TAAC 「世界が消えないように」開幕

タカイアキフミが主宰・作・演出をつとめるソロプロデュースユニット TAAC(ターク)の「世界が消えないよう に」が下北沢 小劇場 B1 にて4月7日に開幕。
コロナ禍の延期を経て2021年4月に初演を上演し好評を博した演目で、初演メンバーである永嶋柊吾、松本大、 大野瑞生、髙橋里恩、三好大貴の 5 名全員が再集結。
オリジナルメンバー、最初で最後の再演。4月16日まで下北沢 小劇場 B1で上演中。また、本作の配信と DVD・ブルーレイの販売が決定。

◆作・演出:タカイアキフミ コメント
TAAC、はじめての再演。創作環境でも芝居でも「たのしさ」を意識した。そして、稽古の日々は実際にとても楽し かったし豊かだった。『世界が消えないように』をはじめての再演に選んでよかった。役者とスタッフのおかげだ。 初演とはまた違った魅力のちっぽけな世界が生まれた。劇場で観客の皆さんとも日々を共有していく中で、このちっ ぽけな世界がより大きく確かに鼓動を始めるのではないかと思う。どうぞ、お見逃しなく。

◆永嶋柊吾 コメント
初日は不安にかられて変な顔になっちゃうのに再演ということもあってかあまり緊張しておらず、今度は変な気分に
なっちまいました。そしてそんな気分を落ち着けているうちに時間がきて幕が上がって、終わりがきて下りていく。
そのとき僕らがお客様方にどういう評価をいただくことになるのか、なぜだか前回よりもはるかにわかりません。自分たちが今日までやってきたことがどうか心に届くものでありますよう。

◆松本大 コメント
とても普通の、すぐ隣で巻き起こっていそうな日常を表現できている気がします。稽古の中で色んな表現を試してみ
ましたが、楽しいも悲しいも怒りも「これって芝居になってんのかな?」と思い返すとあまりにもニュートラルな感覚に落とし込んでいきました。楽しんでもらおう、受け取ってもらおうなどとひとつも考えられません。ただ隣で生きています。

◆大野瑞生 コメント
いよいよ初日を迎えます。2 年ぶりの再演。この 2 年で大切な物や関係が見つかった反面、無くなってしまった物や 関係がある。再演ですが”今”に焦点を当てた作品になっていると思います。観終わって、数年間連絡をしていなかっ た友達に連絡を取りたくなるような作品にできたらいいなと思います。千秋楽まで楽しみます!

◆髙橋里恩 コメント
あっという間に稽古期間が終わりました。再演は初めてですが、全く違う感触で新鮮に向き合えています。このまま
目を逸らさず誠実に役と向き合い、皆んなと共に生き続けます。あっという間に本番も終わるから、楽しみます。かけがえのない時間を過ごします。発見が沢山あるので創造していきます。発見する喜び、感動を楽しみます。素晴らしい日々が始まりました。

◆三好大貴 コメント
人の人生を80年だとすると、睡眠に約27年。食事に約10年。トイレに約4年。残り39年の大半は仕事。娯楽に 費やせる時間はたった数パーセントだそうです。そのかけがえのない瞬間を奪う覚悟でここまでやってきました。ま ずは初日開幕できた事を幸せに思います。千秋楽までの残り公演も変わらず、お客様の為に粛々とまいります。

イントロダクション
『世界が消えないように』
ある日彼は突然亡くなった。
僕たちが殺してしまったと言ってもいい。
軽いノリで。若気の至りで。彼は死んだ。
なんでもなかったはずの日常が
二度と触れられない距離で
いつかのあの場所に揺れている。
このまま消えてしまうのだろうか。
友情も、記憶も、なにもかも。全部。
僕は願う。
世界が消えないように。

TAAC とは
Takai Akifumi and Comrades(訳:同志)の略 タカイアキフミと、公演ごとに集まった同志の表現者たちが、前のめりに、妥協なく創造・共創する集団。日本社会 が抱える問題を背景にして、人々の「営み」を描き、現実にありながらも普段は感じることのない微かな希望や愛を掘り起こす。

概要
日程・会場:2023年4月7日(金)~16日(日)下北沢 小劇場 B1
作・演出:タカイアキフミ
出演:永嶋柊吾、松本大、大野瑞生、髙橋里恩、三好大貴
公式サイト:https://www.taac.co/sekai-ga-kienaiyouni-re

撮影:堀川高志