舞台「紅葉鬼」6月28日開幕!「心が震えるような作品」(演出:町田慎吾)

『紅葉鬼』は、2018年10月から12月にかけて放送されたTVアニメ『抱かれたい男1位に脅されています。』の劇中劇。登場キャラクターは、『抱かれたい男1位に脅されています。』の西條高人演じる「経若」と、綾木千広演じる「繁貞」。平安時代を舞台に、夜ごと人々を襲う鬼たちと、それを討伐せんとする人間たちをめぐるストーリーを軸とし、2人の宿命の物語が展開。
演出は、ダンスにも定評があり、『プリンス・オブ・ストライド THE LIVE STAGE』シリーズの振付も手がける町田慎吾。脚本は、『BROTHERS CONFLICT ON STAGE!』シリーズほか、TVドラマ・映画の脚本も手掛けてきた葛木英が務める。

ゲネプロ前に囲み会見があった。登壇したのは陳内将、菊池修司、町田慎吾。
陳内将は稽古を振り返りつつ「何もなかった稽古場から舞台ができ、照明と、皆様のお力を借りて場当たりを経て『あーこれが町田さんが作りたかった世界なんだ』っていうのを改めて実感できる稽古でした。原作に『紅葉鬼』が描かれているのは数シーンしかないので、皆々様で一つの台本を作り上げてくださって、いわゆる2.5次元舞台とは違ったオリジナルなストレート作品を作れたかな?と思っております。真ん中に立たせていただいて稽古できた1ヶ月。怪我なく、この舞台上でお客様に囲まれて、作れたいいなと思います」と挨拶。菊池修司は「僕自身、もがき苦しんだり、でもお客様に楽しんでいただきたいという思いから一人一人が全力を込めて1ヶ月間稽古してきました。もともと、この作品は、先生が書いてくださった原作があり、アニメがありまして、アニメの中にも原作の中にも、一度舞台として、一つの魂が・・・・・・それを僕らがやらせていただける、最近ではなかなかないことだ思っていて、今回の作品において、アニメや原作を見ている方々にも別のベクトルの、僕らが作る『紅葉鬼』はこういうものですっていうのをみんなで魂込めて作ったものをやらせていただける、ワクワクしてます。僕らがここに立てる状況、想像以上にいろんな人の力がある、いろんな方々の力が形になったものを僕らが一人一人役者として立てるのが、すごく嬉しく思っております。いろんな方々の力を借りながら僕らは、一人一人の役柄・・・・・感謝を込めて、気持ちとして繁貞として・・・・・舞台も360度広がっていて、違った景色、いろんな表情とか・・・・・・すごく素敵な作品になってきました。1ヶ月の稽古の中で、一つも嘘はないので!一つ一つ、みんなで作り上げたものを、怪我なく届けていきたいなと!」とコメントし、そこへ陳内将が「原作ファンの方は『紅葉鬼』ってどんなものだろうかって・・・・・見終わった後にこれが『紅葉鬼』だったんだと思って頂けたら」と追加コメント。そして演出の町田慎吾は「僕自身は初めての演出で、すごくドキドキしたところから始まり、未熟でみんなに迷惑をかけてしまったこともあるんですが、俳優陣のみなさんもスタッフさんのみなさんも本当に素晴らしく、みんなで作ったっていう風にすごく感じております。不安だったものが、楽しみになってきて、場当たりでみんなが動くのを見て、違うドキドキ!今はワクワク!という感覚になっています。心にガツンとくるような作品にしたいなと思ってみんなで頑張ってきました!この劇場ならではの見せ方をしていますので、楽しみにして見に来てください」と挨拶。それから陳内将と菊池修司に「互いの印象は?」という質問が出た。菊池修司は「僕は役者人生において舞台2本目の時に、トリプルキャストで一緒にやる機会はなかったのですが、稽古場で、台本の読み方とか、役作りというもの、わからない状態の中で、陣内さんにはすごくお世話になりました。そこから約3年ぶりなので、本当に・・・・・隣にいるのがすごく不思議で、それが糧になってやらせていただいております。3年ぶりにご一緒させて頂ける、ということで3年という月日を経て陣内さんの目に映る僕・・・・・3年前よりいいものを見せたいという思いがあります。打ち上げでどうだったか聞きたい!(「俺、ここでいっちゃダメなの?」(陳内将)「ダメ、ダメ」(菊池修司)「俺、喋れないじゃん!」(陳内将)「最後に打ち上げで!」(菊池修司)「とっとくの?(笑)」(陳内将))」と語る。陳内将は「そうですね(笑)、久しぶりに共演して、ビジュアル撮影の日に、3年という時間関係なしに・・・・・なんか人懐っこいところとか独特の空気感があって、それが変わっていなくって感心しました」とコメントし、さらに「時代物もあまりやったことがないって話しててだんだん板について・・・・・俺も負けないと思えた存在です」と語る。演出家の町田慎吾は二人について菊池修司については「まっすぐな、感情のままに演技をされるので、見ていて役の人物、役として見てて『素晴らしいな』と、役にぴったりだなと。陣内君も役にぴったりで、包容力がすごいなと。すごく台本を深いところまで読み込んで、考えて演技してくれました。菊池君も考えてまっすぐ出してくる、繁貞、経若、ぴったりだなと。二人とも笑顔が可愛くって(笑)、僕が初めて演出をやらせていただく作品でこのお二人と一緒にやれてすごく光栄だなと思っています」と笑顔。
役作りについては陳内将は「原作にも何シーンかあって、アニメにも描かれているのですが、そこから入りすぎてしまうと、それ以外の『文字』が98パーセントぐらいを占めていますので、作品全体、見たことのない戯曲を読んでから・・・・・原作ファンの方には『あの経若とは違うよね』にならないように、どっちにも振り切りすぎない、形だけで入ってしまわないようには気をつけました」と役作りの時に陥ってしまいがちな「見た目重視しすぎ」を自戒する発言。菊池修司は「『紅葉鬼』は原作の切り取られたページを元に、なおかつ、僕らができるオリジナル作品、舞台『紅葉鬼』というものを・・・・・僕と陣内さんだけではなく、みんな、何も言わなくても原作のリスペクトを持ちつつ、僕らができる、僕らなりのストレートなお芝居をしようと。言葉なくして魂が繋がっているような感じがあって、あまり気負わずに、目の前に起きる事柄に対して素直に反応してお芝居をしてみようということで、最初の一週間は経若と繁貞を大事に、後の2週間は意外とぶつけ合って・・・・・本当に目の前で起きることに素直に反応して今に至る、っていう感じです」と語ってくれた。舞台が円形という特殊な劇場ということに関して演出の町田慎吾は「この劇場ならではの・・・・・・・通路は使います。その方が臨場感がありますし、殺陣が多い作品なので、熱量を感じていただきたい。嘘をつかずに相手のためにセリフを言って・・・・・・殺陣は刀とかが危ないので、気をつけてって言ってます。お客様が観て心が震えるような演技ができるように演出したつもりです」とコメント。
最後に
「僕らが全身全霊をかけて作り上げた作品になっています。初めて舞台をご覧になる方、原作ファンの方、お芝居が好きな方、本当にどの方に観ていただいても心が震えるような作品になったと思っています。楽しみにしていただきたいと思います」(町田慎吾)
「一ヶ月間全力で作り上げてきました。ファンの方やそうでない方にも幅広く楽しんで頂ける作品になっています。この360度、お客様を本当にその場にいるのではないかと錯覚するくらいにお客様を巻き込む、客席もステージだと思って観ていただければ・・・・・そのへんの熱量だったり感じ取れるものに、ひしひしと伝えられるものにしたらいいなと。この経若と繁貞、この物語のどういう結末がどうなるのか、最後の最後まで見逃せない作品になっています!」(菊池修司)
「本当に楽しみにされている方、僕らも初日を楽しみにしています。登場人物、一人一人が、最後のクライマックスにかけての大事な存在です。誰一人欠けてはいけない、殺陣衆も危険なことも派手なこともやっています。見えないところでも力を僕らに貸してくれております。楽しみにしているみなさま、観た時にきっと『よかった』と言える作品になっています。『紅葉鬼』、お楽しみに!」(陳内将)
作品にかける意気込み、熱く語って会見は終了した。

<お知らせ>
[千秋楽(7/7 16時〜)DMM.comにてライブ配信!]
HP:https://www.dmm.com/digital/top/stage/kouyouki/
[Blu-ray&DVD発売決定!]
2019年12月25日
Blu-ray:9800円+税
DVD:8800円+税
【公演概要】
日程・場所:2019年6月28日〜7月7日 品川クラブeX
原作:桜日梯子 「抱かれたい男1位に脅されています。」(月刊マガジンビーボーイ連載/リブレ刊)
演出:町田慎吾
脚本:葛木 英
出演:
西條高人/経若 陳内 将
綾木千広/繁貞 菊池修司

帝 山﨑晶吾
伊賀 中村太郎
頼正 鐘ヶ江 洸
熊武 髙木 俊
呉葉 小野川 晶
おまん 鎌田英怜奈

殺陣衆 細川晃弘
白崎誠也
久田悠貴
坂本和基
福田圭佑
榮 桃太郎

摩爬 富田 翔
維茂 今井靖彦

制作:トライフルエンターテインメント
主催:アニプレックス ネルケプランニング トライフルエンターテインメント イープラス
公式HP:https://kouyouki.com/
(C)DO1 PROJECT/舞台「紅葉鬼」製作委員会