『いつか〜one fine day』オンライン制作発表レポ

『いつか〜one fine day』がこの2021年、好評を受けて再演される。韓国の映画監督イ・ユンギが2017年に発表した作品「ワン・デイ 悲しみが消えるまで」のミュージカル化である。公演に先駆けて制作発表会が行われた。登壇したのは板垣恭一(脚本・作詞・演出)、藤岡正明、皆本麻帆、松原凜子、西川大貴、大薮丘、浜崎香帆、土居裕子。藤重政孝はコメント出演のみ。MCは宋元燮(conSept代表・プロデューサー)。藤岡正明、皆本麻帆は初演から続投。人は何のために生きているのかを問いかける秀作だ。また、この模様は生配信もされた(アーカイブもあり)。

ミュージカル「いつか〜one fine day」のオンライン制作発表の模様がConSeptオフィシャルYouTubeチャンネルで配信された。

初演から続投の藤岡正明と皆本麻帆、再演から参加の松原凛子(長門マドカ)、西川大貴(田亀トモヒコ)、大薮丘(タマキ豊)、浜崎香帆(夏目マキ)、土居裕子(榎本サオリ)に加え脚本・作詞・演出を務める板垣恭一、プロデューサーの宋元燮 が司会を務め作品の魅力や見どころを語った。(藤重政孝(クサナ泰人)は、コメント出演。)
登壇者は、自分が演じる役の休日をイメージした衣装で登場し、終始和やかな雰囲気で行われた。

藤岡正明(夏目テル)
皆本麻帆(樋口エミ)
松原凜子(長門マドカ)
西川大貴(田亀トモヒコ)
大薮丘(タマキ豊)
浜崎香帆(夏目マキ)
土居裕子(榎本サオリ)

脚本を務める板垣は、初演を再度見直して2021年版では脚本を新たに書き換えたと語った。具体的には、西川大貴が務める田亀トモヒコのキャラクターの雰囲気を変え、再演では新曲も書き下ろしたという。

板垣恭一(脚本・作詞・演出)
宋元燮 (プロデューサー)

2019年読売演劇大賞上半期スタッフ部門にノミネートされた楽曲について、西川は、「繊細な内容のストーリーと音楽が分離せず、セリフと音楽が違和感なく一つになっている」と魅力を語った。

その感想を受けて、脚本と作詞を務めた板垣は、作曲を担当した桑原まことの制作秘話を披露。詞と台本を作ったあとに曲を作ったことを語った。

オンラインでは未公開の楽曲の一部がConSeptオフィシャルサイトで近日公開されることも発表された。

<会見の様子>

https://www.consept-s.com/itsuka2021/

【あらすじ】
保険調査員のテル(藤岡正明)は後輩・タマキ(大薮丘)の担当だった仕事を引き継ぐよう新任の上司・クサナギ(藤重政孝)から命じられる。それは交通事故で植物状態の女性・エミ(皆本麻帆)の事故の原因を調べるというもの。しかし、エミの代理人・マドカ(松原凜子)と友人・トモヒコ(西川大貴)は調査に非協力的で敵対。仕事が進まないなか、病死した妻・マキ(浜崎香帆)のことをまだ整理できずにいるテルに声をかけてきたのは、意識がないはずのエミだった。俄かには信じがたいと思いながらも自分にしか見えないエミと交流を重ねるうちに、事故の陰に幼い頃にエミを捨てた消息不明の母親・サオリ(土居裕子)の存在が浮かび上がってくる。

<前回公演記事>
https://theatertainment.jp/japanese-play/26639/

<公演概要>
[クリエイティブスタッフ]
脚本・演出:板垣恭一
作曲・音楽監督:桑原まこ
[キャスト]
藤岡正明(夏目テル)
皆本麻帆(樋口エミ)
松原凜子(長門マドカ)
西川大貴(田亀トモヒコ)
藤重政孝(クサナギ泰人)
大薮丘(タマキ豊)
浜崎香帆(夏目マキ)
土居裕子(榎本サオリ)

上演日程:2021年6月9日(水)〜20日(日)
会場:CBGKシブゲキ!!
上演時間:125分予定
企画・製作・主催:conSept
公式サイト:https://www.consept-s.com/itsuka2021
公式Twitter: https://twitter.com/consept2017

Based on the Korean Motion Picture ‘One Day’ directed by LEE Yoon-ki and produced by Invent Stone.

©️2019, Musical ‘いつか〜one fine day’ was developed by conSept LLC.