『家庭教師ヒットマンREBORN!』the STAGE –vs VARIA partII- リング争奪戦!譲れない戦い、意地と絆と友情と。

原作は、『週刊少年ジャンプ』(集英社)の2004年~2012年に連載された天野明による漫画。前回公演では、原作でも人気の高いヴァリアー編へと突入!演出・脚本には、引き続き「劇団鹿殺し」代表の丸尾丸一郎氏を迎え、リボーン役にはニーコ、ツナ役には竹中凌平をはじめ、ヴァリアーメンバーら新キャストが多数登場し、大好評のうちにパート1が終了、今回ヴァリアー編が完結するパート2の上演。
まずは開演前の前説、ルッスーリア(高木勝也)が楽しくやってくれるので、早めに席についていることをオススメ。
それから幕開き、今までの『おさらい』(説明は沢田家光(河合龍之介))をする。ここはテンポよく『圧縮』して説明してくれる。
それからオープニング、2.5次元らしいアニメ感いっぱい、各キャラクターの紹介、ここでテンションが上がる。
それが終わってから本格的に物語が始まる。ツナのもとに謎の少女・クローム髑髏が現れる。わけありな雰囲気、静かで内気な印象だが、沢田綱吉(竹中凌平)にいきなり!ほっぺにキッス!焦る綱吉(笑)。途中で彼女のバックボーンが描かれるが、冷え切った家庭に育った様子、ある日、瀕死の重症を負った彼女に対して、両親は心配するどころか内蔵移植による治療も拒否。病院を去っていった。そんな暗い過去が彼女の性格を形成している。右目を隠しているが、それは精神世界で六道骸(和田雅成)と会う時の姿である。

ストーリーはツナ[綱吉]の技が完成するのか、そしてボンゴレリング争奪戦の行方が主軸となっている。ヴァリアーの目的は、ヴァリアーのボスであり九代目の嫡子であるXANXUS[ザンザス](林田航平)をボンゴレ十代目にすること、そしてボンゴレリングを手に入れること。ツナ側守護者7人とXANXUS側守護者7人のボンゴレ次期後継者を賭けた1対1のリング争奪戦が!

バトルシーン、アナログな表現と映像表現を掛け合わせたシーンは、アニメを視聴していたファンにとってはアニメが舞台に飛び出した感で納得できる迫力の場面。特にツナとXANXUSの戦いはハイライトシーン、全力を尽くしての死闘を繰り広げる。またボンゴレ9代目(武智健二)の別れのシーンは感涙。細かい話をするとキリがないが、こういった状況を乗り越えてツナはたくましく成長していく。それぞれに譲れない意地があり、また絆、友情といった普遍的なことも描かれている。またリボーンは見た目に反してクールでドSなキャラクターとして知られており、時としてツナを踏んづけたりもする。しかし、そのスパルタなやり方、そして彼なりの美学もあり、ニーコがアニメと同役で的確に演じているのもこの作品の重要なアクセントになっている。

なお、ゲネプロ前に囲み会見も執り行われた。登壇したのは、リボーン:ニーコ、沢田綱吉:竹中凌平、雲雀恭弥:岸本勇太、クローム髑髏:朝倉ふゆな、六道 骸:和田雅成、XANXUS(ザンザス):林田航平、マーモン:甲斐千尋、ゴーラ・モスカ:工藤翔馬。
ニーコは「ついに完結します!リング争奪戦の行方、一番観て欲しいのですが、アニメの声優もやっていますが、時を経て、私自身が、見方が変わったところも・・・・・親と子の関係性って言うのが、このPART2でいろんなところで、見えてきます。XANXUSが養子に出されて9代目と・・・・・ツナはツナでまっすぐに育てられて、この姿に、ツナになったんだなと。以前には感じなかったことをすごく途中から感じるようになりました。アニメから観ている方も経てきているので、リング争奪編もそうですが、この人間ドラマというのも注目していただきたいです」と挨拶。XANXUSの親子関係は、涙ポイント。竹中凌平は「人気の作品でプレッシャーもありますが、これをどう舞台上で表現していくのか、観ていただければ」とコメント。岸本勇太は「僕は3回演じさせていただいていますが、印象としては、今まで以上に映像とかのテクニカルな見せ方、原作よりも全てが印象的で。いろんな見せ方がありますので、ヴァリアー編の最終部分を観ていただけたら」といい、朝倉ふゆなは「初めての参加です。客席で観た時は映像、照明、音響、演出、タイミング、全部の効果が一つの感情を作り出していく、すごく客席から観て『綺麗だな』と思っていました。そこと、キャラクターが、丸尾さんもおっしゃっていましたが、ラストに向けて傷つきながらそれでもあがいてバトルをするところは心にしみるところです。ヴァリアーたちの物語も観ていただきたいです」と語るが、このバトル、単なるバトルではなく、気持ちが高揚し、必死になって戦う。ここは注目。和田雅成は「映像とかいろいろありますが、丸さんが人間の悩みとかを大切にしてて、いろんな技も登場しますが、あえて人間で、人間がやる意味をすごく大切にしてて・・・・」と語るが、各キャラクターのエモーショナルな行動や表情に注目。林田航平は「関係性を稽古で・・・・・あとは・・・・・演劇でしかできないところもあるので、そこを観ていただけたら」とコメント。XANXUSの『親子物語』は注目ポイント。甲斐千尋は「前回のPART2より、ヴァリアーの絆とかが深まって、それを稽古中から感じていました。みんなが一丸となってやってますので、そこを観ていただけると。あとボスがかっこいいので!」と語る。
そして対戦にあたっての意気込み、
ニーコは「ボス戦ということで、本当にボス戦にふさわしいボリュームと濃さ、深さ、観覧席から観ております、それは何かというと、戦いのかっこよさはもちろんのこと、人間ドラマがすごく散りばめられてて、戦いのクライマックスは観覧席から・・・・・・リボーンとしてではなく、ニーコとしては、ぐっとくるような素晴らしい戦いになっています」と語る。竹中凌平は「XANXUSに負けてしまう、取られてしまうというのもそうなんですが、ボンゴレファミリーもヴァリアーファミリーも、みんな身を削って、魂を削って、熱い思いを受け継いで最後まで!」といい、岸本勇太は「雲雀恭弥としては前回、修行を積んだ結果を見せられたら、9代目の存在が動き出すところとかは観ていただきたい」とコメント。朝倉ふゆなは「現実対決になるのですが、マーモンを倒せて、現実を頑張って出して(笑)、観客のみなさまをこっちの世界に引き込んでいけるように!」と語る。和田雅成は「第一弾からこの『リボステ』に出演した時から、今回の戦いを楽しみにしておりました。鍛えてきた自信はあります!」と元気よく。林田航平も「稽古で作り上げたものを!全力で!」、そして朝倉ふゆなは「対決・・・・本当に全力で!最強の!・・・・」、ここでニーコが『追加』ということで「XANXUSはもちろん、全員がボスたちのために戦います。本当に集大成という形になっています。贅沢な戦いです」とのこと。
ここで言葉が発せないゴーラ・モスカ(工藤翔馬)に質問、「YES」「NO」で答えるとのこと。
Q:勝つ自信は?「YES」、Q:「10代目のボスはXANXUS様がふさわしい?」「YES」・・・・・「記事になるんですか、これ(笑)」と和田雅成から鋭いツッコミが。
最後にPR。
「頑張るよ!」(ゴーラ・モスカ代理:朝倉ふゆか)
「カンパニー、作品愛に溢れた方々が作っているので、作品世界を届けたい」(甲斐千尋)
「なぜ、ヴァリアーが一緒にいるのか、なんとなくわかるシーンがありまして、そこに注目していただけたら」(林田航平)
「精一杯、頑張ります!」(和田雅成)
「1ヶ月稽古してきました。初めてのカンパニー、みなさん暖かくて!素敵なカンパニーで超えるものが作れているので!当日券も!」(朝倉ふゆな)
「ヴァリアーもボンゴレも、それぞれ譲れないものがありますので、それを届けられたら」(岸本勇太)
「2020年になって、今年初めての観劇が『リボステ』の方もたくさんいらっしゃると思います。『いい舞台、観たな』とお客様に感じてもらえるように」(竹中凌平)
「みなさんの目でリング争奪戦を!見届けて欲しいと思います。初登場のクローム髑髏、9代目、新しいキャラだったり、みなさん、漫画やアニメから出てきたかのような、久しぶりの六道 骸も。2020年初の観劇で『リボステ』を観にきてくださる方を満足させる自信があります!」(ニーコ)
元気よく締めて会見は終了した。

<イントロダクション>
何もかもがダメダメな中学生・沢田綱吉(ツナ)の前に現れた謎の赤ん坊家庭教師・リボーン(ニーコ)。その正体は、ツナをマフィアの10代目ボスとして教育するためイタリアから来たヒットマン!ボンゴレ次期ボスの証である7つのボンゴレリングをかけて、ボンゴレファミリー最強の独立暗殺部隊・ヴァリアーとバトルすることになったツナと仲間たち。リボーンが用意したそれぞれの家庭教師のもとで修業を積んだファミリーの面々は、同じ種類のリングを持つヴァリアーの隊員とのバトルを迎え、了平とルッスーリアの晴のバトルは、妹・京子を想う気持ちが了平を勝利へ導いた。ランボとレヴィ・ア・タンの雷のバトルは、ランボを助けにリング内に入ったツナが妨害とみなされ、雷と大空のリングがヴァリアーのものに。獄寺とベルフェゴールの嵐のバトルでは、生きて仲間のもとへ帰る決断をした獄寺が、正気を失ったベルフェゴールにリングを奪われ、後がなくなったツナたち、時雨蒼燕流を習得した山本がスクアーロとの雨のバトルに勝利し窮地を脱した・・・・・。霧の守護者のバトルが迫る中、ツナのもとに謎の少女・クローム髑髏が・・・・・・。

なお、千秋楽のライブビューイイングも決定、そして5月20日にはDVDとBlu-rayが発売される。

【公演概要】
公演タイトル:『家庭教師ヒットマンREBORN!』the STAGE-vs VARIA partII-
日程・会場:
<東京>
2020年1月6日(月)~13日(月・祝)天王洲 銀河劇場
<大阪>
2020年1月17日(金)~19日(日) 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
原作:天野明『家庭教師ヒットマンREBORN!』(集英社 ジャンプ コミックス刊)
演出・脚本:丸尾丸一郎(劇団鹿殺し)
キャスト:
リボーン:ニーコ 沢田綱吉:竹中凌平/
獄寺隼人:原嶋元久 山本 武:山本涼介 笹川了平:上杉 輝 ランボ:KIMERU 雲雀恭弥:岸本勇太 クローム髑髏:朝倉ふゆな 六道 骸:和田雅成/
XANXUS(ザンザス):林田航平 S・スクアーロ:高崎俊吾 ルッスーリア:高木勝也 ベルフェゴール:大海将一郎 レヴィ・ア・タン:八巻貴紀 マーモン:甲斐千尋 ゴーラ・モスカ:工藤翔馬/
ディーノ:山田ジェームス武 コロネロ:深澤大河 沢田家光:河合龍之介 バジル:前田大翔 ボンゴレ9代目:武智健二/
アンサンブル:橘輝 長瀬絹也 藤 綾近 内藤ぶり 鈴木かぐや 富山バラハス 中西智也 下瑞穂
公演に関するお問い合わせ
マーベラスユーザーサポート TEL:0120-577-405(土日祝日指定日を除く11:00~17:00)
公式HP:https://www.marv.jp/special/reborn-the-stage/index.html
舞台公式twitter:@stage_reborn

(C)天野明/集英社