大地真央主演明治座 11月公演『ふるあめりかに袖はぬらさじ』、これは喜劇なのか悲劇なのか。

ーー音楽劇へと進化した有吉佐和子の名作が、時代を超えて問いかける、不朽の名作ーー

『ふるあめりかに袖はぬらさじ』は有吉佐和子が自身の短編小説『亀遊の死』 を基に文学座の名女優・杉村春子のために書き下ろした戯曲。 1972年の文学座初演以来、たびたび再演され、現代まで愛され続けています。 横浜に実在した遊廓・岩亀楼を舞台に、幕末の動乱を生き抜く人々の姿がいきいきと描かれ、舞台は幕末だが、現代に通じる普遍的で奥深い人間ドラマが魅力な名作。
主演の大地真央と、宝塚歌劇団気鋭の演出家・原田諒がタッグを組み、 2017年に明治座で初演いたしました。

大地は、お調子者でお人好しな三味線芸者・お園のたくましく生きる姿を熱演。 珠玉の書き下ろし楽曲に彩られたこの作品は大きな話題を呼び、大好評におこたえして、早くも再演が決定。激動の幕末を生きる人間たちの悲喜劇、主演の大地真央は2019年2月に『夫婦漫才』で明治座に登場。数々の魅力的なヒロインを演じてきた大地が、名作に再び挑戦!

<物語>
時は幕末、港町横浜。攘夷派による外国人排斥の機運が高まる中、 遊廓・岩亀楼(がんきろう)の芸者・お園(大地真央)は、病気がちな花魁・亀遊(きゆう)を看病していた。 亀遊は通訳の藤吉と想い合っているが、お客として来たアメリカ人・イルウスに見初められてしまう。 だが、藤吉との恋が叶わぬことを儚んだ彼女は、自らの手でその命を絶った。 お園はこの悲劇的な話をお客に語って聞かせるようになるが、「異人の身請けを拒んで死んだ攘夷女郎・亀遊」と 虚像がしだいに膨らんでいき――。

[大地真央プロフィール]
1973年、宝塚歌劇団に入団。突出した人気のトップスターとして一時代 を築いた。退団後も抜群の華やかさと実力を兼ね備えた女優として舞台 を中心に活躍。 『サウンド・オブ・ミュージック』『風と共に去りぬ』『エニシ ング・ゴーズ』『ローマの休日』等のミュージカル、『クレオパトラ』『マリー・ アントワネット』『ガブリエル・シャネル』等のストレートプレイでヒロインを 演じ、新劇の真骨頂とも言われる作品『ヘッダ・ガーブレル』や、新たなタ イプの舞台『怪盗セブン』『8人の女たち』などにも挑戦。文化庁芸術祭賞 など受賞も多数。2011年には20年間で615回演じてきた『マイ・フェア・レ ディ』のイライザ役に対して菊田一夫演劇賞特別賞を受賞。明治座では 『女ねずみ小僧』『大江戸緋鳥808』『コンダーさんの恋~鹿鳴館騒動記 ~』『ふるあめりかに袖はぬらさじ』(初演)『夫婦漫才』に続く出演となる。

[原田諒プロフィール]
2003年、宝塚歌劇団入団。2010年宝塚バウホール公演『Je Chante―終わりなき喝采―』で作・演出デビュー。『ロバート・キャパ 魂の記録』『華やか なりし日々』で第20回読売演劇大賞優秀演出家賞、2012年ミュージカル・ ベストテン演出家賞を受賞。2016年『For the people―リンカーン 自由を求 めた男―』では、アメリカにおける最も偉大な大統領とされるエイブラハ ム・リンカーンの生涯と葛藤をドラマティックに描き出し、第24回読売演劇 大賞優秀作品賞、及び優秀演出家賞を受賞。また同年には、四季の美し さと艶やかさをテーマにした自身初の日本物レビュー『雪華抄』を手掛け、 現代的エッセンスを加味した華麗な舞台は高い評価を得た。2018年、「ベ ルリン、わが愛」、「ドクトル・ジバゴ」で第43回菊田一夫演劇賞を受賞。

【公演概要】
『ふるあめりかに袖はぬらさじ』
日程:2019年11月3日(日)~27日(水)
開演時間:12:00/17:00
料金(税込):
S席: 13,000円 A席: 9,000円 B席: 6,500円 ※6歳以上有料/5歳以下のお子様のご入場はご遠慮ください。
作/有吉佐和子(「ふるあめりかに袖はぬらさじ」中公文庫)
潤色・演出/原田諒(宝塚歌劇団)
出演: 大地真央
矢崎広 中島亜梨沙
大沢健 篠田光亮 林田航平 榊原徹士 瀬戸啓太 未沙のえる 久保田磨希
桜一花 羽咲まな 美翔かずき 樋口綾 石原絵理 小林千花 鈴木章生 伊吹謙太朗 森山栄治 永島敬三
温水洋一 佐藤B作 横内正
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公式HP:https://www.meijiza.co.jp/lineup/2019/11/