『ジーザス・クライスト=スーパースター inコンサート』、ドリームキャストでジーザスの7日間を熱唱!

世界各国から主役級スターが日本に集結するコンサート、ミュージカルファンの間で“伝説のステージ“と称され話題となった、夢の舞台、上演中!!

『キャッツ』、『オペラ座の怪人』で知られる天才音楽家アンドリュー・ロイド=ウェバーと、『アラジン』、『美女と野獣』等と手掛けた作詞家ティム・ライスが、20代前半でタッグを組み生み出した『ジーザス・クライスト=スーパースター』。
2019年に全幕を英語歌唱によるコンサート版としてお贈りした公演がイギリス、アメリカ、カナダ、韓国そして日本のトップミュージカルスター達と共に集結し、再び!!
今回の再演で集結するキャストも、初演を上回るほどの多彩なメンバー。
ジーザス役は、韓国系アメリカ人としてブロードウェイで活躍、韓国ミュージカル界のトップスターのマイケル・K・リー。ユダ役はイラン生まれ、ブロードウェイやウエストエンドで活躍し、世界中に多くのファンを持つラミン・カリムルーが初演に続き出演。ほか、オランダ出身で現在はイギリス・ウエストエンドを中心に活動中のセリンダ・シューンマッカー、フランス系カナダ人のロベール・マリアン、カナダ出身でブロードウェイでも活躍するアーロン・ウォルポール、そしてアジア系アメリカ人を代表するブロードウェイスターのテリー・リアンが出演。日本を代表するキャストは、柿澤勇人、人気ヴォーカルグループ『LE VELVETS』のバリトン宮原浩暢、そして藤岡正明が出演。

舞台セットは鉄骨、ミュージシャンは、その鉄骨の上、小道具などはない。
このコンサート、ただただ、『ジーザス・クライスト=スーパースター』の楽曲を歌うだけではなく、ミュージカルの舞台を彷彿とさせるフォーメーション、立ち位置。よって、ミュージカルを観ている観客は、舞台が脳内に蘇り、また、劇団四季版を観劇しているなら、聞こえてくる英語の歌詞、上手下手に出る字幕、記憶している劇団四季の訳詞、この3つが同時に脳内に。字幕はほぼ英語の歌詞に忠実だが、劇団四季の訳詞は歌詞の意味を汲み取り、楽曲に合わせている、そんなところを注意して観劇すると俄然、面白い。また、この作品はイエス・キリストの最後の7日間を描いているので、新約聖書を読んだことがあれば、その流れはわかるはず。

とにかく、世界トップクラスのスターが集結、ジーザス役のマイケル・K・リー、2幕のジーザスの慟哭を歌うナンバー、圧倒的な歌唱力と表現力で聴く者の心を大きく揺さぶる。そしてイスカリオテのユダを演じるラミン・カリムルー、2幕の有名なナンバーはノリノリ、小柄な体からパワーが溢れ、大きな拍手。マリア役のセリンダ・シューンマッカー、「I Don’t Know How to Love Him」は聴かせる。もちろん、日本人キャストも張り切って!たった1曲しかない、ヘロデ王の歌、「Herod’s Song」、藤岡正明が、全力で!!
見どころは、もう全て!と言っても過言ではないが、ジーザスがユダに首に巻いていたスカーフを渡し、それでユダが後悔の念にかられて首を吊る仕草をするシーンはドラマチック、また、鞭打ちの場面、実際には鞭はなくとも、ミュージカルのシーンが思い浮かぶぐらい、リアリティを持って観客に迫る。
改めて『ジーザス・クライスト=スーパースター』の楽曲を聴くと、幾つかのメロディーがオペラのようにライトモチーフ的に使われ、その構成の巧みさに感服。また、いわゆるセリフはなく、全編歌と音楽で綴られている。

 

また、ジーザスを人間として民衆と神の間で苦悩するキャラクターとして描き、イスカリオテのユダをジーザスが好きすぎて過大な期待をし、それが大きな失望となっていく人物になっているところが発表当時としては斬新であった。ブロードウェイでの初演は1971年、ブロードウェイでは1973年まで、ロンドンでは1980年まで続くロングランとなった。ただ、敬虔なキリスト教徒やキリスト教原理主義者からは道徳的ではない、という批判を受けた。しかし、その作品の普遍性、楽曲の素晴らしさ、初演から50年、半世紀が経過してもこうして人々から熱狂的に支持される作品、初演から100年後もきっと観客の心を掴み続けることができるであろう。

<概要>
■『ジーザス・クライスト=スーパースタ― in コンサート』公演情報
【東京公演】2021年7月15日(木)~7月27日(火)@東急シアターオーブ(渋谷ヒカリエ11F)
※プレビュー公演 2021年7月12日(月)~7月13日(火)
【大阪公演】2021年7月31日(土)~8月1日(日)@フェスティバルホール
出演:マイケル・K・リー、ラミン・カリムルー、セリンダ・シューンマッカー
藤岡正明、宮原浩暢(LE VELVETS)、テリー・リアン、ロベール・マリアン
柿澤勇人、アーロン・ウォルポール 他
演出・振付:マーク・スチュアート
舞台撮影:渡部孝弘
主催:Bunkamura/TOKYO FM/ぴあ/WOWOW/BS 日テレ
公式HP:https://theatre-orb.com/lineup/21_jcs/top.html