俳優・廣川真菜美演出『こどものじかん the Childrenʼs Hour』 7 月上演

『妖精の問題 デラックス』『MarzoVR』などに出演してきた俳優 廣川真菜美が演劇創作団体を立ち上げた。
リリアン・ヘルマンの名作『こどものじかん the Childrenʼs Hour』を⻑期プロジェクトで創作。 プロジェクトの集大成としていよいよ 7 月末に本公演を上演。 また、この⻑期プロジェクトへのご支援とご協力を仰ぐクラウドファンディングも 6 月 17 日(土)に開 始。
今の日本が抱える社会課題に演劇を通して向き合っていく。

プロジェクト概要
立ち上げた団体 maars inc.(呼称:マーズインク)では、「俳優が自立して積極的に創作する」「演劇を もっと身近にする」をモットーとしています。 観る観られるの関係性を問い続け、作品創作の過程も公開していくこと、ならびに多様な価値観や視点 を創作に取り入れる試みを行うことで、従来のクリエーションとは異なる創作活動を行っています。
このモットーに沿い、『こどものじかん』をワークインプログレス形式で創作します。
5 月に上演した第一弾のリーディング公演では、終演後観客のみなさんからのご意見ご感想を伺う【交 流会】を実施しました。
2023 年 6 月 14 日 maars inc.

この交流会で得た観客の皆さんからのご意見を、第二弾の本公演(一般的に言われている“芝居”)の創 作につなげていくプロジェクトです。
また、「演劇をもっと身近にする」ために、『こどものじかん』のワークショップ公演を行います。全 10 回のワークショップを経て、本公演と同じ会場にて成果発表公演を行います。
すでに稽古を開始しており、公募により集まってくださった個性豊かな 12 名のメンバーと、本公演と はひと味もふた味も異なる『こどものじかん』を作り上げています。 ワークショップ公演という試みを通して、稽古場がより開かれて社会ときちんと接続していくことを 創作活動の中で目指しています。

作品の持つメッセージ
リリアン・ヘルマンの代表作『こどものじかん』はレズビアンだと噂されたことで人生と夢を大きく狂わされた女性教師 2 人が主人公の物語です。 LGBTQ+の権利が認められていない現代日本で、この作品を今上演することは非常に意義深いと思っ ています。 観てくださった方が、自分の中にある「自分と異なる他者を排除する人間の本質」に向き合っていただ けたら幸いです。

公演概要
作品『こどものじかん the Childreʼs Hour』
作 リリアン・ヘルマン
演出 廣川真菜美
日程
2023年7月28日(金)18:00 29 日(土) 13:00 /18:00 30 日(日) 12:00/*18:00(試演会メンバーによる上演) 31 日(月) 12:00
会場 新宿眼科画廊 スペース地下 (東京都新宿区新宿 5-18-11)
出演
桂川明日哥 岩永彩 宮崎隼人 辻川幸代(ニュアンサー) 上村正子 キキ花香 藤井花歩 松本なお 浅野悠那(無限のネコ定理) 田村かなみ 藤田葵 宮崎明音 スタッフ
翻訳 手代木麻里 稽古場進行 前原麻希(趣向) 舞台監督 水澤桃花(箱馬研究所) 音響・照明 富山雅之 衣裳 キキ花香 宣伝美術 茶谷果倫 舞台写真 井上夕貴 企画・制作・主催 廣川真菜美 / maars inc.
助成 公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京[スタートアップ助成]

クラウドファンディングに挑戦!! この作品の持つメッセージをより多くの方に知っていただくために、またこのプロジェクトや作品創 作の仕組みを応援していただくためにクラウドファンディングに挑戦いたします。

クラウドファンディング挑戦にあたり、俳優 渡辺いっけい氏、次期朝ドラ『ブギウギ』でメイン脚
本を担当される足立紳氏など著名な方々からも応援コメントをいただいております。
クラウドファンディングを通して、このプロジェクトにぜひご参加いただき、作品の持つメッセージ について一緒に考えていけたら嬉しいです。
https://onl.bz/kKBZyNW
主催者プロフィール
企画・主催・演出:廣川真菜美
1987 年生まれ。大学卒業後俳優の運転手を経て俳優活動を開始。 舞台では市原佐都子/Q、庭劇団ペニノ、ぱぷりかといった近年の岸田國士戯曲賞を受賞する気鋭の団 体に参加。
『喜劇 愛妻物語』(足立紳監督)『なりゆきな魂、』(瀬々敬久監督)等の映画や webCM などの映像作 品にも参加し、活動の幅を広げている。
2022 年 6 月にはハイバイ 岩井秀人氏監修「ワレワレのモロモロ -小金井編-」にて、脚本・監督を担 当した『誠ちゃん、宇宙に帰る』を創作した。

主催メッセージ
この作品にはじめて触れたとき、「世の中なにも変わってない!!」と愕然とし、心が震えました。 「自分とは違う”理解できない他者”を排除しよう」とする人間の本質の変わらなさに慄き、今の世の 中でこそ届けられる意義のある作品だと痛感したのです。 社会が大きく前へ進もうとしている今だからこそ、100 年前にリリアン・ヘルマンが問うたこの作品 のテーマが観てくださる人に切に届くと信じています。
立ち上げに相応しい盛りだくさんのプロジェクトとなりました。 作品の創作過程をも大事にする素晴らしいキャスト・スタッフに恵まれて上演することができます。 1 人でも多くの方にこの作品を目撃していただけたら嬉しいです。
団体概要
名称:maars inc.(呼称:マーズインク) 目的:演劇・映像作品の創作
設立:2022 年 9 月
公式 HP:https://maars-inc.jimdosite.com
団体代表 廣川真菜美 HP:https://manami-hirokawa.jimdosite.com