アニメ業界研修会_ アニメ制作者(個人)=製作会社との契約適正化へ向けて_ 4講座開講。 契約などの「ご相談ごと」も受付……

「インボイス制度」や「フリーランス新法」の施行による契約などへの至急な取り組みがエンタテイメント業界でも重要な課題になっているが、まだ、道半ばという現状だ。
今回、アニメーション業界に向けて文化庁が、アニメ制作者と製作会社との契約適正化についての研修会を、リアルとオンラインで開催。リアル開催は2月11日に東京・新宿の会場で、オンラインは14日に開講する。受講は無料。
内容は、アニメーションの個人の制作者と制作会社などの担当者を対象したもので、スケジュールや支払などの問題や、「インボイス制度」や「フリーランス新法」への対応。アニメーション分野の適正な業務委託契約についての理解を深め、それに基づく業務を行う方法などが解説される。90分×4講座のボリューム。
文化庁が公表(2023年)した契約書のひな型や解説などを含んだ「文化芸術分野の適正な契約関係構築に向けたガイドライン(検討のまとめ) 」に基づいて、アニメーション制作に共通の基本の契約と、代表的な職種の個別の業務の契約について、法律の適用もふくめて解説する研修となる。
また、契約などの「ご相談ごと」も申込時に受付できる。なお、運営は、一般社団法人日本動画協会が担う。

受講申込フォーム:https://kenshyuukai.jp

 

概要

解説:小田勇一(弁護士法人大江橋法律事務所 パートナー弁護士)

開催日時・参加方法
 対面研修会
開催日時:2024年2月11日(日) 13:00~20:30
定員:  50名 (先着順)
申込締切:2月8日(木)
会場:  TKP新宿カンファレンスセンター カンファレンスルーム4E (東京都新宿区)
 オンライン講座
開催日時:2024年2月14日(水) 13:00~20:30
申込締切:2月12日(月)
URL:  申込後、メールにて告知

研修会の講座編成
テーマ ①「業種別の個別業務委託契約の注意点」(主に発注者)90分(13:00~14:30) ◆代表的な職種の代金の計算方法や業務の内容、進行などの契約の注意点 ・職種の分類(情報成果物の作成と役務の提供)、下請法とフリーランス新法の適用対象 ●話、シーン、カット、枚数、尺などの代金計算の単位と注意点  ②「基本・個別の契約による適正な受発注の方法とは」(受注者・発注者共通)90分(15:00~16:30) 基本契約書と個別業務委託契約書(発注書)による適正な受発注の方法 ●基本契約書の作成方法、個別の契約書(発注書)作成と、受領書、請求書等の運用方法 ●インボイス制度に対応した消費税の扱い、支払金額の計算、請求書の確認  ➂「契約と業務の進行、納品、完了、支払」(主に受注者)90分(17:00~18:30) 契約により納品や業務の完了、支払の条件 ●期日を確認して業務を進める方法 ●成果物のチェック(検査)と納品、監督等の業務の完了の条件・期日 ●業務の内容、仕様とチェック(検査)、やり直し、リテイクの条件・代金  ➃「仕事のトラブル、契約で解決」(主に受注者)90分(19:00~20:30) 受注や納品、支払など業務の困りごとの相談を通じ、契約の役割、効果 ●納期が間に合わなかったのは、業務の開始が遅れたため、なのに支払いも遅れるの? ●他の作品で使った背景を使いまわすように言われましたが・・・?  ※受講申込時に相談を受付

研修会テキスト教材
研修会のテキスト(3分冊)が用意。入手は、受講申込フォームからダウンロードにて。

第1分冊
「個人のアニメーション制作者と制作会社の業務委託契約 ガイドブック 基本編」

第2分冊
「個人のアニメーション制作者と制作会社の業務委託契約 ガイドブック 個別業務編」

第3分冊
「個人のアニメーション制作者と制作会社の業務委託契約 契約書・発注書、取引書面のひな型例と作成方法。

 

インフォメーションムービー1月22日(月) 公開予定
・第1話 :「仕事のトラブル、契約で解決」
・第2話 :「安心な受発注のための契約のすすめ」
・第3話 :「個別業務契約:情報成果物の作成業務編」
・第4話 :「個別業務契約:役務の提供業務編」

 

運営・問合:研修会事務局 (一般社団法人日本動画協会)
TEL:03-5839-2930 (担当:近藤) Mail:info@aja.gr.jp