ミュージカル「オペラ座の怪人~ケン・ヒル版~」ファントム役のジョン・オーウェン=ジョーンズ、シルキーヴォイス披露!

ガストン・ルルーの小説「オペラ座の怪人」初のミュージカル化として、アンドリュー・ロイド= ウェバー版に先立つ1976年に初演された本作は、改訂を経た84年以降、世界各地の『オペラ座』ファ ンを魅了し続けてきたミュージカル・ドラマ。ファントム役にはミュージカル界屈指の実力派スター、ジョン・オーウェン=ジョーンズの出演が決定!ロンドン、 ウエストエンドで「オペラ座の怪人」(アンドリュー・ロイド=ウェバー版)に、 ファントム役として約2000回出演しているスーパースター、 日本でファントムを演じるのは今回が初めて。

梅雨時特有のジメジメとしたこの日、会場は静かに興奮していた。 世界的ミュージカルスターであるジョン・オーウェン=ジョーンズが来日、そして公演の応援サポーターに就任した俳優の別所哲也と女優の遼河はるひも登壇。別所哲也は「レ・ミゼラブル」や「ミス・サイゴン」等に出演、ミュージカルで存在感を示している。遼河はるひは宝塚歌劇団出身、ミュージカル好きで知られている。

時間になり、登壇。なお、この日は抽選でこの会見に参加できた一般の観客も!応援サポーターのお2人、ちょっとワクワク感が見え隠れ。なんといってもジョン・オーウェン=ジョーンズは、世界的なミュージカルスター!

ジョン・オーウェン=ジョーンズの挨拶のあとに別所哲也は「尊敬するジョーンズさんと一緒にいるだけで光栄です!憧れの方で、憧れの舞台、ケン・ヒル版!」と、もう喜び全開モード。遼河はるひも「10代の頃から愛してやまない『オペラ座の怪人』、応援サポーター、光栄です!」とこちらも喜びMAX。ジョン・オーウェン=ジョーンズは「レ・ミゼラブル」のジャン・バルジャン役でも知られており、別所哲也も同役で帝国劇場に立ったことがあるので、「共通する部分でもあり・・・・・・」と別所哲也。さらに今回の公演については「ケン・ヒル版の演劇的素晴らしさをどうアプローチされるのか、勉強できるところは盗みたい」と舞台役者としての発言。遼河はるひは中学生の頃に劇団四季の「オペラ座の怪人」を観劇してハマったようで、「虜になりまして、ロンドンで観て、宝塚ではアーサー・コピット版に出演しました。残りはケン・ヒル版」と語る。
ジョン・オーウェン=ジョーンズはアンドリュー・ロイド=ウェバーはこのケン・ヒル版にインスパイアーされたと語り、「役者として取り組んでいきたい」と言い、「物語の内容と苦悩を伝えていきたい」と語った。ケン・ヒル版は有名なオペラの楽曲が使われており、ここは聴きどころとなる。別所哲也は「演劇ファン、オペラファン、ミュージカルファンが満足できる作品」とコメントした。遼河はるひも「巧みな人間描写が楽しみ」と語る。ケン・ヒル版は原作に近い内容ではアンドリュー・ロイド=ウェバー版はファントムとクリスティーヌの恋愛が主軸になっている。劇団四季でおなじみのアンドリュー・ロイド=ウェバー版を観劇したことのあるファンなら、その違いを実際に五感で確認すると、一層、作品が放つ魅力がわかるはず。ジョン・オーウェン=ジョーンズは「演出家やキャストの皆さんとご一緒して、それから役を解釈していきたい。オープンンマインドで取り組んでいきたい、今まで学んだことを忘れてアプローチしたい」と抱負を語った。また、この作品出演快諾は日本で公演する、というのが大きな理由だそう。「日本だからこそ来てくれる!」と別所哲也。

それから、お待ちかね、ジョン・オーウェン=ジョーンズ歌唱タイム!1曲目は「高い高いところから」これはケン・ヒル版で歌われるナンバーであるが、なんと、この日、この曲を歌うのは初めて、ということだが、情感のこもった歌唱で、心揺さぶられる歌声!静かに聞き入る観客。それから、いわゆる“サービス歌唱”、アンドリュー・ロイド=ウェバー版ではおなじみのナンバー「The Music of the night」、流石、2000回は演じているというだけあって繊細な怪人の心情が迫る歌声、ハンカチを手にする観客も!鳴り止まない拍手!本番ではなく、記者会見で、これだけの歌唱が聴けるのはそうないこと。
別所哲也は「倒れてしまいそう!ファルセットがシルキーヴォイス!」と大興奮。遼河はるひも「妄想が広がって!」とコメント。それを受けてジョン・オーウェン=ジョーンズは「稽古すらやってないので緊張しました!」と語る。
ところでジョン・オーウェン=ジョーンズの役者としての転機は20代の頃でアンダースタディ時代、たまたま本役の俳優が事故に遭い、代役として舞台に立った時にたまたまマッキントッシュが観劇。本人曰く「当時は26歳で若すぎたのですが、(幸運を)両手で掴みにいった」とコメント。そこでジャン・バルジャン役をゲット。別所哲也は「20歳の時の『ファンタステック』と、オーディションでジャン・バルジャン役を得た時」がターニングポイントだったと振り返る。遼河はるひも「宝塚入団2年目で劇団では珍しいオーディションで『ウエストサイドストーリー』のジェット団に選ばれたこと」と自身の転機を語ってくれた。また、ファントムという役についてジョン・オーウェン=ジョーンズは「心に黒い部分があって・・・・・・二面性がある。通常の悪役と違って人間味が溢れた役でそれが面白い」と語る。不幸な境遇、しかし、類まれなる才能の持ち主であるファントム。これをどう演じてくれるのか、楽しみは尽きない。さらに「初めて観る方はOpen Heartで!」とコメント。別所哲也は「名作は人生の節目で違うメッセージを受けとれるミラクルなもの」と語り「飛行機代はセーブ出来ます(笑)」と言い、それを受けてジョン・オーウェン=ジョーンズは「日本で演じるのは最初で最後かも!」と煽る!そこから遼河はるひも「何度も通わなければ!」とさらに煽りコメント。
会見が一通り終わったところで一般観客の撮影タイム!スマホ片手に撮影、中には連写する方も!本格的なカメラを用意した方も!

それから再び、コメントタイム。流石の応援サポーター別所哲也&遼河はるひ、作品の魅力を力説。別所哲也は「必ず!素晴らしい発見があります!」といえば遼河はるひは「ミュージカルを観たことのない方も!ジョーンズさんのファントムを!」

記者から「渋谷でやりたいことは?」の問いにジョン・オーウェン=ジョーンズは「マリオカート」と笑わせた。別所哲也は「渋谷のスクランブル交差点で歌って頂きたい!」と無茶ぶり。劇場も渋谷のど真ん中の東急シアターオーブ。さらに別所哲也は「シアターオーブの魔法を!」と締めて会見は終了した。

【概要】

公演タイトル:ミュージカル「オペラ座の怪人~ケン・ヒル版~」
原作:ガストン・ルルー
脚本・作詞:ケン・ヒル
公演日時:2018年8月29日(水)~9月9日(日) 全16公演
会場:東急シアターオーブ (渋谷ヒカリエ11階)
料金:S席11,800円、 A席8,800円、 B席6,800円
主催:キョードー東京/テレビ東京/読売新聞社
企画招聘:キョードー東京
ミュージカル「オペラ座の怪人~ケン・ヒル版~」公式サイト: http://operaza2018.jp

文:Hiromi Koh