークで絵本の出版会社に勤めていることも。
これを聞いたバディは、父親に会うためはるばるニューヨークへ。エンパイアステートビルで対面を果たす。その後、義理の母・エミリー(香寿たつき)と腹違いの弟・マイケル(織山尚大)とも出会う。すぐにバディとマイケルは仲良しに。バディもマネージャー(エリック・フクサキ)の元、デパートで働く。いつしか、同僚のジョヴィ(柏木ひなた)とデートにも行くように。

そんなある日、バディは雪を降らせたいために、秘書・デビー(花乃まりあ)の目を盗み、ウォルターの仕事上の大事な書類をシュレッダーにかけてしまう。ウォルターは激怒しバディを追い出すが、再びバディはウォルターの前にあらわれ…。

<概要>
日時・会場:2020年11月12日(木)~11月22日(日) 新国立劇場 中劇場
出演
岩﨑大昇(美 少年/ジャニーズJr.)
/織山尚大(少年忍者/ジャニーズJr.)/柏木ひなた(私立恵比寿中学)/花乃まりあ エリック・フクサキ
/コング桑田 香寿たつき /別所哲也 ほか

スタッフ:
Book by:Thomas Meehan and Bob Martin
Music by:Matthew Sklar
Lyrics by:Chad Beguelin
Based upon the New Line Cinema film written by David Berenbaum

演出:三木章雄(宝塚歌劇団)
音楽監督・訳詞:宮﨑 誠
振付:青木美保
美術:大橋泰弘(宝塚歌劇団)

公式HP:https://www.elf-themusical.jp/
公式twitter:https://twitter.com/elf_themusical( @ELF_themusical)

撮影:岩田えり
文:高 浩美