椿泰我(IMPACTors/ジャニーズJr.)主演, 河相我聞, 釈由美子etc.共演 アガサ・クリスティの傑作『マウストラップ〜ねずみとり〜』開幕!雪深い山荘で起こった殺人事件、誰も出れない、逃げられない!

本作は“ミステリーの女王”と呼ばれ、代表作『アクロイド殺人事件』『オリエント急行の殺人』『ABC殺人事件』『そして誰もいなくなった』で有名なイギリス人作家アガサ・クリスティの短編小説。俳優座劇場で開幕した。

演劇の本場ロンドン・ウエストエンドでは 1952年に初演。それから半世紀以上も上演を続け、世界演劇史上最長のロングラン作品。70周年もそろそろ見えてきたかという矢先にコロナウイルスが蔓延。2020年3月17日以降ロックダウンにより一時中断するもこの夏待望の再開。日本でもこれまでたびたび上演されてきた。
物語は雪深い山荘が舞台。1年前に結婚したばかりのジャイルズ&モリー若夫婦がゲストハウスを開く。オープンしたての大雪の日、5人のゲスト、ロンドンでの殺人事件を捜査中のトロッター刑事が宿泊する中、突然真っ暗になり、灯りがつくとなんとゲストの一人が殺されているという……。
アガサ・クリスティお得意の密室殺人劇で、登場人物は誰もが訳ありで個性的。犯人は一体誰なのか?偶然居合せ、取り残された赤の他人同士である人々は、互いに疑心暗鬼に。少しずつ露わになる人々の裏側と本音。刑事が思い巡らし、推理する過程。
そしてラストあっと驚く予想外の展開!この作品は映像化が禁止、演劇でしか味わえない作品。
主演には椿泰我(IMPACTors/ジャニーズ Jr.)、共演は、富田麻帆、鷲尾修斗、反橋宗一郎、伽代子、松田将希、河相我聞、そして釈由美子。

開演5分前、椿泰我が前説を行い、物語の設定や時代背景などを説明するので早めに席についておきたい。セットは白を基調に、キャストの衣装はブラックで統一。ピアノの生演奏、『Three blind Mice (スリー・ブラインド・マイス)』(3匹の盲目ねずみ)、ここでは、これが何度も出てくる。イングランドに伝わる古いマザーグース、歌詞の意味や歴史的由来はブラッディ・メアリー(Bloody Mary)と恐れられたイングランド女王メアリー1世との関連を指摘する説があるが、こういったものが出てくるのはいかにもイギリスらしい。

ボイル夫人(伽代子)。不機嫌そう。
クリストファ・レン(松田将希)。
メトカーフ少佐(河相我聞)。落ち着いた紳士。
ミス・ケースウェル(釈由美子)。

登場人物たちが登場、場所は山荘、季節は冬。ジャイルズ(椿泰我)は語り部的ポジション。仲の良い若夫婦、妻はモリー(富田麻帆)、ゲストは一癖も二癖もありそうなキャラ立ち。ボイル夫人(伽代子)、「サービスの行き届いたゲストハウスかと思った」と不満げ。クリストファ・レン(松田将希)は「ケチで感じ悪いババア」と。ラジオや新聞ではロンドンで殺人事件が発生していると報道。皆、やや不安そう。この山荘、雪の中、もちろん1950年代のイギリス、携帯電話などあるわけもなく、ほぼ孤立状態。予約客の他に白髪の外国人、名前はパラビチーニ(鷲尾修斗)、車がスリップしたので急遽宿泊。そこへ…警察関係の方が…トロッター刑事(反橋宗一郎)、もちろん、捜査のために。犯人は殺人予告をしている、しかも『Three blind Mice』で…つまり、先に一人死んでるので、続けて起こると示唆。

パラビチーニ(鷲尾修斗)
トロッター刑事(反橋宗一郎)
モリー・ロールストン(富田麻帆)。不安げ。
ジャイルズ・ロールストン(椿泰我)。ことの成り行きは…。

不安げな面々。そんな折、宿泊客の1人のボイル夫人が殺害、恐怖と不安と疑いとが雪に閉ざされた山荘で渦を巻く…。しかも電話がこんな時につながらなくなるピンチ。『オリエント急行の殺人』も雪で立ち往生した列車が舞台だったが、これも、まさにアガサ・クリスティお得意の密室殺人劇。

誰も逃げられない、誰も来ない、来れない、疑惑だらけ、アリバイは?動機は?刑事が鋭い目つきで人々を追いつめる。キリキリとした張り詰めた空気。仲の良い若夫婦の二人、この状況下で言い争い、無理もない。そんなこんなの山荘、犯人は?それは劇場で。「おっと!」「え?!」なオチ。観れば、なぜ映像化されないのか、きっと分かるはず。演出は元吉庸泰、ピアノ演奏は桑原まこ。

公開稽古に先駆けて椿泰我(IMPACTors/ジャニーズJr.)より簡単な挨拶。
「めっちゃ緊張しているんですよ…アガサ・クリスティ原作の舞台『マウストラップ~ねずみとり~』に関われて嬉しいです。イギリスで22000ステージ。真摯に向き合って稽古してきました。楽しんでいただけたら」とPR。
1952年の初演以来ロングラン公演。本国では推理劇であるため、当初からカーテンコールの際に筋書きの結末を漏らさないようにと観客にお願いをしているほか、慣れで演技をしてしまわないよう定期的に役者や演出家を入れ替えているそう。観客にはリピーターが多くおり、1度観た観客は2度目にはほとんどが自分の子供を連れて観に来るという。
もちろん、今回の公演も同じ、カーテンコールではキャスト全員で人差し指を口に当てて「シーーー」。観たことがある方もない方も是非、秘密を共有!!

 

〔あらすじ〕
1年前に結婚したばかりの若い夫婦モリーとジャイルズは、マンクスウェル山荘でゲストハウスを開いた。 オープンの日、ラジオからは、ロンドンで殺人事件が発生し犯人が逃走中であるとのニュースや、大雪に関する気象情報が流れていた。雪が降る中、かねてからの予約客 4 名が次々に到着する。雪がなおも激しく降り続く中、外国人風の男性が現れ、玄関をノックする。男性は車がスリップしてしまったと言い、マンクスウェル山荘に急遽宿泊することとなる。 翌日の昼食後、雪で閉ざされ孤立したマンクスウェル山荘に警察から電話が入り、警官を1名差し向けると いう。やがて、スキーをはいたトロッター刑事がロンドンで起きた殺人事件の捜査のために山荘を訪れる。 トロッター刑事は、犯人が童謡「三匹の盲目のねずみ」の楽譜で次の殺人を予告しているという。そして、 照明が突然消えて、宿泊客の1人のボイル夫人が何者かに殺害されてしまう。

<概要>
舞台『マウストラップ~ねずみとり~』
作:アガサ・クリスティ
日程・会場:2022年1月12日~23日 俳優座劇場
翻訳:鳴海四郎
演出:元吉庸泰
キャスト:
ジャイルズ・ロールストン役:椿泰我(IMPACTors/ジャニーズ Jr.)
モリー・ロールストン:富田麻帆
パラビチーニ氏役:鷲尾修斗
トロッター刑事役:反橋宗一郎
ボイル夫人役:伽代子
クリストファ・レン役:松田将希
メトカーフ少佐役:河相我聞
ミス・ケースウェル役:釈由美子

主催・企画・製作:De-STYLE

公演問合: info.destyle.stage@gmail.com
公演公式ツイッター:https://twitter.com/mousetrapstage
公演公式サイト: http://mousetrap.site/