加藤健一事務所公演『二人の主人を一度に持つと』上演

加藤健一事務所でのドタバタコメディは、大人気ジャンルのひとつ。
役者たちが汗を流しながら必死に舞台上を駆け回る姿には、 ただただ笑えてしまうこと間違いなし。
ヴェネツィアが舞台の本作。カトケン事務所でこの地を舞台にした作品を上演するのは、今回が初めてである。

加藤健一より
またまた大冒険をしてみたいと思います。
原題を直訳すると「二人の主人に仕える」となりますが、これはきっとマタイの福音書に書かれている「二人の主人に仕える事は出来ない」という言葉の洒落ではないかと勝手に解釈しています。
この名作に、演出の鵜山仁氏をはじめ、スタッフ全員と僕たち役者10名がどう立ち向かうのか…
今からハラハラ、ドキドキです。
今回もまた、登れるかどうか分からない険しい山に登ろうとする無鉄砲な僕の挑戦を、是非見届けにいらしてください。
劇場でお待ちしています!

物語
18世紀、ヴェネツィア。とある男性主人の召使い・トゥルッファルディーノ(加藤健一)は、仕事中、召使いを雇いたいと言う男に出会う。 「二人の主人に仕えれば、給料も2倍になる!」と思いついたトゥルッファルディーノ。主人が増えたことで起こる数々の難題を、ウソで ごまかし乗り越えていく。けれども彼の周囲の人々は、男装中・婚約破棄・恋人との死別…などなど、カオスな状況。そこへトゥルッファ ルディーノのウソがとんでもない誤解を呼び、事態は大混乱!お調子者のトゥルッファルディーノ、果たして上手く場を収められるのか?

作品について
原題:Il servitore di due padroni
役者アントニオ・サッコのために書かれ、1746年ヴェネツィアにて初演。もとは筋書きのみであったが、後に台本化した。
1947年にミラノ・ピッコロ座が現代の舞台として蘇らせると同劇団の看板演目となり、現在に至るまで上演され続けている。

コンメディア・デッラルテとゴルドーニ
コンメディア・デッラルテとは、16世紀に誕生した喜劇のスタイルのこと。
役名や性格に定型があり、そこに大まかな筋書きを加えて演じるため、即興性と役者のコメディセンスが重要である。
また、当時の人々の生活と深く結びついており、流行も生み出した。
『二人の主人を一度に持つと』はコンメディア・デッラルテで書かれた作品だが、ゴルドーニはこの様式から抜け出すことで演劇改革を目指し、イタリア演劇の近代化に大きく貢献した人物でもある。

国内での主な同作上演歴
『恋のヴェネツィア狂騒曲』 シス・カンパニー(2019)
上演台本・演出:福田雄一
オペラ『アルレッキーノ ―二人の主人を一度に持つと―』 オペラシアターこんにゃく座(2013)
台本・演出:加藤 直、作曲:萩 京子
『アルレッキーノ――二人の主人を一度にもつと』 ミラノ・ピッコロ座(2009)
演出:ジョルジョ・ストレーレル

作者カルロ・ゴルドーニ(1707~1793)
ヴェネツィア共和国の劇作家。弁護士を経て、劇場の座付き作家となる。
平等、貴族風刺、女性の権利の擁護などを作品に盛り込み庶民から人気を得たが、政治的圧迫を受けフランスへ移住。
同地で生涯を閉じた。現在のイタリアでもその人気が絶えることはなく、新演出によって毎年多くのゴルドーニ作品が上演されている。

概要
日程・会場:
東京
2024年5月9日(木)~5月19日(日) 下北沢・本多劇場
兵庫
2024年5月25日(土) 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
作:カルロ・ゴルドーニ
訳:田之倉 稔
演出:鵜山 仁
出演:加藤健一、清水明彦(文学座)、奥村洋治(ワンツーワークス)、土屋良太、坂本岳大、小川蓮(扉座)、佐野匡俊 加藤 忍、増田あかね(俳優座)、江原由夏(扉座)

公式サイト:http://katoken.la.coocan.jp/