音楽劇「黒と白 -purgatorium- ad libitum」開幕!心迷っても、その先にはきっと光がある。

“七つの大罪”をモチーフにし、時代も場所も背景も異なる4つの人生の物語に、それぞれのイメージ主題歌(劇中歌)を添えて、オムニバス形式でお届けする音楽劇という新しいタイプの舞台、開幕!オフィシャルコメントも!到着!

フォトセッションで!頑張ります!!

27日のゲネプロではABが公開された。
華やかでシックなオープニングの後は天使たちの会話、天使だけど手にはスマホ!やれフォロワー数だの、いろいろとワチャワチャと喋ってる。人間臭い天使たち、人として転生しながら生き続ける黒天使たちと、それを見守り続ける白天使。それからAの物語が始まる。
畑を耕す一人の男・マルコ(五十嵐拓人)、貧しいがアグレッシブな考えの持ち主、「このままでは終わらない」と野心を抱き、その野心を実現するきっかけが訪れる。

ハーモニカが好きなマルコ。
君が羨ましいよ、とアレン。

金持ちの家に家庭教師として雇われることに。そこにはアレン(瀬戸啓太)という名のこの家の子供、アレンはマルコに尋ねる、「学校は?」「行ってない」、マルコは貧しさゆえに学校へ行けなかったが、努力家、勉強もよくできる、頭も良い。アレンは”自分はこうなりたい”という夢も展望もない。「羨ましい」とマルコに言う。人のいいアレンは遠い親戚に大事なものを渡す、それを見ていたマルコ、「騙されてる」と忠告するマルコ。「なんでも手に入れる!」とマルコ。そしてアレンは騙された結果、多額の借金を背負うことになってしまった。「最初で最後の友達」とアレンはマルコに告げる。そしてアレンから聞いていたベルナルド(岩佐祐樹)のところへ行き、マルコは次第に自分の思い描いていた夢に近づいていくのだが…。これを見守る2人の天使、ルシフェル(岩永徹也)とミカエル(平井雄基)、ルシフェルは「人は一人では生きていかれない」とつぶやく。そしてアレンは畑を耕し、野菜を売るようになるが、その顔は明るい。そんなアレンを偶然見つけるマルコ。

ベルナルドの家で豪華な食事を出されて驚くマルコ。
貧しくなったが、心は豊かなアレン。
アレンが作った野菜を全部買ったマルコ。それを手にするベルナルド。

二人の間の温かい感情は薄らいではいなかった、抱き合う2人。アレンは言う「マルコが幸せそうでよかった」と。そしてマルコはベルナルドからあることを告げられる、アレンがマルコにしたことを…。その顛末を2人の天使がそっと見ている、結末は???

それからBの物語。時は19世紀のドイツ。ウルリック(田中稔彦)、父が病に伏せっており、父のレストランを切り盛りしていた。彼は音楽が大好き、彼のそばにはベアンド(石川竜太郎)、特に何かをしているわけではないが、いつもウルリックを見守っていた。

ウルリックを優しい眼差しで見守るベアンド。
ベアンドは肉が大好き。ひたすらにもりもり食べる。
ランバートの誘いでウルリックはピアノの生演奏が聴けるレストランでご馳走に。

店の常連であるランバート(國島直希)はウルリックをとあるレストランに連れていく。そこではピアノの生演奏が聴ける。その美しい調べ、帰宅してウルリックはベアンドにピアノを聴かせる。そしてウルリックの独白、話し下手だったが、自己紹介代わりにピアノを弾いたら拍手をもらったと…そして嬉しかったと。「ピアノは父さんが買ってくれた」と嬉しそうに語る。そんな折にランバートはウルリックのためにレストランでのピアノの演奏の仕事を紹介する。嬉しいはずなのだが、ウルリックは父のために決心がつかない。そんな彼の背中を押したのはベアンドだった。

食べて寝るだけのベアンドだがウルリックには愛おしい存在。
またとない申し出に…。

ウルリックの才能を信じるランバート。

大好きだよ!
見守る2人の天使。

「後悔して欲しくない」と言う。いつも誰かのために辛抱してきたウルリックをそばで見てきたベアンド、ウルリックには自分の人生を生きて欲しいと願う。そんなやり取りをそっと見ているルシフェルとミカエル。ウルリックはどうするのか…。
二つの物語、寓話、どこにでもいそうな人物、彼らは迷い、悩み、そして人生の岐路に立った時、どちらかを選ばなくてはならない。果たしてその結果は?そこは見ていてとても気になるが、そこにいくまでの過程。悩み、傷つくこともたくさんあるが、それは未来へと繋がる。傷つけば、つまずけば、悪い方向にいくのか、いや、そうとも限らないし、「普通、こっちを選ぶよね」の逆を選択することもあるが、それも未来。その先には夢や希望もあるかもしれない。「本当に大切なこと」は何かを問いかける。
どちらもシンプルでわかりやすい物語ではあるが、見ているとその世界に引き込まれる。ちょっとしたことが微笑ましく、見ているうちに笑顔になったり。お人好しのアレン、上昇志向のマルコ、マルコに手を差し伸べるベルナルド、父を思うあまり自分を抑制してきたウルリック、特に何もせず、ただウルリックを温かい目で見るベアンド。俳優陣の演技もさることながら作品世界を彩る映像演出、ちょっと幻想的なところもあり、寓話性を感じさせる。また、「ad libitum」の意味はラテン語で「自由に、アドリブ」を意味する。そして天使たちの名前もまた、興味深く哲学的。オープニングとエンディングはモノトーンの衣装がスタイリッシュでクールで華やか、群舞が幻想的で美しい。そして”音楽劇”と銘打っているので!随所に流れる曲にも注目!!! 映像演出がかっこよく、綺麗、流麗、そしてファンタジー感いっぱい。映像演出はヨリコ・ジュン、その手腕、ここもぜひ堪能して欲しい。

<出演者のみなさまの熱いコメント>

――舞台への意気込みをお願いいたします。

岩永:今回、皆さんの顔を直接見ることができるのはとても心強いです。舞台上で人間界を見守る天使も皆さんに見守られてここに立っています。応援してくれる皆さんが僕の誇りです。ありがとうございます! 今夜は人間界のいろんな問題は忘れて、黒と白の世界を楽しんでくださいね!

平井:ミカエルの心情や、どういうことを知りたいのか、なぜ知りたいのかなど、観ていただく皆様がよりミカエルに対する考察が楽しくなるようなものをお届けします!

國島:前作を超えられるように頑張ります!

岩佐:前作の世界観をそのままに、「黒と白」ならではのオムニバスを楽しんでいただけるよう大切に演じたいと思いますっ。

橘:いつ舞台ができなくなるか、なんて話しは置いておいて、とにかく明るくポジティブに、楽しめる瞬間を大切に大切にお届けします。見届けてください。

塩澤:前作に引き続き、出演させて頂けてとても嬉しいです。しっかりと役割を果たせる様に頑張ります。

須賀:一作目に引き続き、『嫉妬』ということでネチネチとレヴィアタンとして嫉妬に狂っていきたいと意気込んでおります。自身のメインパートであるDではお陰様でようやく人間に転生できましたので、人間である皆様の経験や心に訴えかけるような天使には無い人間味の部分を見せていけたらと思います。

五十嵐:前回はお当番パートがなく、各パートでガヤガヤしていましたが(笑)、今回はど頭のAパートがお当番ということなので、ぶっちぎれるスタートダッシュを切りつつ、責任を持って最後まで走り抜きたいと思います。

石川:熱望した第二幕。こうして帰ってくることが出来て本当に嬉しいです。皆様が期待するよいしょーな部分も…!? お楽しみに!

千葉:今回はお当番ということで、ガブリエルは人間として転生します!! 転生した先で、一体どんな人生を送るのか? どんな出会いがあるのか? とっても楽しみです!! ガブリエルとして、歌や物語を通して皆さんに福音をお届け出来るよう頑張ります!!

堀田:今回初めて(!)人間へ転生します。どんな人生を送るのだろうとワクワクです! 儚い命の尊さを表現出来ればと思います。—僕は恵まれているのにそれに気づけていないんだ—

瀬戸:真正面からぶつかって、自分が感じるままに届けていきたいと思います! 皆さんの心に届くよう、がんばります。

田中稔彦:どの作品も素敵です。特に魂を込めてつくったB公演への思い入れが強いです。やるまで分からない。そんな未知の感情との出会いが楽しみでもあるし、同じくらいの怖さもありますが、その綱渡りが生の良さだと思って楽しみますね。描かれている物語で十分楽しんで頂けると思いますが、追加の考察余地もあり、皆様の想像がより作品を味わい深いものに変えてくれるものだと思います。

阿部:「ふたつの姿」を楽しんでもらえたら嬉しいです!

田中晃平:この独特な世界観を表現させていただけることをありがたく思います。どうか観劇するお客様にこのメッセージを受け取ってもらえたら幸いです。

吉田:今回から新しく参加させていただくということで、前回先輩方が作り上げてきたこの作品を壊さないよう、大切にしていきたい。という思いもありながら、僕は破滅・アバドン役です。いい意味で舞台をぶち壊す勢いで大きな存在感を出して行きたいです。

――今作で自身が歌唱された主題歌の印象や魅力に感じた部分をお教えください。
※コメント対象者:五十嵐、瀬戸、岩佐、石川、田中稔彦、國島、阿部、堀田、田中晃平、須賀、千葉、吉田

「Just take a step!」(歌唱:五十嵐拓人×瀬戸啓太×岩佐祐樹)
五十嵐:自分自身が『強欲』という肩書きの役だから思うのか、とても欲というものを象徴してるメロディだと思いました。なので、メロが流れるとインテリヤクザなスイッチが入ります(笑)。
瀬戸:「笑おう、どんな時も一緒に」って歌詞が好きで、やっぱ人の笑顔って素敵だなって感じます。誰かがいるから笑顔って出てくるものだと思ってるので良いなと思います!
岩佐:初めてデモをいただいた時にとてもカッコ良いメロディーだなぁという印象でした。そこから歌詞がついて最初よりも“真っ直ぐさ”が魅力的な歌だなぁと良い意味で印象が変わったのを覚えていますっ。物語や3人の仲を真っ直ぐに感じてもらえたらすごく嬉しいですっ。

「Flugel」(歌唱:石川竜太郎×田中稔彦×國島直希)
石川:僕はこの曲が好きでたまりません。優雅で繊細で、聴いていてとても心が落ち着くそんな素敵な曲です。好きなフレーズは、♪流れ逝く時の中で胸熱くさせたものはかけがえのないあなたに出会えた奇跡♪ たくさんの俳優がいる中で、このBパートのメンバーでお芝居ができること。これは奇跡ですし、この歌詞を聞くととても胸が熱くなります。
田中稔彦:僕が大好きな楽器ベスト3が、バイオリン、ピアノ、チェロなんですが、この曲では美しいピアノとバイオリンの伴奏が入り、それだけで僕の好きが溢れまくってしまいます。専門的なことが分からないので、とにかく「好き!」としか言えないのですが、本当に大好きなんです。石川くん、國島くんの歌唱もとても素敵で、毎日聴いてしまいます。
國島:天界にいるような歌。リラックス効果もありそう(笑)。劇中で何回か流れるので、後で曲を聞いた時に僕達の事を思い出して、何かの後押しになるような曲になればいいなって思います。

「Do it tomorrow」(歌唱:阿部快征×堀田竜成×田中晃平)
阿部:みんなでとても騒いでる印象があります! 特に2番が!!
田中晃平:曲が凄くキャッチーなので、すぐ好きになりました。今作の4曲の中で1番アップテンポですし、盛り上がる曲だと思います。
堀田:ワイワイとした楽しい楽曲となっております! 楽しさとまた、生きていればこんなに幸せなことや、楽しいことがあるんだよ! という気持ちを込めて歌いました。楽しさの中にあるメッセージをお届け出来れば嬉しいです!

「Error」(歌唱:須賀京介×千葉瑞己×吉田知央)
須賀:これまで色々歌ってきましたが、誰かと歌う、ましてや3人でレコーディングしたのは初めての経験だったので、各々振り分けられた歌詞の意味合いや声のバランス、そして3人の声が合わさる部分での“圧”を感じていただければ、と思います。特にサビ。その圧に脳味噌が大爆発しないよう気をつけてくださいね。
千葉:ダークで激しいのにどこか神秘的なメロディーや、物語の内容や登場人物の心情を想起させるような歌詞が魅力です!! 歌唱の際も自分の演じる役や作品の世界観をどれだけ表現できるか、たくさん挑戦しながらレコーディングさせていただきました!! ですので、物語を見届けていただいた後、ぜひ歌詞を見ながら聴いていただきたいです!!
吉田:ロックな感じがとても好みで、めちゃくちゃカッコいいなというのが最初の印象です。「破滅へと向かう」という歌詞が入ってきてかなり興奮したのもありますが、特にBメロの独特なメロディからサビに入るところが個人的にとても好きです。

――前作の主題歌CDも発売されますので、前作でご自身が歌唱された主題歌の印象や魅力に感じた部分をお教えください。
※コメント対象者:岩永、平井、國島、岩佐、橘、塩澤、千葉、堀田

「Fabula -お伽噺-」(歌唱:千葉瑞己×堀田竜成)
千葉:人の子の物語を優しく見届ける、語り伝えていく天使達の存在そのものを表現するような曲だなと思いました!! なので、愛しいものを慈しむように、優しく包み込むように、聴いてくださる全ての皆さんのことを想いながら、細かい息遣いにもとてもこだわって収録しました!! その想いを少しでも感じていただけたら嬉しいです!!
堀田:エンディングでも使われている曲ですが、黒天使が感じている感情。白天使が持っている感情。また、人間の儚さがギュッと入っている曲だと思います。凄く好きな曲です。小さな所に幸せがあるんだと伝えてくれる様な曲になっています!!

「Superbia -傲慢-」(歌唱:岩永徹也×平井雄基)
岩永:オープニングの曲としても使われているので、流れてくると思わずステップしたくなります。前作でこの曲とともに黒天使が勢揃いするシーンは迫力がありましたね!
平井:前作で『傲慢』を歌わせていただきました。壮大な世界観で常に天使たちのことを想いながら歌いました。これをきくと自然とやる気がわいてきます! 好きなフレーズは「宿命は真逆の心理」「希望降り注ぐように護りたい永劫に」です!! ぜひ聞いてみてください♪

「Ira -憤怒-」(歌唱:宮澤 佑×國島直希)
國島:宮澤佑がいないのは凄く寂しい。本当にお芝居しててハマった感じしたんです。また一緒にやりたいな、と思ってます。前作は真逆と言ってもいい激しい曲になってます。僕の中では、慈悲の中でも今回の曲が優しく背中を押すような優しさで、前作が本音で叱る優しさみたいなイメージです。どちらも素敵なので聞いていただけたら嬉しいです。

「Acedia -怠惰-」(歌唱:岩佐祐樹×橘 りょう)
岩佐:前作の歌はとにかく壮大な音楽とともに大海原や地平線が頭に広がるイメージが印象的で、力強く大航海時代を感じさせるメロディーと歌詞がとても素敵です! 前作を観た方もそうでない方も聴いていただけたら嬉しいなと思いますっ。

橘:初めてデモを聞いた時は、壮大で力強いメッセージがガツンと耳に響き渡って、歌いこなせるのか不安でした。稽古が始まる前の録音だったので、自分のラグエル・努力という役のイメージといかにすり合わせられるか勝負だなと思って臨みました。曲が仕上がって聞いた時は感動すら覚えました。ほんとに素敵な楽曲です。

「Luxuria -色欲-」(歌唱:塩澤英真×佐藤信長)
塩澤:いつ聞いても、とても前向きになれる曲なので、ぜひ聴いていただきたいです。

――ファンへメッセージをお願いします。

岩永:今年は皆さん、たくさんがんばりましたね。今まで感じることのなかった焦燥や不安、たくさんあったと思います。でも、そんな毎日の中でも心が震える瞬間もたくさんあったはずです。足踏みしているようにみえて、実は皆さん成長して強くなってると思いますよ。いつか今年を振り返ったときに暗い話題ばかりでなく、この『黒と白』のことを楽しみにしていた時間を思い出してもらえるような、そんな舞台であれたらいいなと思います。

平井:皆様! ミカエルです! ……あっ、いえ平井雄基です! お当番は前作と変わりますが、どのパターンも自分の人生の中のどこかと似ているとか、フィーリングするところがあると思います。なので、この作品を観て何かのきっかけになれるよう、カンパニー一同、大切に物語を紡ぎます。心は熱く頭は冷静に! 僕たちの熱量、受け止めきってください! 劇場およびオンラインシートでのご観劇待ってます♪

國島:読んで下さりありがとうございます。『黒と白』がこれからも続いていけるように僕らもパワーアップしますので、応援よろしくお願いします!!! 竜さんと稔さんとお芝居とダンス頑張ります!!! 

岩佐:前作から観ていただいてる方もそうでない方も、原作がないオリジナルの世界観だからこそ、皆さん新鮮に楽しんでいただけたらと思いますっ。いつも応援ありがとうございます。素敵な思い出になれるよう精一杯頑張ります!

橘:皆様への少しでも楽しんでいただけるよう、自分なりに様々な方面からアプローチして役に臨んできました。劇場に来ていただける貴重なお時間を、全力でお芝居に乗せてお返しできるよう頑張りますのでよろしくお願いします。そして寒くなってきました、暖かい格好して風邪ひかないように。天使達は常に見守っております。

塩澤:ひとつひとつの瞬間を大切に作品へ努めています。楽しみにしていてください。応援よろしくお願いします!!

須賀:僕たち天使はいつも皆の人生を見守っています。次はあなたの番です。劇場に足を踏み入れたその瞬間からは、どうか天使になったつもりで様々な生き様を見届けてくださいね。その日からのあなたの人生に実りある収穫が得られることを願っております。誰もに“嫉妬”させるようなあなただけの素晴らしい人生の為に。

五十嵐:皆様の応援があったお陰で、黒と白は2作目を上演できる機会を頂けました。本当にありがとうございます。1作目の良いところを残しつつ、2作目はさらに心に打つものをお見せ出来ればと思います。これからも、もっともっと天使達は盛り上げていきますので(笑)、もっともっと応援よろしくお願いします。

石川:皆様の心に残る作品をお届けすることをお約束します。念願の第二幕。暴食・ベルゼブブはどんな転生をするのか、ご期待ください!

千葉:またガブリエルとして皆さんにお会い出来ること、本当に嬉しく思います!! 煉獄・プルガトリウムでの一時を存分にお楽しみいただければ幸いです!! 一緒に、人の子の物語を見届けましょう!! どうぞよろしくお願いいたします!!

堀田:この作品を通して、人間として生きるということ、限られた時間の中で自分が出来ること、感じること、大切なものって何なんだろうと振り返るきっかけにしていただけたらと思います。僕自身もこの作品に参加して、本当に人生を考え直そうと改めて感じました。皆さんの人生の中での、何かのきっかけになれたら嬉しいです。

瀬戸:キャラクター的なビジュアルであるものの、ストレート作品の様な不思議な感じです。A、B、C、Dと4パターンありますので、皆さんの好みで心に残る作品が見つかると思います。楽しんでもらえたら嬉しいです!!

田中稔彦:このような時期ですので、僕にとって今作は“ギフト”だと思っています。演じる機会、そして本当に素敵な作品を与えていただきました。観に来て下さる皆様、オンラインでご視聴頂く皆様に、今度は僕がそのギフトを、心を込めて贈りたいです。わぁ! という気持ちで受け取って楽しんでもらえると嬉しいな。

阿部:みなさんこんにちは。阿部快征です。今回の『黒と白』は劇場での観劇のほかにオンラインでも観劇できます! 劇場でもオンラインでも応援をよろしくお願いします!

田中晃平:オムニバス形式で描かれている作品ですが、全て伝えたいことが違う物語なので、どの作品を選んだとしてもきっと心に残るものがあると思います。

吉田:音楽劇『黒と白 -purgatorium- ad libitum』は、芝居あり歌ありダンスあり、と役者さん達の魅力がギュギュギュッと詰まった最高の作品となっております! ぜひ、劇場へご来場下さい! よろしくお願いします。

【A、B、C、D 各公演のメインキャスト/本作の劇中歌歌唱者】
A:強欲×無私/A 公演劇中歌「Just take a step!」(歌唱:五十嵐拓人×瀬戸啓太×岩佐祐樹) 強欲(マモン)/五十嵐拓人 × 無私(メタトロン)/瀬戸啓太 & 怠惰(ベルフェゴール)/岩佐祐樹

B:暴食×節制/B 公演劇中歌「Flugel」(歌唱:石川竜太郎×田中稔彦×國島直希) 暴食(ベルゼブブ)/石川竜太郎 × 節制(ウリエル)/田中稔彦 & 慈悲(ラファエル)/國島直希

C:不和×調和/C 公演劇中歌「Do it tomorrow」(歌唱:阿部快征×堀田竜成×田中晃平) 不和(プルフラス)/阿部快征 × 調和(カシエル)/堀田竜成 & 堕落(フォルネウス)/田中晃平

D:嫉妬×寛容/D 公演劇中歌「Error」(歌唱:須賀京介×千葉瑞己×吉田知央) 嫉妬(レヴィアタン)/須賀京介 × 寛容(ガブリエル)/千葉瑞己 & 破滅(アバドン)/吉田知央

[イントロダクション]
あるとき創造主は、不完全な世界(人)を壊して、作り直すことを決める。
その決定に異を唱えた天使たちは、『黒』の烙印を押され、
翼を奪われて不完全な世界(人)に堕とされるのだった。
「世界(人)を見捨て天に帰ろう」と『白』の天使たちは、かつての友や兄弟を誘う。
しかし『黒』の天使たちは、人としての生を何度も繰り返しながら、
首を振り続けるのだった。
不完全なものだからこそ、世界(人)はこんなに美しいのだ、と。

これは、ここではないどこかで繰り広げられる、世界(人)と、黒と、白の物語。

黒と白の間で、人の子は今日も踊る。

[作品について]
創造主に見放された世界(人)は、滅びるべきか、否なのか。
審判を下すために、人として転生しながら生き続ける黒天使たちと、それを見守り続ける白天使たち。
本作は、時代も場所も背景も異なるそれぞれの人生の物語に、各イメージ主題歌を添えて、オムニバス形式でお届けする音楽劇です。

<初演レポ>
https://theatertainment.jp/japanese-play/49977/

[キャスト]
傲慢(ルシフェル):岩永徹也
奇跡(ミカエル):平井雄基
慈悲(ラファエル):國島直希
怠惰(ベルフェゴール):岩佐祐樹
努力(ラグエル):橘りょう
色欲(アスモデウス):塩澤英真
嫉妬(レヴィアタン):須賀京介
強欲(マモン):五十嵐拓人
暴食(ベルゼブブ):石川竜太郎
寛容(ガブリエル):千葉瑞己
調和(カシエル):堀田竜成
無私(メタトロン):瀬戸啓太
節制(ウリエル):田中稔彦
不和(プルフラス):阿部快征
堕落(フォルネウス):田中晃平
破滅(アバドン):吉田知央
ほか
<公演概要>
日程・会場:2020年11月27日(金)~12月6日(日) ヒューリックホール東京
脚本・演出・映像:ヨリコ ジュン
企画・原案・脚本:山田一朗
キャラクターイラスト:夏生
楽曲提供:ZIZZ STUDIO
衣装:沼崎和真(Revelten)/西田さゆり
ヘアメイク・ウィッグ製作:KEN(RIM)/YUKA(RIM)/岸本すみれ
ウィッグ製作:西村裕司(earch)
現場制作:Ask
企画・制作:KSPL 製作委員会
公式HP:https://www.kuro-shiro.com
公式ツイッター:https://twitter.com/kuroshiro_2020
取材・文:高 浩美