フクシノブキ(福士申樹),高崎かなみ, 桧山征翔, 岸本勇太, 山崎銀之丞 出演 シラーの傑作「群盗」CEDAR Produceが上演

シラーの戯曲第1作、「群盗」、気鋭の演劇ユニットCEDARが挑戦。シラーは、ゲーテの『若きウェルテルの悩み』に刺激を受け、戯曲を書き始め、この「群盗」1781年に完成、匿名で自費出版され、翌1782年1月17日にマンハイム国民劇場(英語版、ドイツ語版)にて初演、観客に熱烈な支持で迎えられ、失神者も出たと言われている。

<あらすじ>
舞台は18世紀のドイツ。
フランケンの領主モーア伯爵の長男カールは、それまでの放蕩生活を悔いて父に謝罪の手紙を送る。 しかし家督の相続を狙う冷血な弟フランツはカールから届いた手紙を握りつぶし、かわりに父の返信を 捏造し、兄カールに偽りの内容を送ってしまう。これは父の意に反する絶縁を告げる偽の手紙であった。
カールは手紙を読み絶望し、仲間のシュピーゲルベルクにかどわかされて革命軍の結成に加わり、
そのリーダーに選ばれる。カールは曲がった世界を正そうと、無血革命の集団を結成したつもりであった。しかし、カールの及ばぬところで革命の意志は綻び、集団は強盗・殺人と悪事の限りを尽くしていく。
一方フランツは、カールの恋敵であったヘルマンと共謀して、父モーア伯爵に兄カールがとある戦争で戦死したというニセの報告をする。父モーア伯はショックのあまり気絶し、フランツの策略に気づくがなすすべなく塔の中に幽閉さてしまう。フランツの目的は、家督の相続・アマーリアとの結婚。カールが手にするすべてのものを自分のものとすることであった。
その後カールは父の死の知らせを受け、悪事を繰り返す集団と自分の信念の間に揺れ動く。父の墓参と故郷にいる恋人アマーリアに再会するため帰郷を決意し、一団は大群となってカールの故郷・フランケンへと帰ってゆくのであった。
殺人集団のリーダーであるカールは罪悪感から身元を隠し実家に潜入。そこで発覚したのは弟フランツの悪行の数々であった。カールはフランツに復讐を決意し、この宿命に決着をつけようと決意するのだが…。

<CEDARより>
CEDARは2017年に結成された演出家・松森望宏、俳優・桧山征翔、演出助手・石川大輔の演劇ユニットです。
世界中に数多くありなかなか上演されない優れた名戯曲にスポットをあて、劇作家が綴る人間の苦悩や葛藤 や愛情を丁寧に舞台上に表現し、人間の複雑さや滑稽さや神秘を一緒に体験しあえる集団という理念のもと活動しています。より硬派に「なぜ生きるのか」をテーマに 哲学を通して、日常生活をより善く生きることを目標に演劇活動を続けています。
演出の松森望宏は2012年英国シェフィールドの国際 演劇祭において、三好十郎の『胎内』で最優秀演出家賞を受賞しました。戯曲が持っている人間ならではの本質 や哲学を丁寧に描き出し、どの国で上演しても深く観客の心に届く作品作りを目指しています。

<概要>
CEDAR Produce vol.8 「群盗」
【作】フリードリヒ・フォン・シラー
【翻訳】大川珠季
【演出】松森望宏
【会場】赤坂RED/THEATER
【公演日程】2021年12月18日~26日
【キャスト】
フクシノブキ(福士申樹)
高崎かなみ
桧山征翔
岸本勇太
山崎銀之丞 他。
第二弾キャスト発表は後日。
【お問い合わせ】
CEDAR「群盗」公演事務局
cedar.guntou2021@gmail.com
劇団HP https://www.cedar-produce.com
劇団Twitter https://twitter.com/cedar_engeki