ライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」~うずまきナルト物語~ 諦めない心、変わらない友情

2015年に初演し、演劇の枠を超えたあらゆる表現で驚きと感動を巻き起こしてきたライブ・スペ クタクル「NARUTO-ナルト-」シリーズ。2017年の「暁の調べ」から、2019年の再演を経て、約4年ぶりとなる新章が開幕。なお、初日と千秋楽はライブ配信が決まっている。

うずまきナルト役を中尾暢樹が演じ、新たなキャラクター、新たなキャストを迎えた新カンパニー。物語は原作の「ペイン来襲編」「五影編」を中心として、仲間や家族を守りたいという想い、大切なものを奪われた憎しみ、それぞれの正義がぶつかる激しい戦いを描いていく。単行本の44巻~48巻がペイン来襲篇、49巻~54巻は五影会談篇。

単行本や連載時に読み続けていたなら、物語は先刻承知。幕あきは風の音、自来也は声のみ、大塚芳忠が演じているが、アニメでも同役、声の存在感はさすがベテラン。1幕はペイン来襲篇、2幕は五影編。

オープニングはスピーディ、畳み掛けるようなステージング。それから物語が始まる、という趣向。サスケ(佐藤流司)は言う「木ノ葉をつぶす!」と。並々ならぬ復讐の決意。この気持ちが彼を突き動かす。このライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」、初演は2015年、あれからおよそ6年が経過、新しいキャラクター、キャスト、また、初演から演じている俳優陣、新しい座組だが、初演のエネルギーから、さらに!また、初演時は斬新な演出、技術とマンパワーの融合が話題になったが、ライブ・スペクタクルにふさわしい、さらなる進化、技術の革新もさることながら、その技術に振り回されない地に足がついた演出。コミック、アニメを知っているなら、この究極の”2.5次元”ぶりは目をみはるものがある。しかし、ただ見た目だけではなく、エモーショナルな場面は濃密に見せる。

1幕のラスト近くの長門(玉城裕規)のシーン、弟子のナルトに、長門は自らの過去を語り、忍の世界に平和をもたらす術を問う。ナルトは尊敬する自来也の想いを。長門は力尽きるが、ここはもはやベテランの域である玉城裕規が渾身の演技で泣かせる。2幕は見せどころはやはり、ナルトとサスケが対峙するシーンであろう。ナルトはサスケの大いなる復讐心を知る。

 

どんなことがあってもサスケはナルトにとっては大事な友、サスケとの決着に命を懸けることを決意、宿命の闘いが…。また、彼らの関係性、日向ヒナタ(星波)のナルトへの想い、サスケがどんなに変わろうとも春野サクラ(伊藤優衣)はサスケに一途、そのためには命だって惜しくないと思う。

一見飄々としているが、ここぞという場面で颯爽と登場するはたけカカシ(君沢ユウキ)、初登場の波風ミナト(北園 涼)、木ノ葉隠れの四代目火影、誰よりもナルトを想う。”頭ぽんぽん”シーンは温かい。


本編終了後はイメージソング「燈」を全員で歌唱。手拍子で盛り上ろう。
なお、早くもこの公演のBlu-rayとDVD、22年6月22日に発売。詳細は公式HPにて。

ゲネプロ前に会見が行われた。うずまきナルト役の中尾暢樹、うちはサスケ役の佐藤流司、波風ミナト役の北園涼、長門役の玉城裕規。

中尾暢樹は「ようやく初日。稽古期間はいろんな想い、たくさんの人たちに支えられた想い、ようやく皆さんの前に!”劇団ナルト”はナルトの世界観をリアルに体温、息遣いを体験、感じられるように…楽しんでいただけたら」とコメント。佐藤流司は「初演から6年ほど経ちました。シリーズ物は再演を超えていくので、過去最高の傑作と断言できると思います」初参加の北園涼は自身が演じるキャラクターについて「強さ、優しさが魅力かなと。子供のために、大人として、忍びのために、未来のために命をかける、多くを語らずに…人を信じるところに魅力を感じています」と語る。玉城裕規も演じるキャラクターについては「辛い経験、形は違うけれど、平和を考えている、魅力的ですし、人間のつらさがこういう形に、これが自分にとっての正義を見せられたら。気づかされて自分の意思を誰かに託す、最後は人を信じるところが魅力」と語る。波風ミナト、長門、出番は少ないが、物語の大きな要の役どころ、しっかりとアクセントに。
最後にPR。
北園涼「積み重ねてきた作品を絶やすことなく盛り上げていきます」
玉城裕規「素晴らしいスタッフ、キャストに囲まれて幸せです。様々な想いが舞台上に溢れています。受け取って観ていただけたら」
佐藤流司「まだまだコロナで大変な時期が続いています。ナルトの諦めない心、我々も諦めずに!明日の活力に!」
中尾暢樹「最高のスタッフ、メンバー、演出、仲間たちでこの世界観を!たくさんの方に観て欲しい、皆さんの心に突き刺さったり、明るくなったり!宜しくお願い致します」

<ライブ配信決定!>
東京公演初日 2021年12月4日/大阪公演最終日 2022年1月2日

<配役>
うずまきナルト:中尾暢樹
うちはサスケ:佐藤流司
春野サクラ:伊藤優衣
はたけカカシ:君沢ユウキ
サイ:定本楓馬
奈良シカマル:泰江和明
日向ヒナタ:星波
シズネ:小嶋紗里
綱手:大湖せしる
ペイン:輝馬
小南:小林由佳
うちはマダラ:伊勢大貴
ゼツ:河合龍之介
我愛羅:納谷 健
エー:北村圭吾
キラービー:小柳 心
鬼灯水月:前田隆太朗
香燐:七木奏音
重吾:江本光輝
古田伊吹  荒田至法  宮川 連
細川晃弘  肥田野好美  倉知あゆか
波風ミナト:北園 涼
長門:玉城裕規
自来也(声の出演):大塚芳忠

<概要>
日程・会場:
【東京】2021年12月4日~2021年12月13日 日本青年館ホール
【大阪】2021年12月25日~2022年1月2日 メルパルクホール大阪
原作:「NARUTO-ナルト-」岸本斉史(集英社 ジャンプ コミックス刊)
脚本・演出:児玉明子
音楽:和田俊輔
協力:集英社(週刊『少年ジャンプ』編集部、『V ジャンプ』編集部) 一般社団法人日本2.5次元ミュージカル協会
主催:ライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」製作委員会

公式HP: http://naruto-stage.jp
公式ツイッター: https://twitter.com/naruto_stage
公式LINE: https://page.line.me/dbj0075w?openQrModal=true

(C)岸本斉史 スコット/集英社
(C)ライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」製作委員会 2021