ミュージカル「深夜食堂」稽古快調！演出：荻田浩一マスター役の筧利夫からコメント到着！

第39回日本漫画家協会賞大賞受賞を受賞した『深夜食堂』（原作：安倍夜郎）は、ドラマとして3シリーズ、映画として２シリーズが製作されただけでなく、 NETFLIXを通して世界配信され大ヒットを続けている。
また韓国では韓国オリジナルのドラマシリーズが製作されるほどの人気で、今回の舞台化にあたっては原作のファンであるクリエイター陣が「好きな作品を楽しく作りたい！」と意気投合してチャレンジした結果生まれたもの。
韓国を代表するクリエイター陣×本家日本のキャストで小劇場から送る大傑作！脚本は第２回「韓国ミュージカル・アワーズ」で脚本賞を受賞したジョン・ヨンが担当。作曲は、日本でも2016年、 201８年と上演され話題となった『キム・ジョンウク探し（FindingMr.DESTINY）』『オー！あなたが眠っている間に』など韓国ではヒット作常連となっているキム・ヘソンが担当。
そして日本版で「めしや」のマスターを務めるのは筧利夫、演出は荻田浩一。

10月のめっきり涼しくなった某日、稽古場にお邪魔した。「めしや」にやってくる多彩な面々、ゲイバーのママにヤクザの舎弟、結婚できない『お茶漬けシスターズ』など、10人を超える登場人物たちが入れ替わり立ち替わりやってくる。キャッチーなミュージカルナンバーにのせて心情を歌い上げる。マスターは無口で客が食べたいものをそっと差し出す。公演はもうすぐ！卵焼きが！タコのウインナー炒めが！お茶漬けが！ねこまんまが！

＜筧利夫さんコメント＞

『深夜食堂』という枠組みを借りたミュージカルです。普通の発想ならストレートプレイではないかと思うのですが、ミュージカルの方がより中身を表現できるのではないか？ということでミュージカル化に至ったそうです・・・・・この作品の半分は『食べ物系』の話なので、これを舞台で表現するのは難しいですが、実はミュージカルにすることによって食べ物に焦点を当ててない・・・・・・食べ物から連想させる人間の思い、例えば卵焼きと言っただけで、いろんな人がいろんなことを想像するし、タコのウインナー炒めには、いろんな人の経験や思い出が詰まっている・・・・・・そういったタコのウインナーや卵焼きに代表されるわかりやすいワードから想像していく、そこをミュージカルにしているっていうところがあります。中身は本当にわかりやすい、難解さはないです。ミュージカルなので歌もダンスもあります。ただ、僕はマスターなので、最初から最後まで裏側を見ているみたいですが。マスターのナンバーもありますが、独り言・・・・マスターはほとんどしゃべらないし、一番難しい役ですね。どんなミュージカルになるのかはお楽しみに！

＜あらすじ＞
新宿の路地裏。看板も出さず深夜0時から朝7時まで営業している食堂「めしや」。
人々はこの場所を『深夜食堂』と呼ぶ。
この食堂を営むマスターは、目の上にある意味深な傷跡のせいで少し強面に見えるが、食堂を訪れたお客さんの話を黙って聞きながら、彼らが望む料理は出来るものなら何でも作って出してくれる。
深夜食堂を訪ねるお客さんは様々。
28年間ゲイバーを営んできた４０代後半の小寿々。
魅力溢れるニューハートの看板ストリッパー・マリリン。
そのマリリンに首ったけでダメ男だけど母には優しい忠。
お茶漬けが大好きで通称お茶漬けシスターズと呼ばれる梅、鮭、明太子は彼氏は出来ないけど幸せな結婚を夢見る。
売れないストリートミュージシャンの千鳥みゆきは、凍えた手をこすりながら毎晩のように深夜食堂を訪れる。
タネも仕掛けもないマスターの「素朴な料理」を求めて、今日も疲れた足を深夜食堂に向ける人たち。
ちょっと腹拵えをしては、また明日を生きるために『深夜食堂』の扉を開ける。