内博貴, 松本幸大, 辻󠄀本祐樹, 萬田久子, 片岡鶴太郎 etc.出演 日本昔ばなし 太宰治作品 お伽草紙より舞台版『舌切雀』取材会レポ

文豪・太宰治が、日本の国難打開に向けて奮闘する人々の心を癒すために、「昔ばなし」に着目し、戦禍の中で書き上げた作品『お伽草紙』。とりわけ『舌切雀』においては、太宰自身の歩んできた生き様や新しい時代のエッセンスも織り交ぜながら、 夫婦の心の中に秘められた愛情を描いている。
本作には、内博貴が『お伽草紙』の作者・太宰治役を務め、松本幸大、辻󠄀本祐樹、吉川友、”さくらしめじ”の 田中雅功と髙田彪我、菅原りこ、石井智也、黒田こらん、門戸竜二ら、実力派俳優陣らが舞台に彩りを加えるだけでなく、 さらに特別出演として、萬田久子、片岡鶴太郎が老夫婦役で登場し、太宰が描きたかった物語の世界を舞台作品として蘇らせる。

”昔ばなし”ならではの「日本人の心の原風景」、「親から子へ、子から孫へ」受け継がれ伝えられ続ける人々の絆の大切さを、映像や音楽などを織り交ぜ、舞台作品として披露。本作のテーマ曲を圧倒的な歌唱力と表現力を誇る歌手の島津亜矢が歌いあげる。
都内で取材会が行われた。この日はビジュアル撮影なので、衣装を着用しての登壇。

まず、モトイキ シゲキから作品についての説明があった。昔話といえば「昔、昔、おじいさんとおばあさんが」が定番だが、これは太宰治作品。モトイキ シゲキは「3回目です。集大成みたいな形です。この作品は太宰治が終戦当時に書いた作品で『新しい昔話』」と解説。文豪・太宰治が、日本の国難打開に向けて奮闘する人々の心を癒すために、「昔ばなし」に着目。「大空襲の日に原稿を抱えて逃げた。現代のおじいさん、おばあさんが語っていく」と解説。太平洋戦争終了後の昭和20年10月に発表した作品。なお、1月1日の地震にも言及「義援金をやらせていただきます」とのこと。
それからキャストが挨拶。

内博貴「3回目です。頑張ります」
松本幸大「作品の中でも大事な役。一番、感情の起伏が激しい役、皆さんの背中をみながら、優秀な先輩方をみて頑張ります」
辻󠄀本祐樹「作品を大切に思う役です」
田中雅功「普段はこういうお芝居はなかなかないので、頑張って!」
髙田彪我「人生初のWキャスト、田中くんと一緒に!」
菅原りこ「頑張ってたくさんお芝居を」
石井智也「雀の役は初めてです。コミカルに演じたい」
黒田こらん「3作目で3作とも出演させていただいてます。1作目は人間の役でしたが…人間に戻れない(笑)、楽しく演じていきたい」
門戸竜二「いろんな思いがございまして…頑張ります」
萬田久子「おばあさんの役です…(途中で発言が迷子に)」これを受けておじいさん役の片岡鶴太郎が「言ってるうちにわけわからなくなって」と早くも夫婦らしいフォロー(笑)

途中でわからなくなり、笑いが止まらない萬田久子さん。片岡鶴太郎さんの愛のフォロー。
まだ、笑いが止まらない。思わず笑う片岡鶴太郎と門戸竜二。

片岡鶴太郎「いい加減な2人ではありません(笑)。現代のおじいさん、おばあさんで結婚して50年経っても愛を育んだ夫婦、と(萬田さんは)言いたかった(笑)」

早くも夫婦感を出すお2人。

また、3回目の太宰治役ということで、内博貴は「『ここを変えよう』というのはあまり考えていない。出演の方々は多くても関わるのは辻󠄀本祐樹さんだけなので、結構寂しい(笑)。作り込んで行きたい。稽古2日目でいい雰囲気でできそうだなと。一つずつ丁寧に。萬田さんと片岡さん、2人のシーンが楽しみ。楽しい雰囲気、いい座組みになりそう」と稽古の雰囲気や役作りについて語った。松本幸大は「素敵な作品で楽しい雰囲気。これから作っていく感じです。みなさんと喋る機会がありまして、日々楽しみです。話し合いながら作っていきたい」と意気込みを。また、内博貴は「(松本)幸大のことは前から知って、ただ、こうして一緒にお仕事をするのは、がっちり共演は初めて。幸大の作品はまだ観たことがないので、どういうお芝居をするのか楽しみ、すごく期待しています」とコメントし、これを受けて松本幸大は「先輩である内くんと共演するのは初めてで内さんから(色々と)吸収して、いい意味で負けないように」と語った。
公演は2月9日より、東京にて。

概要
公演名:日本昔ばなし 太宰治作品 お伽草紙より 舞台版『舌切雀』
日程・会場:2024年2月9日(金)~2月18日(日) ヒューリックホール東京
原作:太宰 治 作品『お伽草紙』より「舌切雀」
作:モトイキ シゲキ
映像・演出:手代木 梓
出演:
太宰治:内 博貴
藤原一郎太(藤原家若衆):松本 幸大
めぐみ(一郎太の妻):吉川 友
藤原仁一郎(一郎太の弟) :田中 雅功(さくらしめじ)*Wキャスト
藤原仁一郎(一郎太の弟) :髙田 彪我(さくらしめじ)*Wキャスト
みやび(雀の子):菅原 りこ
鈴の介 :石井 智也
但馬俊(一郎太の旧友):辻󠄀本 祐樹
お照(雀のお宿主人/みやびの母親) :黒田 こらん
柿崎仁左衛門(藤原当主):門戸 竜二
おばあさん:萬田久子 〔特別出演〕
おじいさん:片岡鶴太郎 〔特別出演〕

テーマ曲 歌唱:島津 亜矢
主催: 舞台『日本昔ばなし』製作実行委員会(エイベックス・ライヴ・クリエイティヴ/プロデュースNOTE)
後援: エフエム東京
問合:https://supportform.jp/event(平日10:00~17:00)
公式サイト: https://mukashi-banashi.jp/