横内謙介 の傑作 ,主演,鳥越裕貴,石丸さち子演出『いとしの儚』上演決定

石丸さち子×鳥越裕貴が粗暴で純粋な愛に挑む。人々を魅了し愛され続ける名作!横内謙介が描く、大人の御伽話ファンタジー!

00年に扉座公演で初演、のちにパルコ劇場や明治座、韓国での公演と、幅広く上演されてきた『いとしの儚』は、残酷で滑稽な御伽話の世界の中から見事に人間愛を取り出した、横内謙介の不朽の名作。
そんな本作の演出には、時代は現代劇から古典まで、ジャンルはストレートプレイからオリジナルミュージカルまで、幅広く作品を作り出している石丸さち子
2016年3月日本初上演で、その年の上半期の読売演劇大賞で「作品賞」と「演出家賞」のベスト 5 にノミネートされた『Color of Life』をはじめ、ミュージカル『マタ・ハリ』、ミュージカル『スカーレットピンパーネル』、舞台『BACK BEAT』、舞台『恋・燃ゆる』、舞台『キオスク』など、数々の名作を世に送り出してきた石丸の手腕に期待。
主人公の鈴次郎には、舞台を中心に活躍する鳥越裕貴。ストイックな鳥越が、どうしようもない人間のクズ、鈴次郎を演じる。ヒロインの儚には、園子温脚本・演出のNetflix映画『愛なき森で叫べ』でヒロインに抜擢され話題となった鎌滝恵利。鈴次郎のライバル・ゾロ政に山﨑晶吾、鈴次郎に儚を与える鬼シゲ役には辻本祐樹。鬼婆や僧侶、お地蔵様などの七変化に挑むのは実力派・原田優一。そして、ストーリーテーラーとしてこの物語を語る語り部の青鬼役には、久ヶ沢徹。多彩なキャストが石丸版『いとしの儚』に華やかな彩を加える。
人が人を想うこと、誰かの幸せを願うこと、自分を受け入れてくれる存在があることが、いかに温かく大切なものなのか。人との触れ合いが制限されてしまう今だからこそのストレートなラブストーリー。

<コメント>
◆演出:石丸さち子
横内謙介さんのこの作品、読めば読むほど、再演が繰り返されてきた意味がわかります。
読むほどに、描かれた不器用な愛の純粋さが際立つのです。夢が輝きを放つのです。
そして、出自がバラバラでなんとも魅力的なキャスティングが決まった今読むと、演出家の妄想世界では、(たとえマスク越しでも)溢れる笑い声、零れる涙……様々な感情の嵐が巻き起こる劇場が見えています。そして稽古に入ると、曲者俳優たちはわたしの想像など遙かに超えてきそうです。
主演の鳥越君とは、いつか真っ向からぶつかりあって、一緒にいい作品を創ろうねと約束していました。それを稽古場で叶えます。
こんな「今」だからこそ、演劇のはち切れんばかりの楽しさ、愚直な愛、気恥ずかしいほどの純粋さを、お届けしたいと思っています。

◆主演:鳥越裕貴
この名作に出演できる事を嬉しく思います。
この脚本を読み終わった後、何故か心温まったのを覚えております。と同時に脚本の凄みに震えました。
そしてプレッシャーをビシバシ感じました。が稽古をしたくてウズウズしています。
何故かと言いますと石丸さんと”いとしの儚”でご一緒出来る事が嬉しくてたまらないんです。
まだ稽古が始まってもいないのに自分にとって大切な作品になるだろうな。と早くも感じております。
素敵なキャストの皆様と共に”いとしの儚”にのめり込みたいと思います。

◆キャストコメント動画
https://youtu.be/NHD11knLQgE

◆あらすじ
三途の川で、青鬼(久ヶ沢徹)が、あるロクデナシの男の話を語る。
その男の名は件(くだん)鈴次郎(鳥越裕貴)。
女にも金にもだらしない博打打ちで人間のクズ。
人間としては最低だが、博打の神さまに気にいられ、博打では負け知らず。
ある時 鈴次郎は、人間に化けて賭場に来ていた鬼シゲ(辻本祐樹)と勝負となり、
「絶世の美女」を貰えることになった。
その美女は、鬼シゲの知り合いの鬼婆(原田優一)が、墓場の死体を集めて、ついさっき生まれて死んだばかりの赤子の魂を入れて作った女。ただし、この女は100日間抱いてはならない。魂と体がくっつくのにきっかり100日かかる。
抱かなければ人間になれる。抱いてしまうと水になって流れてしまう。
女は「儚」と名付けられた。人の夢、儚し、のハカナ。
そうして始まった鈴次郎と儚(鎌滝恵利)の、歪な100日間の物語。
鈴次郎のライバル、ゾロ政(山﨑晶吾)との戦いが、2 人の運命を更に狂わせていく…。

<公演概要>
【日程】 2021年10月6日~10月17日
【会場】 六本木トリコロールシアター
【作】 横内謙介
【演出】 石丸さち子
【出演】 鳥越裕貴、鎌滝恵利、辻本祐樹、山﨑晶吾、原田優一、久ヶ沢徹
【主催】 る・ひまわり